珈琲豆の計量時に何かしらの容器があるととっても便利です。
スケール(量り)に載せた容器に珈琲スプーンですくった珈琲豆を入れて計量する所作は、さながら「プロバリスタ」になった気分。
といっても珈琲豆を保管しておく「キャニスター」はすぐに見つかるものの、珈琲豆を計量するときに使用する容器(「シリンダー」と呼ぶらしい)というのはなかなか見つからないものなので
「何か代用できる物はないか?」
と探していたところ見つけたのが、、、
「小さなステンレスうがいコップ」
「D’s CAFE Style」のonoDです。
うがい用のコップなのですが
・18-8ステンレス
・日本製
・絶妙なサイズ感
が気になったので珈琲豆を計量するシリンダーとして使用するために購入しちゃいましたが、
「使用感」と「質感」のレベルの高さに
「もしかしてコーヒー専用の商品なんじゃないの??」
と錯覚するぐらいに大満足の商品でした。
梱包は簡素だけども極めて堅牢なつくりとシンプルなデザインのうがいコップ
Amazonで購入して届いた箱を開けてみると、ビニール袋一枚にうがいコップ本体とペラ1枚の取り扱い説明書が入っていました。
かなり簡素でちょっと頼りないですね。。。
取扱説明書を見る限りは
食器用洗剤で洗っても問題なさそうなので、珈琲豆の油分が付いたとしても簡単に落とせそうですね。
金属加工で有名な新潟県燕三条でキッチン用品を企画・販売している『下村企販』さんでは珈琲器具ブランド「珈琲考具」を展開していますが、こちらの「小さなステンレスうがいコップ」は珈琲考具ブランドではありません。
うがい用の小さなコップですから当然といえば当然ですね。
さっそく外観を細かく見ていきましょう。
正面から見る限りは磨かれたステンレスの塊と言った感じですね。
けっこう映り込みもあって
くっきりハッキリと映り込んだものの形状がわかります。
上から覗き込んでみると
内側は外見に比べてマットなステンレスになっています。
それでも滑りは良さそうで、挽いた珈琲豆だったらどうかは試してみないことにはわかりませんが挽いていない珈琲豆であれば引っ掛かっかることもなさそうですね。
底部中央部が盛り上がっているのが確認でき、写真ではわかりにくいですが外周部に隙間はありません。
もしかしたら挽いた珈琲豆をコーヒードリッパーにセットする際にも使えるかもしれませんね。
うがいコップを裏返しにすると
「18-8ステンレススチールの日本製」
であることがしっかりと彫られていますね。
手に持ってみると
持ちやすく扱いやすい絶妙なサイズ感でかなりしっかりとした質感です。
つなぎ目の一切ない極めて堅牢なつくりであることが手の平から伝わってきます。
コンパクトながらもしっかりと持っていると感じるぐらいに重量感があり
重さを量ってみるとジャスト58gでした。
密度が高くてギュッと詰まっているような質感があり、多少ぶつけたところでキズ一つつかなそうな安心感があります。
実際に珈琲豆の計量してみた使用感はコーヒー専用と言われても差し支えない
本題の「珈琲豆の計量」をしたときの使用感を見ていきましょう。
用意した器具は
・『下村企販』小さなステンレスうがいコップ
・『青芳(アオヨシ)』カフェテリアコーヒー豆スクープ
・『タニタ』デジタルクッキングスケール KJ-212(レッド)
新しく購入したうがいコップ以外は今まで使い続けてきたもので、家に在庫のあったものを使用していきます。
購入から1ヵ月ほど経過した『堀口珈琲』さんのグァテマラ「サンタカタリーナ農園」フレンチローストがあったのでこちらの珈琲豆を使用していきます。
堀口珈琲さんは日本のスペシャルティコーヒー業界を牽引してきたロースターさん(珈琲豆専門店)で、世界中のコーヒー農園さんに直接足を運んで高品質な珈琲豆をラインナップしています。
クッキングスケールにうがいコップを乗せて計量するだけですので動画撮影しました。
「12g」の珈琲豆を計量していますが、0.1g多い「12.1g」ですね。
珈琲豆の大きさにもよりますので0.1gは誤差の範囲です。
珈琲豆の計量については全く問題はないですね。
計量した珈琲豆は口の小さい『Kalita(カリタ)』さんの手動コーヒーミル「KH-5」にも問題なく入れていくことができます。
もっとも、珈琲豆を計量してコーヒーミルに入れるだけなら紙のお皿であろうと紙コップであろうと何であろうと大した差はないです。
それでもonoDが下村企販さんの「小さなステンレスうがいコップ」を購入したのはそのデザイン性と質の高さからです。
シンプルなデザインと手に馴染むコンパクトさ、
それでいてしっかりと感じられる堅牢なつくりと重量感。
珈琲豆の重さを量るという何てことのない動作も、お気に入りの器具を使うことでコーヒーを淹れる過程がぐんっと楽しくなるものなんですよね。
