チタン製のマグカップでコーヒーを飲めばより一層美味しく感じる。
軽くて丈夫でさびないことで知られる金属「チタン(titanium)」製のマグカップは、ガスバーナーなどで炙って”焼き入れ”をすれば自分だけのオリジナルマグカップに大変身。
しかも金属アレルギーを起こしにくい事でも知らています。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
外でコーヒーを楽しむならコーヒーを淹れるカップも外用に用意したいところ。
今回は「チタン製のシングル構造の300mlマグカップ」を購入して、室内でガスバーナーで炙って焼き入れ、コーヒーを淹れて楽しんでみました。
ド素人が特に調べたりせずいきなりガスバーナーで炙ってみましたが、なかなかどうして美しいチタンブルーのマグカップになりました。
焼き入れ時に気付いたことや、実際にチタン製のマグカップに直接コーヒーをドリップしてみて気付いたことなどを紹介していきます。
私が今回購入したチタン製のシングルマグカップは「アウトドア用品」や「釣用品」を製造販売している新潟県燕三条市のメーカー『Belmont(ベルモント)』さんのものです。
高価になりがちなチタン製の「Made in Japan」のマグカップですが、他有名メーカーに比べて価格は押さえられていながらも高品質さが魅力的です。
さらに、マグカップ本体の表面が研磨されて光沢感があるのも特徴的です。
有名な『snow peak(スノーピーク)』さんのチタン製マグカップが代表て出来ですが、チタン製のマグカップはマット仕上げになっていることが多いです。
このあたりは個人の好みによりますが、個人的には光沢感があった方が好みですし、なによりも「Belmont」のロゴがものすごくカッコいいです。
届いたばかりの「belmont チタンシングルマグ300」は焼き入れ前に洗う
チタン製マグカップは焼き入れる前に必ず洗った方が良い。
製造加工時に付着した金属粉や残っている脂などを洗い流さないと綺麗な焼きが入らないんですよね。
『Belmont(ベルモント)』さんの「BM-314 チタンシングルマグ300フォールドハンドルlogo」は、簡易的なビニール袋に包まれただけで送られてきます。
※もちろんショップの箱や袋に包まれて
上の写真のような感じで入っていましたが、神経質な日本人なら「こんな簡易的な梱包で送って来るなんてなんてメーカーだ!!」とか勘違いしそうだね。
金属製マグカップなんてビニール袋一枚に包まれて売られてるのがごくごく一般的。
むしろ、これぐらいの方が”これから焼き入れして外でガシガシ使う予定”だから気を使う必要が一切無くて気楽だね。
注意書きなんかが書かれたタグ。
「タワシやクレンザーは使わないでくれ。」
「初めて使う前によく洗ってくれ。」
って書いてあるね。
「煮沸してね。」って書いてあるけども、私はメンドーなので中性洗剤とスポンジで洗うだけにしとこ。
綺麗な焼き入れが入らないかもしれないけども、ムラになったらなったで”味”ということで。。。
内側は結構汚れてる?
手で触るとこんな感じの跡になるのかもね。
とりあえずスポンジに中性洗剤つけて洗お。
柔らかめのスポンジでゴシゴシ。
しっかりと水で洗い流す。
そういえば開封してから裏面は一度も見てなかったけど、刻印が入ってるね。
チタン製の日本製で300mlの容量ってことだね。
今では「日本製神話は崩壊した」って言われてるけども、なんだかんだ言って「日本製」ってところに魅力を感じる。
金属に「MADE IN JAPAN」って刻印が入ってるだけで謎の安心感があるね。
ちなみに、チタン製だけあってめちゃめちゃ軽い!!
さすがは52g。。。
しっかり水分をふき取ると、金属の粉っぽいものが付着。
これが注意書きにも書かれてた磨き粉の残りなのかな?
