2021年4月2日。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
最近、複数人数分のコーヒーを抽出する機会が多いです。
そこで本日の「Today’s Coffee」では、「2杯取り×2」で4人分600cc(150cc×4)のコーヒーを一度に抽出していきます。
コーヒードリッパーを並べて同時にドリップするのですが、お湯を注ぐ時間などを合わせなければそれぞれで異なるコーヒーの仕上がりになってしまいますよね。
そこで参考になるのが『ブルーボトルコーヒー』さんのお湯を注ぐ時間です。
可能な限りシステマチックになっているブルーボトルコーヒー
家庭用のコーヒードリッパー1つからドリップする場合、だいたい4人分を想定しています。
もっと大きい業務用のコーヒードリッパーならば一度に10人分ものコーヒー抽出も可能でしょうが、一般家庭にはなかなかありませんよね。
業務用の大型コーヒードリッパーを用意しなくとも、家庭用のコーヒードリッパーを2つないし3つ使用することで、一度に複数人数分のコーヒーを抽出するのは手軽にできます。
1つのコーヒードリッパーから2人分のコーヒーを抽出できるなら、2つ用意すれば4人分ですね。
ですが、同じクオリティで抽出するとなるとちょっとした技術が必要ですよね。
お湯の注ぎ方などに差が出てしまうとコーヒーの仕上がりが異なってしまいますからね。
そんな何人分ものコーヒーを抽出する機会はあまりないでしょうが、我が家ではちょいちょいあるんです。
そんなときに活用しているのが「サードウェーブコーヒー」の火付け役で”コーヒー界のApple”と呼ばれる『BLUE BOTTLE COFFEE(ブルーボトルコーヒー)』さんのコーヒー抽出レシピ。
ブルーボトルコーヒーさんのコーヒーレシピはYoutubeなどでも紹介されているのですが、
<ブルーボトルコーヒーのレシピ>
珈琲粉 :22~23g(シングルオリジン)
28~30g(ブレンドコーヒー)
お湯温度:92~94度
お湯の注ぎ方
1投目:40~60gのお湯を10秒で注ぐ(使用する珈琲粉の2倍程度)
30秒待つ(蒸らし)
2投目:100gのお湯を10秒で注ぐ
20秒待つ
3投目:100gのお湯を10秒で注ぐ
20秒待つ
4投目:100gのお湯を10秒で注ぐ
出来上がりは落としきりで約300cc
といった感じのレシピです。
時間と重さでレシピを作成することで、誰がどの店舗で飲んでも統一されたコーヒーを味わうことができるんです。
オリジナルドリッパーやフィルターを使っていますが、Amazonや楽天でも購入可能なのでご自宅でも楽しむことができますね。
注目すべきはお湯を注ぐ時間と量で、10秒でお湯を注いで20秒待つというお湯の注ぎ方をするため、
「3つまで同じセットを用意して同クオリティコーヒーを抽出する」
ということができちゃうんです。
1杯当たり300ccとちょっと多めの量を抽出していますが、日常だったらカップを2つに分けて注いで2杯取りとしても良いですよね。
私はあいにくブルーボトルコーヒーさんのドリッパーもフィルターも所有していませんが、形状が似ているカリタウェーブを愛用しています。
4人分以上のコーヒーを抽出して提供する場合、まず間違いなく自分一人で飲み切ることはなく誰かにお出しします。
その時に
「こっちのコーヒーとそっちのコーヒーでは違う」
って思われるのが癪なので、可能な限り平等になるように同じコーヒーを提供したいものです。
そんなときに我が家では、ブルーボトルコーヒーさんのレシピを参考にカリタウェーブで抽出しているんですよね。
カリタウェーブでブルーボトルコーヒーのレシピを用いて抽出
ブルーボトルコーヒーさんのドリッパーとカリタさんのカリタウェーブは似ているだけで全くの別物ではあるのですが、コーヒーを抽出するレシピは大いに参考にしちゃいます。
今回は2つのカリタウェーブを用いて、それぞれ300ccずつのコーヒーで合計600ccのコーヒーを抽出します。
(ただし、私と母親の2人で飲みます。)
使用する珈琲豆は『珈琲豆の館』さんで購入した
「フクダトミオ(ブラジル産)」シティロースト(中煎り)
です。
まずは珈琲豆の計量です。
キッカリ23gです。
ブルーボトルコーヒーのレシピに限らず、私が普段「2杯取り」するときは23gの珈琲豆を使用しているので、ここはいつも通りですね。
ブルーボトルコーヒーさんなら業務用の数十万円はする電動グラインダー「EK43」を使用するのでしょうが、我が家にそんなものはないので家庭用の手挽きコーヒーミルでゴリゴリ挽きました。
業務用や家庭用と表現しましたが、勘違いしてほしくないのは「業務用が優れている」ということでは決してありませんよ。
業務用の優れている点は”スピード”と珈琲豆の挽き目の”均一性”です。
業務で使用する以上、珈琲豆を挽くスピードは速いに越したことはないのでこちらは間違いなく業務用が優れいています。
しかし、珈琲豆の挽き目に関しては、均一に挽かれているから美味しいコーヒーとは一概には評価できません。
