2020年11月22日。
本日も快晴なり。
気温は昨日(23℃)に比べて17℃と変化幅が大きいですね。
体調を崩さないように気を付けていきましょ。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
本日は「紙の匂いが強烈」なことで有名なカリタさん純正ウェーブフィルターを用いてリンス(湯通し)なしでエルゴンを味わっていきましょう。
紙の匂いを軽減してくれるリンスをあえてしないで淹れるコーヒーも時には楽しみたいものなんですよ。
エルゴン(ウガンダ産)
本日は『珈琲豆の館』さんで取り扱っている
「エルゴン(ウガンダ産)」です。
中深煎り(フルシティロースト)の珈琲豆です。
東アフリカの「エルゴン山」のふもとで栽培される小ぶりで形が綺麗な珈琲豆で、香りとコクが強く深く煎ればいるほどよりダークな印象が強くなるコーヒーです。
リンスなしのウェーブフィルターでコクを強めに抽出
「Bright」
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:86度
抽出時間:2分10秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :約180cc
日本を代表する珈琲器具メーカー『Kalita(カリタ)』さんの銅製カリタウェーブを使用してコーヒーを淹れる「Bright」は、珈琲豆の持つ酸味と苦味をバランスよく楽しめるコーヒー抽出レシピです。
浅煎りから深煎りまで幅広く対応できて「珈琲豆の表面にあわせたお湯の注ぎ方」を必要としないので手軽に美味しいコーヒーが楽しめる万能なコーヒー抽出レシピなんです。
銅製のカリタウェーブ「WDC-155」は金属の質感も素晴らしく見た目も華やかで飾っているだけでも絵になるコーヒードリッパーでonoDのお気に入りです。
3つの穴から安定してコーヒーが抽出されていくのでお湯を注ぐ量にブレがあったとしても”珈琲器具が調整してくれる”のでとっても扱いやすいカリタさんのカリタウェーブなのですが、コーヒーの味に影響を大きく及ぼすもので一つだけ不満点があります。
それは
「使用するペーパーフィルター(ウェーブフィルター)の紙の匂いが強い」
ということです。
これはカリタウェーブというよりもペーパーフィルターの問題ですが、抽出したコーヒーにけっこうな紙の匂いや味までドリップされやすいんですよね。
コーヒーに紙の匂いや味がドリップされるのを極限まで防ぐ方法として、ペーパーフィルターに事前にお湯を通して紙の匂いと味を除去してしまう「リンス」という方法があります。
カリタさん純正の「ウェーブフィルター」は紙の匂いが特に強いので浅煎りの珈琲豆でカリタウェーブを使用するときは必ずリンスをしているonoDですが、中深煎りから深煎りの珈琲豆であればリンスをしないこともあります。
リンスで紙の匂いが抑えられる一方で、ややコクが弱まったコーヒーに仕上がってしまうんですよね。
浅煎りコーヒーではそこまでコクは求めていないので気にしないですが、今回淹れていくエルゴンは中深煎り(フルシティロースト)の珈琲豆ですのでリンスなしで淹れて”よりコクを楽しめるコーヒー”にしていきましょう。
まずはお湯を沸かして珈琲豆を挽いていきます。
挽いた珈琲豆をうがいコップに入れて準備OKなのですが、かなり暗めの映りだったので輝度を高くして撮影しています。
銅製のカリタウェーブとウェーブフィルターが白飛びしていますね。
撮影のためにセットしていたウェーブフィルターを一度外して
コーヒーサーバーとカリタウェーブを重ねてお湯を注いで珈琲器具を温めます。
だいたい200㎖ぐらいのお湯を注いでいます。
銅製のカリタウェーブはけっこう熱くなりますので側面や皿部分に触れないように注意ですよ。
外しておいたウェーブフィルターに珈琲豆をセット。
リンスしていないので壁面に当たっても問題なく落とせますし、そもそもウェーブフィルターを広げて珈琲豆をセットできるのでかなり楽です。
珈琲豆をセットしたウェーブフィルターをカリタウェーブの上からパッと手を離すと