まぁいいや。
マグカップ本体と持ち手を繋げてる部分に隙間があって、隙間に入った水分は拭き取り不可能。
持ち手部分はステンレス製で焼き入れはしないから触ってるけど、チタン部分は一切触れてない。
触っていないから手の脂なんかはついてない(はず)。
シングルガスバーナーで焼き入れる
チタンマグをしっかりと洗ったので焼き入れしていきましょ。
先に大前提の注意事項だけど、チタン製のマグカップだからと言って全部が全部焼き入れができるわけじゃないよ。
焼き入れができるのは「シングル構造のチタン製マグカップ」。
チタンが2層構造で間に空気の層がある「ダブル構造のチタン製マグカップ」で焼き入れをすると、熱せられた空気の層が歪んでマグカップ自体も歪み使い物にならなくなると思うよ。
やったこともないし試す気もないから知らんけど。
それじゃ今回の焼き入れで使用するものの紹介。
・FORE WINDS「マイクロキャンプストーブ FW-MS01」
・FUTURE FOX「FW-MS01用遮熱テーブル」
・CB缶
・アルミホイルシート
・Belmont「UL hibasami」
マイクロキャンプストーブでチタン製シングルマグカップを炙っていくんだけども、CB缶が熱くなって爆発しても困るから遮熱テーブルとアルミホイルで輻射熱を防ぐ。
FUTURE FOXさんの「FW-MS01用バーナーパッド五徳」も持ってるけども今回は使わない。
Belmontさんの「UL hibasami」は炙って熱くなるチタン製シングルマグカップを持つ用。
ULって名前の通りに「Ultra Light(ものすごく軽量)」な火ばさみ。
定価で売ってるのをあまり見かけないんだけども、たまたまみかけてすぐぽちった。
約70gと超軽量な火ばさみながらも、重い薪でもガッチリと掴んでも平気な頑丈さがある。
見た目も黒くスタイリッシュ。
やっぱり『Belmont(ベルモント)』さん、素晴らしいよ。
そんなBelmontさんの「UL hibasami」に、やはりBelmontさんの「BM-314 チタンシングルマグ300フォールドハンドルlogo」をガッチリ挟んでバーナーで炙ってく。
チタンの焼き入れについて調べたわけじゃないから、テキトーな感じでスタート。
当たり前だけども、室内でガスバーナーを使用するときはしっかりと換気しないとダメだよ。
そもそもマイクロキャンプストーブ(FW-MS01)は屋外用だから室内での使用は推奨されてない。
それはさておき、ガスバーナーでチタン製マグカップを炙ってに起こった現象がある。
それが「水の蒸発」。
洗ってよく拭いたんだけども、持ち手と本体をつないでるパーツには隙間があるから水が溜まってる。
その水がガスバーナーで熱せられたことで一気に蒸発。
パチパチ音がする。
ま、すぐに聞こえなくなったから水分が完全に吹き飛んだんだろうね。
で、一か所に20秒ぐらい火を当て続けると”火が当たってる部分だけ突然真っ赤”になる。
怖くなって慌てて別の場所に火を逸らすと、そこには綺麗な「チタンブルー」が、、、
・・・コレ、火を当て続けて真っ赤になったら次の部分って感じで回してけば綺麗な焼き色が付くんじゃないかな?
ということで回転させながら炙り続けること数分。
出来栄えはご覧の通り。
うん。良いんじゃないかな♪
下調べも何もせずにバーナーで炙ってみたけども、悪くない。
ものすごく熱くなってるから輻射熱防止用のアルミホイルシートにおいてじっくり観察。
<焼き入れたチタンマグカップ(正面)>
<焼き入れたチタンマグカップ(背面)>
<焼き入れたチタンマグカップ(内側)>
<焼き入れたチタンマグカップ(底部)>
Belmontロゴのあたりはきつね色の焼き色で、パープルの焼き色が細い面積で入って底部はブルー。
特に、マグカップの底部の「MADE IN JAPAN」刻印がしっかりと確認できつつもチタンブルーからチタンシルバーに変色してるのがかなりツボ。
ところどころにムラはあるけど、何だろう。。。
まだ一度も飲み物を飲んでないけどすでに愛着が湧いてる。
チタンに焼き色を付けるのにハマっちゃいそうだよ。。。
外でコーヒーを楽しむならマグカップに直接ドリップ
焼き入れをしたチタン製マグカップでコーヒーを楽しむなら、やっぱり直接ドリップするの良いかな。
私は基本的に上の写真のようにコーヒードリッパーからコーヒーサーバーにドリップしてからカップに注いでいる。
たとえ外で淹れるコーヒーであろうともコーヒーサーバーにドリップするスタンスは変える気はない。
せっかくだし、焼き入れしたばかりのチタン製マグカップで初めて飲むコーヒーは、マグカップに直接ドリップしてみよう。
それにはまず、所有するどのコーヒードリッパーが見た目的にしっくりくるか見てみる。
<Kalita カリタウェーブ(銅製)>
<珈琲考具 ステンレスドリッパー>
<CAFEC フラワードリッパー有田焼>
<KONO 名門フィルター>
所有している1~2人用のコーヒードリッパーを重ねてみたけど、個人的に一番しっくり来たのは「珈琲考具 ステンレスドリッパー」かな?
