2021年2月1日。
まいりました。
自宅で自ら淹れるコーヒーを始めて1年が経過しますが、今回「完全敗北」を喫しました。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
コーヒーの抽出レシピってたくさんのものがありますよね。
「○○のドリッパーで△△gの珈琲豆で□□ccの珈琲を抽出すると美味しく仕上がります!」
といったようなコーヒー抽出レシピはネットで検索するだけでもさまざまなものが出てきますし、最近ではYoutubeでお店独自の抽出レシピなんかも紹介されていたりします。
かくゆうonoD自身もいくつかのパターンレシピを所有しています。
珈琲豆を購入したら基本的には所有するパターンレシピで楽しんでいるのですが、たまに「お店独自の抽出レシピ」を見つけたならば試すようにしています。
正直に言うと、
「う~ん。。。自分の抽出レシピとあんまり変わらないな~。」
といった感じなので、結局所有しているレシピに落ち着くことがほとんどです。
しかし今回、購入した珈琲豆の専用ページで紹介されていた抽出レシピを試したところ”完全敗北”を喫しました。
もし『堀口珈琲』さんのオリジナルブレンド「#5 SMOOTH&CHOCOLATY」がお手元にある方は是非とも試していただきたい抽出レシピです!!
ただし、使用する珈琲豆の多いため”珈琲豆の消費が速くなる”という「デメリット」もありますので注意してくださいね。
商品ページ内で唯一「専用レシピ」が公開されている堀口珈琲オリジナルブレンド#5
日本のスペシャルティコーヒー業界を牽引してきた『堀口珈琲』さんでは、独自の焙煎とブレンドによって常に「同じ味のコーヒー」が楽しめるようなオリジナルブレンドを用意しています。
「#1」から「#9」まで9つのオリジナルブレンドを用意されていますが、説明されている通りの個性的な味わいのコーヒー9を楽しむことができます。
9種類あるオリジナルブレンドの中でも特に人気の高い
「#5 SMOOTH&CHOCOLATY」
は、onoDも大好きなチョコレートのようなコーヒーを楽しむことができます。
フルシティロースト(中深煎り)の珈琲豆で、ブレンドはその時によって異なることがあります。
2021年2月現在の#5に使用されている珈琲豆は商品ページ覗いてみると
・コスタリカ ロス・クレストネスブレンド
・コスタリカ アルバラードブレンド
・コスタリカ 【サンタテレサ】サンタテレサ2000 カトゥアイ
の「コスタリカ」を3種類ブレンドしたものになっていることがわかります。
※ブレンド配合内容は予告なく変更することがあります。
堀口珈琲ネットショップ
そして面白いことに、堀口珈琲さんのネットショップの商品ページ内で取り扱われている珈琲豆の中で唯一「専用レシピ」が公開されています。
堀口珈琲さんのネットショップ内の「#5 SMOOTH&CHOCOLATY」の商品ページを下にスクロールしていくと写真付きで紹介されています。
堀口珈琲さんはこの他にも「自宅でおいしく楽しむレシピ」を公開しています。
煎りが深くなるにつれて抽出量を抑えて「濃いめのコーヒーはより濃く抽出する」といったスタンスですが、あらゆる珈琲豆に対応できるように紹介されていますね。
「#5の抽出レシピ」はここでは該当せず、完全な専用レシピとして公開されています。
蒸らしなしでお湯を少量ずつ注いでいく#5専用レシピで淹れてみる
公開されている「#5の抽出レシピ」で文章とと写真から判明することとしては
挽き目 :中~中粗挽き
珈琲豆 :22g
抽出時間:2分45秒(蒸らし時間なし)
抽出量 :150cc
この他に付け加えて、
・ペーパーフィルターへのリンス(湯通し)はなし
・お湯は少量ずつ注いでいくこと
といったところですね。
また、堀口珈琲さんで使用しているコーヒードリッパーは円錐型ドリッパー「KONO名門フィルター(MDN-21)」です。
堀口珈琲さんのネットショップでは堀口珈琲オリジナルカラーである「クリーム色」が販売されているぐらいです。
円錐型ドリッパーを初めて世に出した『珈琲サイフォン株式会社』さんの「コーノ式」と呼ばれるリブ(ペーパーフィルターを浮かせる凹凸)の短さが特徴的で、元々はプロ向けのコーヒードリッパーです。
元々プロ向けなだけあってお湯を注ぐスピードに注意しなければならない部分がありますが、慣れてしまえばどうってことありません。
十分家庭でも使用できますよ。
<左:通常のクリアカラー 右:堀口珈琲オリジナルカラー>
onoDは通常の透明カラーと堀口珈琲オリジナルカラーの2種類を所有していますが、今回は堀口珈琲オリジナルカラー「クリーム色」を使用していきましょう。
まずは珈琲豆を計量します。
「1杯150ccのコーヒーを抽出するのにコーヒー豆22gを使用します。」
ということらしいので「22g」の#5を計量します。
通常2杯分のコーヒーを抽出するぐらいの分量で1杯分を抽出するということなので、かなり濃厚そうですね。
計量した#5を中~中粗挽きぐらいの挽き具合にしていきます。
写真で見たよりもちょっと細く「中挽き」って感じですが、まぁいいでしょう。
堀口珈琲さんではおそらく電動コーヒーミル
「FUJI ROYAL R-220 みるっこDX」
が使用されているものと思われますが、onoDは所有していないので手挽きコーヒーミルでゴリゴリと挽きました。