珈琲豆を挽くときに発生する微粉は、多ければ多いほど雑味の原因になると言われていますが、その雑味があった方が良いと感じる人もいらっしゃいますからね。
均一に挽けて微粉が少なくなる一方で、コーヒーの雑味も少なくなりクリアに仕上がります。
雑味も含めてこそのコーヒーと感じる人には物足りなく感じることもしばしばあります。
少し微粉が混じったからといって悪いコーヒーになるわけではないので、家庭用の手挽きコーヒーミルでも十分良質なコーヒーは楽しめますよ。
同様にこちらも好みがわかれるのですが、私はウェーブフィルターには”リンスをする派”です。
私にはウェーブフィルターの紙の匂いはかなり強く、コーヒーに混じるとバランスを崩すように感じます。
そのため、珈琲粉をセットする前にしっかりとリンス(湯通し)をしています。
ウェーブフィルターにたっぷりのお湯を注いで紙の匂いを落としたら、紙の匂い混じりのお湯は捨てて珈琲粉をセットします。
表面を平らにならしてお湯が均等に行き渡るようにします。
お湯を注いで蒸らしをしてコーヒーの抽出をしていきます。
まずは蒸らしのお湯(約50g)を10秒で注ぎます。
片方を10秒で注いだらもう片方も同様に10秒程度で50gのお湯を注ぎました。
3つのコーヒードリッパーを使用する場合は、2つ目に注いだらすかさず3つ目にも10秒程度で50gのお湯を注ぎます。
1つ目のコーヒードリッパーにお湯を注いでから30秒経過したら、新たにお湯を10秒で100gほど注いでコーヒーの抽出をしていきます。
もちろん1つ目のコーヒードリッパーに10秒でお湯を注いだら、2つ目のコーヒードリッパーも蒸らしが30秒完了しますのですかさずお湯を10秒で100g注ぎます。
そして10秒待ちます。
(コーヒードリッパーを1つだけ使用する場合は20秒で次のお湯を注ぐ)
1つ目のコーヒードリッパーに10秒で100gのお湯を注ぐ
⇒2つ目のコーヒードリッパーに10秒で100gのお湯を注ぐ
⇒10秒待つ(コーヒードリッパーを3つ使用する場合は10秒で100gのお湯を注ぐ)
この流れを合計3回行うと、コーヒードリッパーに350gほどのお湯を注いだことになると思います。
(蒸らしのお湯を含む)
あとはコーヒーがドリップされるのを待つだけですね。
珈琲豆が程々にお湯を吸収するので、大体落としきりで300ccのコーヒーが抽出されます。
ピッタリ300ccです。
時間と重さがきっかりと決まっていているので機械的に複数杯のコーヒーが抽出可能ですね。
同クオリティを保って大人数分のコーヒーを抽出できるブルーボトルコーヒーレシピ
抽出したコーヒーをカップに注いでいきます。
中煎りの「フクダトミオ」なので美しいコーヒー液が注がれていきますね。
10秒で100gずつと結構思い切ったお湯の注ぎ方をしていますが、漂う香りはナッツ系のこうばしい香りの中に甘味を感じるフクダトミオの香りそのものです。
2つのカップにそれぞれ注いで、さっそく楽しんでいきます。
・・・美味しいですね。
まろやかな口当たりで、苦味はなく甘味を感じる飲みやすいコーヒーです。
一杯分を飲み切ったところで、コーヒーサーバーを母親と交換して再び注ぎましたが全く同じ味わいでした。
(冷めたことによる味の変化はある。)
ブルーボトルコーヒーさんのレシピをカリタウェーブを用いて抽出しても、十分美味しいコーヒーが楽しめます。
「10秒で100gのお湯を注ぎ20秒待つ」
というお湯の注ぎ方のため、最大3つのコーヒードリッパーを使用して同時抽出が可能です。
私が1杯150ccで考えているので、それぞれのコーヒードリッパーで300cc抽出するとなると「一度に6人分のコーヒーを抽出することが可能」なんですよね。
これは大人数にコーヒーを提供する際にはかなり嬉しいですね。
しかも、ほぼ同じクオリティで抽出することが可能なので平等にコーヒーを楽しんでいただけます。
(個人的な気持ちの問題ですが。)
さて、今回はブルーボトルコーヒーさんのレシピを参考にさせていただきましたが、
「よっぽどのことをしない限りは美味しいコーヒーを楽しめる」
と個人的には思っています。
美味しい珈琲豆を用意すれば9割方美味しいコーヒーを楽しむことはできるんですよね。
それでもレシピなどにこだわる場合は「自分自身のわがまま(こだわり)」があると言っていいでしょう。
自分自身で楽しむならばそれで良いんです。
自分が納得のいくようなコーヒーのレシピで抽出して楽しむ。。。
普段の私がそうですね。
しかし、コーヒーが飲む相手がいる場合ならばときにはそのこだわりを妥協しなければならない場合もあります。
「大人数の来客があってコーヒーをお出しする」
このときばかりは自分のこだわりをある程度妥協しなければならない時もあります。
1杯取りで自分が最も美味しいと思えるコーヒーを提供する。
というのもお客さんが少なければいいとは思いますが、大人数だった場合にはそれだと時間がかかり過ぎてしまいます。
そこは妥協する時ですよね。
家で楽しむコーヒーも時と場合に応じて臨機応変に対応できるように心がけると、より一層面白くなるかもしれませんね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
コメント