どれでも美味しいコーヒーは淹れられるからどれでもいいっちゃどれでもいいんだけど、材質の色味が似ていて統一感がある感じ。
今回は焼き入れしたチタン製マグカップに「珈琲考具 ステンレスドリッパー」から直接コーヒーをドリップしてみよう。
焼き入れしたチタン製シングルマグにコーヒーを直接ドリップする
それでは室内だけどもチタン製マグカップに直接コーヒードリッパーからドリップしてみましょ。
コーヒーサーバーにドリップするのと大して違いはないので、チタン製マグカップに直接ドリップしていて気になるところについて重点的に紹介してきます。
まず真冬だったら絶対にやるべきこととして、コーヒーのドリップを始める前にカップを温めておくという作業。
コーヒードリッパーに珈琲豆をセットする前に沸かしたてのお湯を注いでみる。
金属的な香りが漂ってくることもなく問題なくお湯は注げるね。
気になるポイントは「熱々のお湯が入ってても触れるのか?」ってところ。
・・・うん。
ギリギリ触れるぐらいの温度だね。
時間が経ってより熱が伝達したら触ると火傷しそうなレベルに熱くなりそう。
側面部はギリギリ触れるけども、びっくりしたのは持ち手と本体を繋いでるパーツ。
ステンレスの取っ手は問題なく触れるけども、持ち手と本体をつないでるパーツは本体以上に熱い。
これは触ると危ない。
なんで本体よりも熱くなってるんだろ?
持ち手を持つときに下手すると指の関節が当たる可能性もあるから注意が必要だね。
気を取り直してコーヒーのドリップをしてこ。
レシピは以下の通り。
ペルーモンテアルト(中煎り)『自家焙煎珈琲豆の館』さんで購入
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:88度
抽出時間:1分50秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :170cc
ちょっと軽めな感じで抽出して、外で飲んだ時の解放感をイメージする感じ。
まずは蒸らし。
お湯を注いで30秒ほど経過して珈琲豆からガスが抜けたのを確認したら、コーヒードリップ開始!!
