水蒸気炊飯について少し調べてみると
「失敗なしにご飯が炊ける!」
「放置してるだけでお米がふっくら炊き上がる!」
という手軽さについては紹介されていますが、レシピについては結構なばらつきがあると思います。
すると
「どれだけ水を入れればいいのかわからない、、、」
「ご飯って火にかける時間が重要だけど水蒸気炊飯はどうなの??」
という疑問も出てきますよね。
この記事ではそんな水蒸気炊飯の「水の量」と「火にかける時間」について解説していますよ。
ぜひ読み進めてキャンプでの水蒸気炊飯を完全攻略してくださいね。
水の量と火にかける時間は「空焚きにならなければどれだけでも」
さっそく結論ですが「水蒸気炊飯は空焚きにならない限りどれだけ火にかけ続けても大丈夫」です。
直火炊飯のようにお米が焦げ付いたり硬くなったりする心配がないのでそこまで気を遣う必要はありません。
だからでしょうか。
多くの水蒸気炊飯レシピはざっくりとしたものが多いんですよね。
水蒸気炊飯に限った話ではないですが、調理中に避けなければならないのは水や食材の入ってない状態で火にかける「空焚き(からだき)」です。
キャンプでよく使われるアルミは熱伝導率に優れる一方で金属の中でも融点の低いので、変形したり穴が空いたり最悪の場合は溶けちゃいます。
もちろんステンレスやチタンでも空焚きはよくありませんよ。
直火などの直接火に触れるのに比べて水蒸気でご飯を炊く(蒸す)水蒸気炊飯はかなり低い温度で100度ほどです。
長時間水蒸気で温めても焦げ付いたりお米に急激な変化はでません。
目を離したすきにご飯が焦げ付くなんて失敗がないのは嬉しいですね。
やることの多いキャンプシーンで水蒸気炊飯は大活躍です。
もちろん「火にかける時間が長ければ長いほど水蒸気が発生する」ので、蒸気用の水がなくなってしまったら空焚きになってしまいます。
加熱しすぎても十分な量の水は確保しておくと良いですね。
水蒸気炊飯で最低限必要な「水の量」と「火にかける時間」
水蒸気炊飯で1合のお米を炊く(蒸す)なら、
・150ccの水
・25分加熱し続けられる熱源
は最低限用意してください。
※お米と一緒に入れる水は別に用意
長い時間火にかけても問題ないとはいえ、水がなくなって空焚きになってしまっては元も子もありませんよ。
1合のお米を炊く(蒸す)には20分ほど蒸気を当て続ける必要があります。
「沸騰するまでの時間+蒸気を当て続ける時間」
150ccの水なら熱源の火力によっては3分もあれば沸騰しますが、お米自体は水蒸気の熱で炊く(蒸す)のでそこまで高い温度ではありません。
火力よりも持続的に熱して水蒸気を発生し続けることが重要なので25分は加熱できるようにしてください。
水蒸気にする水は多ければ多いほど長い時間火にかけることができます。
一方で沸騰するまでに時間がかかってしまいます。
通常、直火炊飯で1合炊く場合は15分ほどで火を止めますが、水蒸気炊飯ではさらに10分ほどの時間を要します。
蒸気になる水の量は「100cc」もあれば足りますが、目を離して空焚きにならないように「150cc」はあった方が安心です。
できれば500ccほど用意してレトルト食品などを同時調理すると効率がいいですね。
水蒸気炊飯で成功・失敗は「使用する道具による」
基本的に失敗することがないとされる水蒸気炊飯ですが、失敗するケースもあります。
主に考えられるのは
・水蒸気の量が足りなくお米を十分蒸すことができなかった
・途中で燃料が尽きた
など水蒸気を十分に発生させることができないケースです。
他にも「使用するクッカーによっては水蒸気炊飯に適さない」場合もあります。
例えば蓋がないことで蒸気が逃げてしまうクッカーなどが当てはまります。
水の量と火にかける時間が十分であればまず失敗することはありませんが、肝心の水蒸気が逃げてしまっては元も子もありません。
水蒸気炊飯がうまくいかない方は使用している道具を見直してみるといいかもしれませんよ。
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