サシュッと心地よい音をたてながら自重でカリタウェーブにセットされます。
普段リンスをしてカリタウェーブでコーヒーを淹れると、このサシュッという心地よい音が聞けないのが残念。。。
とりあえずは準備完了で
あとは珈琲ポッド内のお湯が86度まで下がるのを待ちます。
すでに87.2度まで下がっているのであと数秒ですね。
お湯が適温になったらさっそく1投目。
ウェーブフィルターにリンスをしていないのでコーヒー色が浸透していっていますね。
この時に紙の匂いが広がってきます。
だいたい30秒ほど経過して珈琲豆からガスが抜けて蒸らしが終わったところ。
追加でお湯を注いだわけではありませんが、ウェーブフィルターへどんどんコーヒー色が広がっていますね。
ぷっくりと膨らんだエルゴンが良い感じのコーヒーになりそうな予感を感じさせます。
続いて2投目をしているところ。
ウェーブフィルターには完全にコーヒー色が浸透して、まるで気の質感が残っている「みさらしペーパーフィルター」のようですね。
片手でコーヒーポットでお湯を注ぎながらスマホ(iPhone XS)でカメラ撮影は難しい。。。
目的の抽出量に達したらドリッパーを外して
蒸らし含めてちょうど2分10秒でコーヒー抽出完了でした。
事前にリンス(湯通し)をしていないのでウェーブフィルターにもしっかりとコーヒー色が浸透していますね。
真上から覗くと波打ったウェーブフィルターの形状も相まって、落ち着きを与える秋から冬にかけての花のようです。
ちなみに、カリタさん純正のウェーブフィルターについて珈琲豆の焙煎度によるリンスのあり・なしを詳しく検証した記事も以前に書きました。
珈琲豆によってリンスのあり・なしを選択用と考えている方はよければ参考にしてみてくださいね。
煎り深い珈琲豆なら紙の匂いの影響は少なくコク強めのコーヒーが楽しめる
淹れ上がったコーヒーは冷めないうちにコーヒーカップに移していきましょう。
美しいコーヒーとエルゴンの強めの香りが漂ってきます。
この時点では紙の匂いは一切感じませんね。
さっそくコーヒーを味わっていく、、、
っとその前に、抽出の終えた珈琲豆とウェーブフィルターはゴミ袋にポイッとして、
空になったコーヒーサーバーとカリタウェーブを重ねて余ったお湯を注いでおきます。
こうすることによって後に洗い物がしやすくなるんですよね。
ほんの少し残ったコーヒーがカリタウェーブの美しい金属にそのまま放置しておくのはなんだかちょっと気が引けるので、毎回コーヒーを楽しむ前に行っている儀式のようなものです。
3本の線を描いてお湯が落ちていきますね。
大量のお湯を注ぐと綺麗な3本線になりますが、珈琲豆からコーヒーを抽出している過程では中々綺麗な3本線にはならないのが「カリタウェーブあるある」です。
さて、
洗い物の準備も終わったので、
「リンスなしカリタウェーブで淹れたエルゴン」
を楽しんでいきましょう。
香りの中には特に紙の匂いは感じません。
香ばしくもフレッシュな香りは「濃厚な麦茶」のようで間違いなくエルゴンです。
問題は味ですね。
さっそく一口飲んでみると、、、
うん、エルゴンですね。
どっしりと重厚感のあるコクが抽出されています。
同じエルゴンでリンスありで淹れたこともありますが、そのときよりも強めのコクが出ています。
紙の匂いの強いペーパーフィルターで淹れたコーヒーはザラッと質感で口に残る酸味のような味わいを感じます。
中深煎り以上の煎りの深いコーヒーは元々ザラッとした質感を持った重厚感のあるコーヒーになりやすいので、ウェーブフィルターの強烈な紙の匂いの影響はほとんど感じないんですよね。
特に、元々香りとコクの強いエルゴンには紙の匂いの影響はほとんどないコーヒーになっていると言っていいでしょう。
かなり美味しいですよ。
珈琲豆にあわせて同じ珈琲器具でも微妙な変化をつけて淹れることは「コーヒーの世界」を楽しむ上でとっても大切なことですよね。
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