大人数分のコーヒーを抽出するのに2~3つのコーヒードリッパーを用意。
したは良いけども、実際に抽出してみるとお湯が足りない!!
「D’s CAFE Style」のonoDです。
複数人数分のコーヒーを一度に抽出するとなると、使用するお湯の量もそれなりの量になります。
1.7Lものお湯を注げる大容量のコーヒーポット
「野田琺瑯 ランブルポット 1.7L レッド(LB-1.7PW)」
を購入したので開封していきます。
とてもよく似ている
「Kalita コーヒー達人・ペリカン 1リットル」
をずっと愛用して使い続けているので、比較しながら使用感の違いなどを紹介していきます。
1.7Lの大容量コーヒーポット「ランブルポット」はお手入れしやすい
日本においてコーヒー自家焙煎界において「御三家」と呼ばれる老舗喫茶店があります。
御三家に数えられるお店の一つが、銀座の老舗喫茶店『珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル』です。
カフェ・ド・ランブルのオーナーである「関口一郎」氏がこだわりをもって野田琺瑯に発注して出来上がったものが
「ランブルポット」
お湯を1滴、1滴とフィルター内の珈琲粉に”置くように”注ぐことができるように、注ぎ口の下部は細く前にせり出し、上部は大きくカットされた独特な形状をしています。
ネットでも購入することができ、Amazonや楽天でも購入することが可能です。
「野田琺瑯 ランブルポット 1.7L」
レッド、ホワイトともに\6,050(参考価格)
私はAmazonで注文して翌日届きました。
届いたAmazonの箱を開けると、中には武骨な段ボール箱。
外箱のサイズ感は
幅23cm×奥行14cm×高さ21cm
といったところです。
思ったよりもコンパクトにまとまってる気がします。
さっそく箱を開けてまず目に飛び込んでくるのは、大きめの蓋が入っています。
やはり大きいですね。
中身は
・ビニール袋に入ったランブルポット本体
・蓋
・説明書
とシンプルです。
袋を取って蓋を載せてみると、
統一感があるのであまり大きくは感じませんね。
しかし、実際にはサイズ感にインパクトがあり
男性の手がすっぽりと入ってしまうほどです。
布巾を持った手でも底まで届き、隅々まで拭けるのでお手入れはしやすそうですね。
ランブルポットの材質は金属表面にガラス質の釉薬を高温で焼きつけた「琺瑯(ほうろう、ホーロー)」で出来ています。
簡単に言うと”割れにくいガラス”です。
汚れや湿気に強く、匂いも付きにくい材質で、美しい見た目をしているため水回り製品によく使われていますね。
蓋以外は全て一体型となっているので中々に頑丈そうですが、あくまで割れにくいガラスなので強い衝撃を与えてしまうと割れてしまうので注意です。
また、注ぎ口にお湯が通過するストレーナー部分はホーローに穴が空いている構造です。
注ぎ口部分のお手入れはほぼ不可能ですね。
基本的にお湯しか注ぐことはないですし、中性洗剤で底まで洗うことができます。
元々汚れを落としやすく匂いが付きにくい材質なので、しっかりと水きりをすれば問題ないでしょう。
ランブルポットといえばなんといっても「注ぎ口の形状」が特徴的ですね。
細く突き出した下部と、上部をバッサリと切り落としたような形状をしています。
細いお湯から太いお湯まで幅広く注げ、1滴ずつ垂らすような繊細なコントロールまで可能です。
手に持ってみるとそこまで重さも感じません。
購入前はかなりの容量があるということで”大きさ”や”重さ”を懸念していたのですが、実際に手に持ってみるとそこまで違和感はありません。
むしろ、やや重みを感じることで安定して安心感があるように感じます。
私は基本的に蓋は外して使用するので気になりませんが、蓋は外れやすい印象です。
蓋をしたままお湯を注がれる方は注意した方が良さそうです。
本体重量は「約720g」と紹介されていますが、ホーロー製であるための個体差によるブレはありそうです。
手元にあるキッチンスケール(最大許量2kg)で量ってみると、
<ランブルポット本体のみの計量:689g>
<ランブルポット蓋のみの計量:116g>
<ランブルポット本体+蓋の計量:805g>
中々の重量感ですが、個人的には気にならないぐらいの重さで、むしろ安心感があります。
とはいえ、コーヒー抽出時にはお湯の重さが加わるので「2kg」程度の重さになり、ちょっとした鉄アレイ(ダンベル)ぐらいの重さのポットからお湯を注いでいく事になります。
最大容量は1.7Lですが、最大までお湯を入れて使用することはまずないと思います。
