2021年3月19日。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
最近は超高品質の珈琲豆が手軽に手に入れられますよね。
すると自宅でも気軽に、良質な珈琲豆だけでブレンドコーヒーを楽しむことができちゃいます。
ブレンドコーヒーで大切なのは「バランス」です。
特に、個性の強いスペシャルティコーヒーをブレンドするならば、個性を生かしつつ調和するような「比率」が重要。
本日の「Today’s Coffee」では、まず失敗することのないブレンドの”黄金比率”で即興ブレンドコーヒーを楽しんでいきます。
ブレンドコーヒーの黄金比率は5:3:2
3種類や4種類、はたまた5種類の珈琲豆でブレンドしたりと、お店によって様々なコンセプトを元に作らる「ブレンドコーヒー」
家庭でブレンドコーヒーを作るなら、まずは失敗しにくい「3種類の珈琲豆」を使用してブレンドするのがおススメです。
4種類や5種類の珈琲豆になってくるとバランスを整えにくく個性が喧嘩するようなコーヒーに仕上がりやすく、逆に2種類だとただただ混ぜただけのようなコーヒーに仕上がりやすいです。
まずはブレンドコーヒーらしい「3種類の珈琲豆」を組み合わせてのブレンドがやりやすいですね。
ブレンドコーヒーにおいて最も重要なのは「バランス」です。
ブレンドのバランスを担うのは、どの珈琲豆をどれだけブレンドするかの「比率」ですね。
様々なブレンドのレシピがありますが、個人的に最もオーソドックスで失敗のない”黄金比率”は「5:3:2」です。
コーヒー専門店のブレンドコーヒーでもよくつかわれる比率で、バランスのとれたブレンドコーヒーが出来上がりまず失敗しないです。
ブレンドコーヒーは「仕上がりのイメージ」を持ってブレンドする
5:3:2の”黄金比率”でのブレンドも
5:メインでベースとなる珈琲豆
3:架け橋としてのつなぎ珈琲豆
2:スパイスのようなアクセントとしての珈琲豆
といった役割を与えて珈琲豆を選ぶと、よりイメージのしやすいブレンドコーヒーが出来上がりますね。
今回私が作るブレンドコーヒーのイメージは、
「万人受けしやすいお店の看板的なブレンドコーヒー」
です。
使用する珈琲豆は全て、千葉県山武市成東に店舗を構える『珈琲豆の館』さんで購入した珈琲豆を使用します。
高品質なスペシャルティコーヒークラスの珈琲豆しか置いていないので、単品で飲んでも美味しいです。
まず、メインでベースとなる「5」に使用する珈琲豆ですが、
「フクダトミオ(ブラジル)」シティロースト(中煎り)
を使用します。
ブラジルベースのコーヒーはクセがなく飲みやすいブレンドコーヒーに仕上がりやすいです。
「3」にはコーヒーのワールドスタンダードでオーガニック栽培されている
「コロンビアオーガニック」シティロースト(中煎り)
を用いて架け橋として用います。
ブラジルベースにコロンビアだと”大人しいコーヒー”に仕上がりがちなので、スパイスとしての「2」には
グァテマラ「FEDECOVERA(フェデコヴェラ)」シティロースト(中煎り)
で酸味と風味で華やかさを加味します。
ちなみに「ブレンドの仕方」は驚くほど単純で、珈琲豆計量時にそれぞれ必要分の珈琲豆を順に計量していきます。
<メインとなる「5」6g>
<つなぎとなる「3」3.6g>
<スパイスとしての「2」2.4g>
私は1杯150ccのコーヒーを12gの珈琲豆から抽出することが多いので、合計「12g」になるように比率調整をして珈琲豆をブレンドしています。
「5:3:2」の黄金比率で12gの珈琲豆をブレンドするには、それぞれ1.2を掛ければ計算できます。
(12÷10=1.2のため)
簡単ですね♪
計量した珈琲豆はそのまま挽いても良いのですが、よくブレンドするためにシリンダーを振ってかき混ぜておきます。
一応念のためかき混ぜましたが、コーヒーミルで挽いた際にかき混ぜられるのでそこまで気にしなくても良いです。
