コーヒーをドリップするときに必要となるコーヒーフィルター。
ついつい買い忘れてコーヒーが楽しめないって時もあります。
そんな時に身近にあるもので好みに合わせたコーヒーをドリップできると嬉しいですよね。
コーヒーのテイストはフィルターによって変わってきます。
この記事ではコーヒーフィルターの代用品を、どのご家庭にもあるもので定番品からちょっと変わったもので実際にコーヒーを淹れて紹介しています。
100均で手に入るものがほとんどですので是非あなたの好みのコーヒーフィルターの代用品を探してみてくださいね。
定番代用品「キッチンペーパー」はクラシックな苦味強めな仕上がり
コーヒーフィルターの代用品としては定番品。
台所の強い味方「キッチンペーパー」でコーヒードリップすると
”クラシックな苦み強めのコーヒー”
に仕上がります。
ドリップスピードは専用品ペーパーフィルターと遜色なく、ペーパードリップらしいスッキリとしたコーヒーを楽しめます。
ただし、紙の匂いがやや強めでコーヒーに紙っぽさが出ます。
リンスしたペーパーフィルターで高速ドリップしたコーヒーを好まれる方には違和感を感じるかもしれませんね。
テイストとして近いのはコーヒー器具の老舗「Kalita(カリタ)」さんのペーパーフィルターで仕上げたコーヒーです。
カリタさんのペーパーフィルターの代用でキッチンペーパーを使用する場合は違和感なくコーヒーを楽しめますよ。
ペーパードリップと見分けがつかない「使い捨てキッチンタオル」
キッチンペーパーと似た「使い捨てキッチンタオル」でコーヒーを淹れると
”スッキリと透明感のあるクリアなコーヒー”
に仕上がります。
布のような丈夫さを持った紙製の使い捨てキッチンタオルは、専用品のペーパードリップコーヒーと比べても遜色ないコーヒーが楽しめますよ。
厚みのある紙製であることから吸水性が高くドリップスピードはやや遅めです。
コーヒーの雑味を吸い上げてくれているようですね。
さながらコットンパルプを用いた高級コーヒーフィルターに近い印象です。
コットンパルプの高級コーヒーフィルターに比べると紙っぽさがコーヒーに混じることと吸水性が強すぎること気になる場合があります。
雑味と一緒にコーヒーの美味しさまで吸収されてしまうので、多めのコーヒー豆を使うと美味しいコーヒーに仕上がりますよ。
実質ネルドリップコーヒーな「繰り返し使えるキッチンタオル」
どのご家庭の台所にある「繰り返し使えるキッチンタオル」は
”ネルドリップコーヒー”
のように上品でとろみのある極上のコーヒーを淹れることができますよ。
その変わり、事前準備と後処理はしっかりと行いましょう。
新品でも1度使ったら捨ててしまう使い捨てのキッチンタオルとは違い、繰り返し使っているうちに洗剤などが付着している可能性もあります。
台所周りを清潔に保つ目的のキッチンタオルですので、コーヒーフィルターの代用として使う場合は十分注意してくださいね。
キッチンタオルは天然素材で作られたコットン(綿)やリネン(麻)で出来たものから、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維のものまでさまざまな素材があります。
いずれの素材でも問題なくコーヒーはドリップ出来ますよ。
ただし、ネルドリップコーヒーが「面倒。。。」と言われる手間についてはまったく同様です。
キッチンタオルは清潔に保たれている方が多いと思いますが、より安全にコーヒーを淹れるならば使用前と使用後に「煮沸消毒」をおススメします。
定期的に煮沸消毒することでコーヒーに限らず安心して使用できますよ。
ちなみに、手ぬぐいや布巾、ハンカチでも同様にネルドリップのような極上コーヒーが楽しめます。
コーヒーフィルター不要の「茶こし」で淹れるコーヒーは好みが分かれる
そもそもがコーヒーフィルターを必要としない「茶こし」で淹れるコーヒーは
”キレのあるコーヒー”
に仕上がります。
フィルターを通さないので細かいコーヒー粉が混じって違和感を感じる人もいます。
網目が大きいと大きいコーヒー粉も混じって口の中がイガイガしたりもしますね。
また、フィルターで濾(こ)されるコーヒーオイルがすべてドリップされます。
コーヒーオイル自体に味はありませんが、オイル特有の質感に変わって人によっては気持ち悪くなったりしますよ。
茶こしとカップさえあればコーヒーが楽しめるので手軽さという点では抜群です。
パンチのきいたキレのあるコーヒーが楽しめるので、普段ペーパードリップしかしない方にも新鮮味があります。
余談ですが、お茶を楽しむ急須にも「茶こし」がついてるものもあるのでそのままコーヒーを楽しむことができますよ。
茶こしに限らず「ザル」や「排水溝用の網」などでも同様のフィルターレスコーヒーを楽しむことができます。
代用品すら必要としないコーヒーはワイルドな味わい
コーヒーフィルターが不要なコーヒーとして「キャンプコーヒー(カウボーイコーヒー)」があります。
代用品すら不要なキャンプコーヒーは
”ワイルド”
という言葉一言に尽きますよ。
マグカップでも鍋でもなんでも、火にかけられるものに直接珈琲豆を投入して煮出すのがキャンプコーヒー。
作るのは簡単ですがコーヒー豆の片付けが大変なので挑戦される方は気を付けてくださいね。
仕上がりに関しては本当に好みが分かれます。
微粉は混じりますし、煮出してコーヒーを抽出するためにガツンとパンチ力のあるコーヒーに仕上がります。
アウトドアで楽しむなら雰囲気抜群ですし美味しいです。
片付けを楽にするなら「お茶パック」にコーヒー豆を入れて煮出すとぐっと楽になりますよ。
ちなみに、アウトドアではコーヒーがより美味しく感じるものです。
これは鼻がバカになって香りや味が強いものを美味しいと脳が錯覚するからだそうですよ。
絶対NG!コピー用紙や習字用半紙でコーヒードリップ
「コピー用紙」と「習字用半紙」でコーヒーを淹れるのは避けましょう。
コピー用紙で淹れたコーヒーはエグく雑味溢れるコーヒーに仕上がって飲むのは難しいです。
水をほとんど通さないのでコーヒーフィルターとしての役割を果たしていません。
逆に、習字用半紙では水に溶けてしまいます。
3枚程重ねてコーヒーをドリップすることはできますが、紙の匂いがきつく溶けた半紙が口の中に入るので避けましょう。
プリンターが家庭にある家ではコピー用紙は常備されてますし、お子さんの書初めの宿題で余った習字用半紙があってもコーヒーフィルターの代わりにはしないでくださいね。
コーヒー専用品の中には丈夫な「土佐和紙」で作られたコーヒーフィルターもあります。
情緒と高級感溢れるコーヒーを楽しむなら使ってみてくださいね。
コーヒー専用品ではない和紙をコーヒーフィルターの代用とする場合は、材料や作り方によって違いが出ます。
詳しくはこちらの記事が参考になりますよ。
国産のリグニン(木の香り)が少なく頑丈な和紙であればコーヒーのドリップにも適していて美味しいコーヒーが楽しめるはずです。
ただ、特別感のあるコーヒーを味わうのであればコーヒー専用で作られた「土佐和紙のペーパーフィルター」をおすすめしますよ。
代用品は代用品ですので、あくまで緊急時の使用にとどめたほうが楽しくコーヒーを堪能できますよ。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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