私は使用するにあたっては「1~1.5L」のお湯を入れて使用することを考えていますよ。
ランブルポットの最大の特徴は1滴をコントロールする注ぎ口
ランブルポットの最大の特徴は「注ぎ口」です。
注ぎ口の先端が細く突き出していることで、点滴から細いお湯、太いお湯までコントロールできることは容易に想像できます。
本当に注目すべきが「上部をバッサリと切り落とされた形状」をしているのがポイントなんですよね。
上から覗いてみるとホーロー特有の紺色に白い斑点模様が目に入ります。
持ち手を持ってランブルポットを傾けてみると、
「注ぎ口からお湯が出るギリギリのポイント」
を見極めることができます。
これにより、お湯の1滴までをコントロールすることが容易に可能となります。
上の写真のように、お湯を入れて注ぎ口からはじめの1滴がギリギリ落ちる手前も撮影できちゃいますね。
「お湯の出るタイミングがわかりやすい」
「お湯の1滴までコントロールできる」
という点も非常に優れたコーヒーポットです。
<点滴をしているところ>
<お湯を真下に細く注いでいるところ>
<太いお湯を一気に注いでいるところ>
点滴から太いお湯まで一気に変化させるといったことも可能な注ぎ口は、繊細な注湯コントロールを可能としますね。
ただし、お湯を淹れた際の重量感はあるので、少し練習をしてみてどれぐらいの加減で傾ければいいのかを見極めます。
お湯を注いでペーパーをセットしていないドリッパーをサーバーに重ねて、普段コーヒーを淹れるときと変わらない高さに合わせてお湯を注いでいます。
撮影の関係上、コーヒーポットが身体から離れた位置から注いでいるためちょっとブレていますが、特には問題なさそうですね。
お湯の注がれ方がよりわかりやすくなるように、左手でカメラを持って撮影しながらお湯を注いでみます。
思ったよりは重量感は感じないとはいえ、やはり2kgを超えるものを持って繊細なコントロールをするのでややブレますね。
脇をしっかりと締めて、カメラなどを意識せずにお湯を注ぐことだけに集中するとブレもなくなりますよ。
基本的にコーヒーを楽しむときにカメラなどは不要ですので、お湯の出方もさほど問題ありませんね。
ちなみにどうでもいいことなのですが、ランブルポットの蓋が「Kalita 波佐見焼トレイ HA-トレイ」にジャストフィットしました。
特に置き場に困っているわけではないですが、別メーカーのものがぴったりフィットするとなんだか嬉しいですよね。
ホーローと陶器で相性もいいので、初めからそういったものだったのかと勘違いするほどフィットします。
ランブルポットとよく似たペリカンを比較すると大きさ以外に違いはない
ランブルポットを購入の選択肢に入れるならば、忘れてはならないのが珈琲器具老舗メーカー『Kalita(カリタ)』さんの
「Kalita コーヒー達人・ペリカン 1L」
ですよね。
カラーバリエーションが白・赤の2種類で、同じくホーロー製であることや、特徴的な注ぎ口も”まったくの同じ”と見まがうほどです。
大きさ以外に特に違いが見当たらないランブルポットとペリカンは、どちらを購入しようか悩んでいる方も多いと思います。
私はコーヒーを自宅でペーパードリップ(ハンドドリップ)するようになり”初めて購入したコーヒーポットがペリカン”で、それ以来ずっと愛用しています。
どちらとも手元にあるので比較していきましょう。
<ランブルポットとペリカン>
並べてみると大きさと重さ、持ち手と蓋のカラーリング以外にはまったく違いは見受けられませんね。
注ぎ口部分に関しては根元から同じようにみられるため、全体的なシルエットを見た時にペリカンはスマート、ランブルポットは低重心で安定していそうです。
<ランブルポットとペリカン(上から)>
上から見比べてみるとランブルポットの大きさが目立ちますね。
持ち手と蓋の持ち手が黒くなっていることで、存在感がより際立っています。
ちなみに、持った感じは「ランブルポットの方が持ちやすい」ですね。
持ち手部分が幅広く厚みもあることでしっかりと握ることができます。
また、お湯が溜まる部分から距離が取れることで熱さが伝わり難そうです。
<ランブルポットとペリカン(注ぎ口)>
注ぎ口部分に大きな違いはありませんね。
ほんの少しだけランブルポットの方が大きいような気はします。
より細く繊細なお湯を注ぐおであれば、ペリカンの方が細いお湯を注げそうな気はします。
やはり、「大きさと重さ」以外には大きな違いは見受けられませんん。
次項でランブルポットで「コーヒー1杯取り」をしてみて、ずっと愛用してきたペリカンとの違いがあれば紹介していこうと思います。