挽いたら単品ずつの珈琲豆とまったく区別がつきませんね。
香りはブラジルらしいナッツ系の香りの中に甘さを感じますが、グァテマラの華やかでトロピカルな香りと調和しています。
ちなみに、何も考えずにテキトーにスペシャルティコーヒーをブレンドすると個性の殴り合いになります。
ブレンドはホントに「バランス」が重要ですので、美味しい珈琲豆同士だからってテキトーにブレンドしてはいけませんよ。
オリジナルブレンドコーヒーをいつも通りに抽出
珈琲豆のブレンドさえ終わってしまえば、あとは普段通りに抽出です。
今目の前にあるブレンドコーヒーは、
「世界に一つだけの自分だけのオリジナルブレンドコーヒー」
なんです。
そう考えるだけで特別感があって美味しそうですよね。
コーヒー抽出レシピはいつも通り、お気に入りのコーヒードリッパー「カリタウェーブWDC-155」を用いたレシピです。
「Bright」
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:86度
抽出時間:2分20秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :約150cc
※基本レシピですので随時調整しています。
珈琲豆の膨らみも抜群すね。
漂ってくる香りはそれぞれの珈琲豆を別々に抽出する時とは違い、複雑ながらも調和のとれた、素晴らしい香りが漂ってきます。
蒸らし含めて2分20秒でだいたい150ccのコーヒー抽出完了です。
コーヒー液は透明感がありつつもやや濃いめの印象ですね。
ブレンドに使用した3種類の珈琲豆のいずれもシティロースト(中煎り)でしたので、薄すぎず濃すぎずでバランスに優れていそうです。
カップに注ぐ瞬間、ナッツ系の香りに甘味があり華やかさもある複雑なコーヒーの香りが部屋中に広がっていきます。
バランスに優れるブラジルベースのオリジナルブレンドコーヒー
淹れ上がったばかりの
「世界に一つだけのオリジナルブレンドコーヒー」
をさっそくいただいていきましょう。
・・・高次元で調和がとれていますね。
「万人受けしやすいお店の看板的なブレンドコーヒー」をコンセプトにブレンドしましたが、まさにその通りです。
ブラジルの珈琲豆らしく苦味と甘味のバランスの取れた「フクダトミオ」はナッツ系のフレーバーを感じさせ、華やかでやや酸味のあるグァテマラ「FEDECOVERA(フェデコヴェラ)」がスパイスのように効いています。
もちろん、お互いのバランスをとるためにブレンドした「コロンビアオーガニック」がつなぎ役を果たしているのは言うまでもありません。
オーソドックスでクセのないコロンビアはわずかに爽やかな酸味を持っています。
グァテマラの酸味が際立ってブラジルのコーヒーらしさを壊さないよう、仲介役を果たしていますね。
3種類の珈琲豆を用いて「5:3:2」でブレンドしたコーヒーは、極めて失敗の少ない”黄金比率”と言えます。
今回はメインのベースを「フクダトミオ」にしましたが、グァテマラ「FEDECOVERA(フェデコヴェラ)」をベースとすると華やかさが際立ちつつも飲みやすい1杯に仕上がりますよ。
高品質な珈琲豆を手軽に手に入れられる昨今、自宅で自分だけの「オリジナルブレンドコーヒー」を作るのもまた面白いものですね。
お店で購入するブレンドコーヒー豆は、100gや200gなどの大容量で購入してから1杯ずつ小分けにしていきますので、微妙なばらつきが生じます。
自宅で1杯ずつ正確に計量したバラツキのないブレンドコーヒーが楽しめるのも、コーヒー専門店さながらのコーヒーが楽しめる「家カフェ」ならではです。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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