片手で撮影しながらだからブレブレだけども動画撮影してみた。
動画内でも文字で書いてたけど、「珈琲考具 ステンレスドリッパー」は抽出速度がゆっくりめ。
多めのお湯を一度に注いで抽出速度は速めてるよ。
抽出されたコーヒーはペルーモンテアルトの甘い香りが立ってて素晴らしい。
ステンレスドリッパーは針金を折り曲げて組み合わせたようなスッケスケの見た目なので抽出量が見てわかりますが、透明ではないチタン製マグカップに直接ドリップする場合はお湯を注ぎ過ぎて溢れないように注意が必要だね。
一人で飲むのに300ml(cc)はかなり量が多いので、なかなか溢れることはないでしょうが。
もし不安であればキッチンスケールで注いだお湯の重さを測りながらドリップすることをおススメしますよ。
外でコーヒーを飲まれる場合は軽装備が一般的ですが、私の場合は珈琲器具に関してはガッチガチの重装備。
キッチンスケールや温度計など、外でコーヒーを楽しむなら持って行かないという選択肢を選ぶであろう器具たちもバッチリ持ち歩いています。
熱伝導率が悪いとされるチタン製マグだけどもしっかりと熱くなるから注意
淹れ上がったコーヒーを口にしてみましょう。
ちなみに、チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属と言われています。
私は金属アレルギーではないですが、別日に金属アレルギーの友人にチタン製マグカップでコーヒーを飲んでもらいました。
結果は”全く問題なく飲めるよ”とのこと。
私は金属アレルギーなどは特にないですが、金属の味が口の中に広がるのはかなり苦手です。
やっすいステンレスのカップでよくある”アレ”です。
神経が刺激されるようなあの感じがものすごく嫌い。
そんな私がチタン製マグカップに口をつけてコーヒーを飲んでみると、、、
金属の味は特に感じませんね。
唇から伝わる感触こそザラッとした金属的な感触ですが、金属の味が口の中に広がるなんてことはないです。
ただ、、、
ものすっごく熱い!!
普段愛用している陶器のカップで飲むコーヒーに比べて、コーヒー自体がかなり熱く感じる。
側面を触ってみると、しっかりと熱が伝導してるのがわかる。
持ち手は全く問題なく触れるけども、時間が経つにつれて側面はどんどん熱くなっていく。
チタンは「熱伝導率が悪い金属」と言われている。
熱伝導率が悪いがゆえに、クッカーやフライパンなどのチタン製容器で料理をすると「火の当たってる部分だけ焦げる」なんてことがまま起きるらしい。
実際、焼き入れをするときにも火が当たった部分だけ真っ赤に変色してチタンブルーに変わったからね。
だからといって熱くならないわけじゃなく、どんどん熱は伝わっていく。
熱いものを入れれば当然熱くなる。
チタンの特徴は”熱くなりやすく冷めやすい”ってこと。
直火にあたっている部分ほどではないにしろ、熱いコーヒーを淹れればしっかりとマグカップ全体が熱くなっていく。
コーヒーをドリップしてすぐは熱は全体まで伝わっていないので平気に口に触れることができるが、コーヒー自体はかなり熱い。
マグカップとコーヒーとのギャップのせいか、余計に熱く感じるよ。
自分色に染め挙げたチタン製マグカップで外で開放的なコーヒーを楽しもう
焼き入れを行うことで色鮮やかな色彩を放つチタン製のシングルマグカップ。
自分だけのオリジナルマグカップを簡単に演出することができる。
金属製のマグカップと言えばやはり外で飲むコーヒーだろう。
開放感あふれる外で淹れたばかりのアツアツのコーヒーを傾ければそれだけで美味しさ100倍だ。
今回は新品で購入して届いたばかりの「Belmont BM-314 チタンシングルマグ300フォールドハンドルlogo」をド素人がいきなり焼き入れをしてみた。
個人的には満足のいくものが出来上がったね。
ついでにコーヒードリッパーをチタン製マグカップに載せて直接ドリップをしてみた。
普段よりも熱く感じるコーヒーを存分に楽しめる。
全部室内で行ったけども、やはり金属製のマグカップならば外で楽しみたいところ。
我慢できずにアウトドアな感じを味わいたいがためにアウトドア用のテーブルとイスを展開しちゃいました。
(やっぱり室内だけども。)
フローリングが映っていることを除けば上の写真はアウトドアっぽいかもしれない。。。
「青空の下でコーヒーを飲んだらさらに美味しく感じるんだろうなぁ。」
なんて考えながらベランダに飛び出す。
外出を控えてるわけじゃないけども、用事があって今日は出られないんだよね。
(撮影当時)
話は大分逸れましたが、外でより美味しいコーヒーを楽しみたいならコーヒーを飲む道具にも気を使った方が良いですね。
チタン製のマグカップは値段こそステンレスやアルミのマグカップに比べれば高いですが、それでも全然許容範囲だと思います。
細かなものにほど”こだわり”をつぎ込んだ方がお洒落に楽しめますよね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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