大容量ながらも繊細なお湯コントロールができるランブルポットでコーヒー1杯取り
いくら外観から「こうだろう。」と思っていても、実際にコーヒーを抽出してみない限りは分からない部分も多いですよね。
私が毎日淹れているコーヒーを「ランブルポット」でお湯を注いでいってみましょう。
レシピは以下の通りです。
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:86度
抽出時間:2分20秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :150cc
慣れ親しんだ「Kalita コーヒー達人・ペリカン 1L」と大きさ以外は全く同じといっても良い「ランブルポット」ですので、お湯の注いでいる最中は違和感を感じないはずです。
まずは沸かしたお湯をランブルポットへ注いでます。
開口部が大きいので、かなり注ぎやすいですね。
1.2Lほど注ぎましたが容量はまだまだ余裕です。
ペリカンでは最大容量が1Lなので普段は0.7~0.8Lまでしかお湯を注いでいませんが、ランブルポットならばティファールで最大までお湯を沸かしても余裕で入り切りますね。
1.2Lが少なく感じるぐらいにランブルポットは大容量です。
ティファールからお湯を移し終わったら、すぐにペーパーフィルターにリンス(湯通し)をします。
コーヒーポット自体の大きさは感じるものの、お湯を注ぐのには全く問題ありませんね。
細く優しいお湯も注げるのでウェーブフィルターの波打ったひだを崩すことなく綺麗にリンス出来ます。
リンスをして紙の匂いが混じったお湯を捨ててると、あることに気付きます。
お湯の温度低下が速い。
沸かしたてのお湯を常温のペリカンに移しリンスをしてお湯を捨てると「90~91度」ほどなのですが、ランブルポットでは「88度」まで下がっていました。
容量が大きいことでポット自体が冷めていて、なおかつ1.2Lと”許容量からすれば少ないお湯の量”であることから、お湯が冷めるのが速かったのかもしれませんね。
とはいえ、普段83~86度のお湯でコーヒーを抽出している私にとっては、むしろメリットですね。
準備ができたのでコーヒーの抽出をしていきましょう。
蒸らしやコーヒーの抽出に細いお湯で注ぐのが非常にやりやすいですね。
お湯の注ぎやすさはペリカンとなんら遜色ありませんし、重量があるためより安定するように感じます。
まったく問題なく抽出完了です。
あとはカップに移して完成ですね。
お味の方も、ペリカンで淹れ場合と変わりありません。
(珈琲豆もレシピも全く同じですので当然ですね。)
いつものコーヒーを「1杯取り」しましたが、1人分だけのコーヒーを抽出するのもまったく問題ないですね。
コーヒーポット自体の大きさも気になりませんし、重量があってより安定してお湯が注げるように感じます。
銀座の老舗喫茶店『珈琲だけの店 カフェ・ド・ランブル』で生まれた「ランブルポット」は、大きいながらもとても扱いやすいコーヒーポットです。
私はずっと「Kalita コーヒー達人・ペリカン 1L」を愛用してきましたが、コーヒーのクオリティは差がわからないほど同じお湯の注ぎ方が可能です。
持った際の安定感は”ペリカンよりも上”と感じています。
もちろん、一度に大量のお湯が注げることから複数人数分のコーヒー抽出にも大活躍ですよ。
大容量で安定感がある一方で、お湯を入れると2kgを超える重量級のコーヒーポットであるため女性には厳しい部分もあるかもしれませんね。
脇をしっかりと締めてコーヒーポットを傾けることで安定はしますが、重量はそれなりにあります。
「1.7Lもの大容量コーヒーポット」
「注ぎ口からお湯が出るギリギリのポイントを見極められる」
「お湯の1滴までコントロールできる」
「ランブルポット」は非常に使い勝手のいいコーヒーポットであることがわかり、購入して大正解でした。
使って気になった点としては、「大容量ゆえにお湯が冷めやすい」ということですね。
92~95度などの高温帯でのコーヒー抽出をされる方には、使い勝手は悪くなるかもしれません。
開口部も大きいため洗い易いので清潔感も保てそうですね。
個人的には”大満足”なコーヒーポットです。
「ランブルポット」を購入検討されている方の何かのしらの参考になれていれば幸いです。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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