2020年12月23日。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
明日はクリスマス・イヴですね。
まだクリスマス前ですが「自分向けのクリスマスプレゼント」として購入した
「YUKIWA(ユキワ)コーヒーポット M-5 コーノ特別仕様(広口)」
<左:M-5 右:コーヒー達人・ペリカン>
新しい珈琲器具を手に入れるとついつい新しく購入した珈琲器具ばかりを使いがちになりますよね。
ここ数日はポタポタとお湯を注いでいく「コーノ式」にアレンジを加えた「Abyss」でばかりコーヒーを淹れていました。
新しい珈琲器具にはやく慣れるためにもそれはそれでいいのですが、すでに手に馴染んでいる器具も使ってあげないと可哀想ですよね。
ということで本日は、今までずっと使用してきた「カリタ コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」で注湯してコーヒーを抽出していきます。
点滴ドリップすると「まろやかな時間」が流れるコスタリカ
本日使用する珈琲豆は『堀口珈琲』さんで取り扱っている
コスタリカ「【ブルマス・デル・スルキ】ドン・ホセ」フレンチローストです。
(2020年12月現在品切れ)
堀口珈琲さんで紹介していた「旬の深煎り」の中ではもっとも深煎りらしい深煎り珈琲豆といった感じです。
ポタポタと1滴ずつお湯を垂らしてじっくりと珈琲豆とお湯を”馴染ませる”点滴ドリップでは、濃厚でクリアでまったりと時間が流れるようなコーヒーを楽しめます。
家庭用コーヒードリッパーの特性を持ったスタイリッシュなカリタウェーブで抽出する「Bright」
コーヒーを手軽に抽出する「ペーパードリップ」において、コーヒードリッパーの種類も大きく分けると3種類あります。
・台形型ドリッパー(扇型)
・円錐型ドリッパー
・円柱型ドリッパー(ウェーブ)
もともと布や金網で濾して抽出していたコーヒーは、手間がかかるのと不衛生でした。
そこで
「もっと手軽においしいコーヒーをいれて、最愛の夫に飲ませてあげたい。」
というドイツのドレスデンにするメリタ・ベンツさんの思いから開発されたのが「ペーパードリップ」の始まりです。
家庭でもより手軽にペーパーで濾してコーヒーが抽出できるように試行錯誤された今現在、最も広く普及しているのがドイツの『Melitta(メリタ)』さんや日本の珈琲器具の老舗『Kalita(カリタ)』さんなどから発売されている「台形型ドリッパー」で扇形をしているコーヒードリッパーです。
<Melitta アロマフィルター>
家庭でも手軽にペーパーで濾してコーヒーを抽出できるコーヒードリッパーとして多く普及していてとても使い易く
「コーヒードリッパーと言えばこの形状!」
という方も少なくないでしょう。
その後、ネルドリップの味わいをペーパードリップで再現できるようにと『珈琲サイフォン株式会社』さんが開発した「円錐型ドリッパー」は、プロの現場で使用される”プロ用のコーヒードリッパー”として普及しました。
<コーノ KONO名門フィルター>
今では家庭でも簡単に扱えるように改良されていて、広く普及しています。
そして最近は、スタイリッシュな外見と性能と使い易さを併せ持つ「円柱型ドリッパー」を色々な場所で見ますよね。
<Kalita カリタウェーブ>
日本の珈琲器具の歴史を作っている『Kalita(カリタ)』さんが独自に生み出したのが、流線的な外観を持つ「ウェーブ」と呼ばれる円柱型ドリッパーです。
「台形型ドリッパー(扇形)」が扇形のペーパーフィルターを用いて、
「円錐型ドリッパー」が円錐形のペーパーフィルターを用いるように、
「円柱型ドリッパー(ウェーブ)」は波打った形状の独特の形状のペーパーフィルターを用います。
この独特な形状からウェーブ(波)と称されるわけですね。
本日のコーヒーとは大きく逸れましたので、話を戻します。
onoDがずっと使用し続けてきた「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」を用いてコーヒーを抽出するなら、やはり同じ『Kalita(カリタ)』さんの「カリタウェーブ」でコーヒーを抽出していきます。
使用するコーヒードリッパーによってレシピを変えているonoDは、カリタウェーブでコーヒーを抽出する場合に使用するレシピは「Bright」
「Bright」
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:86度
抽出時間:2分10秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :約180cc
※基本レシピですので随時調整しています。
カリタウェーブは台形型ドリッパー(扇形)と同様に、注いだお湯が底に一度溜まり珈琲豆全体に浸透する特性を持っています。
そのため、多少雑にお湯を注いだとしても安定したコーヒーの抽出が可能なんですよね。