手挽きコーヒーミル「KH-5」でだいたい2分で挽き終わりました。
フジローヤルさんのみるっこ、ものすご~く欲しい。。。
さて、22gの#5を挽き終えたらペーパーフィルターにセットします。
紹介されているレシピの写真を見る限りはリンス(湯通し)はしていないようなのでそのままセットしています。
普通ならばほぼ2人分の22gなので結構な量がありますね。
さて、ここからはレシピには載っていませんがコーヒーサーバーとカップを温めておきます。
コーヒーサーバーにお湯を注いで10秒ほど温めたらカップにお湯を移しておきます。
これをやるかやらないかでもコーヒーの味は変わりますが、それよりもなによりも真冬で冷える季節なのでやっておいた方が温かいコーヒーが楽しめますよ。
コーヒーを抽出する「お湯温度」もレシピには記載されていませんでしたが、とりあえずのところ「約86度」で抽出していこうと思います。
さて、ここからコーヒーの抽出に取り掛かりますが、ここからが”重要”ですね。
コーヒー抽出レシピの多くには、まずはじめに「蒸らし」の工程があることがほとんどです。
「蒸らし」とはご存知のとおり、珈琲豆全体に少量のお湯を注いで30秒ほど待つことでガスを抜くとともに、珈琲豆とお湯とをじっくり馴染ませて珈琲成分を抽出しやすくする工程ですね。
しかし、堀口珈琲さんのオリジナルレシピには「蒸らし」の工程はありません。
少量のお湯を注いだらガスが抜けきるのを待つことなくまた少量のお湯を注いでいきます。
おそらくですが、少量ずつのお湯を注ぐため抽出までには時間がかかるはずです。
そのため”蒸らしと抽出を同時に行っていく”のでしょう。
さっそく少量のお湯を注いでいきます。
全体にお湯をかけることなく少量のお湯を注ぎました。
他の多くの抽出レシピではここで30秒ほど待つのですが、2秒も待たずに次のお湯を注いでいきます。
この繰り返しで少量のお湯を何度も何度も継ぎ足していきます。
だんだんと珈琲豆が膨らんでドーム(ろ過層)が構築されていきますね。
徐々にお湯を注ぐ範囲を広げていきます。
お湯を注ぎ始めてから早い段階でポタポタとコーヒーがドリップされていきますが、1分20秒ほど経過したところでツーとコーヒーが途切れることなくドリップされ始めました。
注ぐお湯の量を増やしていきつつ500円玉ぐらいの円を描いてお湯を注ぎます。
ひたすらに注いでは止めてを繰り返します。
目安として「2分45秒で150ccの抽出」とされていましたが、
150ccのコーヒーが抽出されコーヒードリッパーを外し、タイマーを止めたところで「2分46秒」でした。
我ながらかなりいい感じだったのではないでしょうか♪
抽出後の珈琲豆を上から覗いてみると
中心部がぼっこりと凹んで細かい泡(灰汁)が溜まったクレーターのような形になっていますね。
コーヒードリッパー内にかなりのお湯を残した状態で外したため、コーヒーの抽出が続いています。
かなり濃厚な液体が抽出され続けていますね。
とはいえ、コーヒーの抽出は完了していますので、カップに注いでいきます。
あ、もちろん事前に注いでおいたお湯をは捨ててください。
かなり濃いめのコーヒーが注がれていきますね。
ナッツ系のこうばしい香りの中に甘さを感じます。。。
香りだけで美味しいのは間違いないですね。
ちなみに、安定してバランスよくコーヒーが抽出できる「カリタウェーブ」を用いて#5を抽出している記事も前日に投稿していますので、よければ参考にしてみてくださいね。
極上のチョコレート感に脱帽するぐらいに美味しい堀口珈琲オリジナルブレンド#5
抽出された濃厚な堀口珈琲オリジナルブレンド「#5 SMOOTH&CHOCOLATY」を味わってみましょう。
・・・まさにチョコレート。
濃いめに抽出されながらも雑味等は一切感じられず、上質で滑らかな質感に柔らかい甘さを感じたあとにほのかな苦味を感じる。
極上の「高級チョコレート」を溶かしてコーヒーの風味をつけたような1杯に仕上がっています。
今までいろいろなレシピを試してみましたが、これほどガッチリとハマったコーヒーとはなかなか巡り会えません。
そこはやはり、
「珈琲豆をブレンドしたお店が紹介する専用のレシピ」
といったところでしょうか。
onoDが所有しているレシピで#5を抽出しても十分美味しい仕上がりでしたが、堀口珈琲さんの紹介しているレシピで仕上げると美味しさ10倍増しです。
素晴らしいコーヒーに完敗で”完全敗北”です。
ですが一つだけデメリットがありまして、1杯150ccのコーヒーを抽出するにしては使用する珈琲豆の分量が多いです。
1杯150cc当たり22gの#5を使用しますので、1袋200gで購入したとしても9杯ほどしか楽しむことができません。
そもそも22gというのは家庭で2杯分のコーヒーを抽出するレシピに近いですので、倍の速度で珈琲豆を消費することになりますね。
それでも素晴らしすぎるほどに美味しいコーヒーに仕上がりますので、
「チョコレートのようなコーヒー」
を味わいたい方はぜひぜひ一度お試してみてくださいね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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