ましてや使用時の違和感のなさは「コーヒー専用なのではないか?」と錯覚させるほどです。
「これは珈琲豆を量る際に使用する専用の容器です。」
と初見の方に紹介しても何の疑問もなく溶け込むほどの使用感ですね。
挽いた珈琲豆を入れてコーヒードリッパーに移してもうがいコップの内側に残りにくい
続いて、珈琲豆を挽いて「うがいコップ」に入れてみましょう。
onoDが使用しているコーヒーミルは『Kalita(カリタ)』さんの「KH-5」です。
クラシックな見た目と安価な値段とのバランスに優れた扱いやすい手動コーヒーミルで、onoDが初めて購入したコーヒーミルです。
理想としては上の写真のようにKH-5の上部をうがいコップにジョイントさせて挽いた珈琲豆が直接うがいコップへ落ちていくことなのですが、残念ながら径が合っていないのでハンドルを回せばずり落ちてしまいます。
思いっきり下方向に体重をかければ大丈夫かもしれませんが危ないので避けた方が無難でしょう。
とりあえず普通に珈琲豆を挽いていき、挽き終わった後にうがいコップへ移していきます。
一気に傾けなければ問題なく珈琲豆はうがいコップへ落ちていきますね。
移し終わると「KH-5」のストッカー(珈琲豆をためておくところ)に若干の珈琲豆が残っていますね。
これはコーヒードリッパーに移すときも同様ですし、この部分を改善するにはコーヒーミル自体を買い替えた方が早いかと思います。
さて、ここからが実は一番気になっていたところで
「リンス(湯通し)したペーパーフィルターの壁部に珈琲豆を付着させずにセットできるか?」
ってところを見ていきます。
手動コーヒーミル「KH-5」のストッカーから直接コーヒードリッパーに珈琲豆をセットすると、結構な量の珈琲豆が壁部に張り付いちゃうんですよね。
KH-5はストッカーの径が大きく口が広いため、挽いた珈琲豆が広範囲に落ちていきます。
注意したとしても淵にほんの少しでも珈琲豆が付着しちゃうこともしばしば。。。
特に波打った形状が特徴的なウェーブフィルターではリンス(湯通し)をして紙の匂いを落としてから珈琲豆をセットすることが多いので、珈琲豆が壁部や淵に付着すると落とせません。
せっかく挽いた珈琲豆がもったいないですね。
「小さなステンレスうがいコップ」から珈琲豆をリンスしたウェーブフィルターに移して珈琲豆が付着しやすいかどうかというのはかなり気になっていたところなんですよね。
しっかりとウェーブフィルターにリンスをして
珈琲豆を一気にセットしてみましょう。
勢いよく珈琲豆がウェーブフィルターへ落ちていきますね。
うがいコップ内にはかすかに微粉が残っているだけです。
粒度の揃った珈琲豆は全て落ちたようですね。
珈琲豆のセットが終えたウェーブフィルターを覗いてみると
壁部や淵に珈琲豆は付着していませんね。
(写真は1投目のお湯を注いで蒸らしているところ)
「小さなステンレスうがいコップ」はKH-5のストッカーよりも径が小さく、内部がつるつるしているので珈琲豆が滑りやすいのでしっかりと落すことができます。
かなり珈琲豆をセットしやすいのでうがいコップとは思えないほどにコーヒーアイテムとして素晴らしい商品です。
コーヒーを淹れる準備を楽しくさせてくれる小さなうがいコップ
金属加工で有名な新潟県燕三条で作られた『下村企販』さんの
「小さなステンレスうがいコップ」
はうがいコップとは思えないほどのクオリティがありました。
コンパクトなサイズ感で手に馴染みやすく、堅牢なつくりで安心感のある商品です。
珈琲豆の計量という地味になりがちながも大事な役割を持つ作業の中でも、そのシンプルなステンレス製のデザインは映えます。
扱いやすく内部の滑りも良いので挽いた珈琲粉をコーヒードリッパーにセットする過程でも非常に有用的な使い方ができます。
onoDはまだ所有しておらずいずれ購入予定ですが、業務用珈琲器具を製造している『FUJI ROYAL(フジローヤル)』さんの「R-220 みるっこ」の受け皿として活用したいですね。
業務用の強力なパワーをコンパクトなボディに凝縮したみるっこは、少しばかりチープなプラスチックな受け缶がマイナスポイント。
プラスチックな受け缶の代わりに「小さなステンレスうがいコップ」で挽いた珈琲豆を受けたならば、見た目と実用性に富んだ組み合わせになりそうです。
本当に些細なことなのですが、コーヒーを淹れる過程で触れる様々なアイテムは”気分を上げてくれる”とっても重要な役割を持っています。
日々のコーヒータイムを楽しくさせてくれるアイテムは必ずしもコーヒー専用として販売されているわけではないのです。
「小さなステンレスうがいコップ」はとてもじゃないですが、うがい用だけにしておくにはもったいない完成度の高い商品だと思います。
機会があれば是非ともその目で見てみてくださいね。
コメント