まずは珈琲豆を計量していきます。
きっかり12g計量できました。
計量した珈琲豆を手挽きコーヒーミルで挽いて別の容器に移すと
だいぶ壁に張り付いて残っていますね。
(寒くなると張り付きやすくなるんですよね。)
ちょっと張り付きすぎなので、衝撃を与えたりブラシではたいて落とします。
お湯が沸いたらウェーブフィルターにリンス(湯通し)をします。
ウェーブ専用の『Kalita(カリタ)』さん純正「ウェーブフィルター」は、少しばかり紙の匂いが強いので、珈琲豆をセットする前にお湯を通して紙の匂いを極力排除します。
挽いた珈琲豆をセットして「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」内のお湯温度が適温(約86度)まで冷めたら準備完了です。
この時期(真冬)だとコーヒーを抽出している間にお湯温度がぐんぐん冷めていってしまいます。
できるだけお湯の温度低下を防ぐためにコーヒーポットの蓋を閉めています。
さっそく1投目のお湯を注いで蒸らしていきます。
「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」は特殊な形状の注ぎ口をしていて、お湯を細く注ぐも太く注ぐも自由自在。
変芸自在なお湯の注ぎ方であらゆるコーヒーの抽出に対応できるんですよね。
上の写真の太さのお湯を注ぎ続けるのは「YUKIWA(ユキワ)コーヒーポット M-5 コーノ特別仕様(広口)」では、ぶっちゃけ不可能です。
もっと細くも注げますので「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」の有用性は極めて高いです。
そんなこんなしている内に抽出完了です。
上の写真で写っている珈琲器具はカップ以外すべて『Kalita(カリタ)』さんのものです。
カリタウェーブをぴったりと載せている受け皿は「波佐見焼」で出来たトレイで、見た目も美しく手入れもしやすいのでお気に入りです。
抽出したコーヒーをカップに注いでいきます。
美しくも透き通っているコーヒーが注がれていきますね。
ポタポタと一滴ずつお湯を注いでいく点滴ドリップで抽出する「Abyss」と比較してみると「Bright」で抽出したコーヒーの方が透明感はあります。
細いお湯から太いお湯まで変芸自在な「コーヒー達人・ペリカン」はカリタウェーブと相性抜群!点滴だって可能。
カップに注がれたコーヒーをさっそく飲んでみましょう。
・・・美味しいですね。
ここ数日は「YUKIWA(ユキワ)コーヒーポット M-5 コーノ特別仕様(広口)」で点滴ドリップばかりしていましたが、点滴せずに抽出したコーヒーもとても美味しいです。
個人の主観もありますが、
「普段飲みやすいコーヒー」
という観点でコーヒーを評価するならば、
カリタウェーブを用いた「Bright」の方が飲みやすいと感じます。
KONO名門フィルターにセットした珈琲豆に「YUKIWA(ユキワ)コーヒーポット M-5 コーノ特別仕様(広口)」から1滴ずつポタポタとお湯を馴染ませて抽出するコーヒーは
”濃厚でクリアでまろやかな味わい”を楽しめますがそれなりの重厚感はあります。
量を多く飲むのには適していないかもしれません。
一方で、カリタウェーブで抽出したコーヒーはほどほどの重厚感に抑えられているためゴクゴク飲めてしまいます。
この辺りが「家庭用」をベースとしたコーヒードリッパーなのでしょう。
今ままでずっと使用してきた「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」を数日ぶりに使いましたが、あらためてお湯の太さを自由自在に操れる使い勝手の良さを実感しました。
慣れは必要ですが、点滴ドリップもできますしね。
ただし、点滴という一点だけに注目するならば
「YUKIWA(ユキワ)コーヒーポット M-5 コーノ特別仕様(広口)」
に軍配は上がり”よりまろやかなコーヒー”に仕上がっている気がします。
「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」の特徴は、コーヒードリッパーに左右されることなくお湯の太さを自由自在に操れることで、ありとあらゆる場面で活用できる「万能なコーヒーポット」という位置づけですね。
細く優しくお湯を注げる「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」は、カリタウェーブとの相性は抜群でえぐい味を抽出することなくドリップを終えることができます。
初めて購入したコーヒーポットが「コーヒー達人・ペリカン 1ℓ」でしたが、この製品をチョイスした自分を褒めてあげたいですね。
(自画自賛です。)
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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