材質やデザインが気に入ったならば「円錐型ドリッパー」は何を選んでも問題なし。
扇形(台形型)ドリッパーや円柱型(ウェーブ)ドリッパーに比べ、各社から様々な理論に基づいて「円錐型ドリッパー」が発売されています。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
円錐型の形状をしていて材質の違いを除けば、各社から出されている円錐型ドリッパーは
「リブ(ペーパーフィルターを浮かせる溝や凹凸)の違いによるコーヒーの仕上がりへの影響」
以外には違いはないと断言します。
リブの形状などにより確かにコーヒー抽出速度に違いはあります。
確かにコーヒー抽出速度に違いは出るのですが、毎日コーヒーを淹れている内にだんだんと慣れていくことで”お湯の注ぎ方”でコーヒーの仕上がりもある程度コントロールできるようになりますよ。
円錐型コーヒードリッパーは数百円で購入可能なプラスチック製の安価なものから、陶器や金属で出来た高価なものまであります。
初めてのコーヒードリッパーなら安価なプラスチック製のものでも美味しいコーヒーは楽しめますが、見た目が気に入ったコーヒードリッパーを選んだ方が所有感も満たせますよ。
先にも記載しましたが、材質やデザインが気に入ったならば「円錐型ドリッパー」は何を選んでも問題なし。です。
2つ同時に淹れて飲み比べない限りはわからないレベルですよ。
円錐型コーヒードリッパーはお湯の注ぎ方でほぼ同じコーヒーになる
私も何種類か円錐型コーヒードリッパーを所有していますが、お湯の注ぎ方でコーヒーの味をある程度コントロールできるのでさほど違いを見出すことができません。
アクリル製だったりステンレス製だったり陶磁器製(有田焼)だったりバリエーションは豊富です。
円錐型ドリッパーのペーパーフィルターは全て共用可能ですが、そのままお湯を注いだ際のコーヒー抽出速度には違いは確かにあります。
が、
コーヒーを抽出している内にお湯の注ぐのも慣れていき、ある程度はコントロールできるようになるんですよね。。。
するとコーヒー抽出速度もある程度コントロールできるようになるので、コーヒーの仕上がり自体にはさほど差を感じなくなりますよ。
例えば、お湯をポタポタ注いで点滴ドリップといえば「KONO名門フィルター」ですが、超高速ドリッパーである「CAFECフラワードリッパー」で点滴ドリップすると両方ともどっしりと重厚感あるコーヒーに仕上がります。
飲み比べてみると「KONO名門フィルター」で点滴ドリップした方がより重く感じるのですが、両方同時に飲み比べたり意識して飲まない限りは分からないレベルなんですよ。
そんなことをやるのは一部のマニアな方々だけなので、好きなコーヒードリッパーで好きなように淹れればいいと思うんですよね。
ちなみに、コーヒードリッパーの材質によって”熱伝導”に違いは間違いなくありますが、季節によって温度変化の大きい金属製や陶磁器製は事前にお湯を注いだりするべ仕上がりにほぼ差はなくなりますよ。
友人が買う初めてのコーヒードリッパーにオススメしたのはハリオV60
友人から「家でコーヒー始めたいんだけども、どのドリッパーがオススメ?」と聞かれた際には
「特にこだわりがないならハリオのプラスチック製のV60。」
と答えました。
どこでも売ってますし安価なので手に入れやすいというのが理由ですね。
重要なコーヒーの仕上がりは?に関してですが、、、
友人には本当に申し訳ないのですが私自身V60を所有してないんですよね♪
かといって
「V60を所有していないのでコーヒーの仕上がりはイメージできない。。。」
なんてことは一切なく、
「円錐型ドリッパーだしこんなもんでしょ?」
という予想はついていました。
友人がハリオのV60を手に入れて「実演」という形で初めて使用させていただきましたが、コーヒーの仕上がりは案の定予想どおりでしたね。
他の円錐型ドリッパーと差を見出すのが難しいレベルの仕上がりでしたよ。
それだけ慣れてしまえば”どんな円錐型ドリッパーでもある程度再現できる”ということです。
友人にハリオV60を勧めた本当の理由が
「私自身が所有してなかったけども自分で買うのは嫌だった。」
というのはここだけの話ですよ。
なんだかどこでも売っているのでわざわざ自分で購入するのが嫌だったんですよね。
人生初の円錐型ドリッパーは珈琲考具ステンレスドリッパーで超低速ドリッパーだった
円錐型ドリッパーに対して持論を展開していたら「生まれて初めて購入した円錐型ドリッパー」でコーヒーを淹れたくなってきました。
私が初めて購入した円錐型ドリッパーは金属加工で有名な職人の町、新潟県燕市でモノづくりをしている下村企販さんの珈琲器具ブランド『珈琲考具』のステンレスドリッパーです。
ステンレスのハリガネを折り曲げて集めたような独特の形状をしているステンレスドリッパーは、その見た目からドリップスピードが速いと”思われがち”です。
実のところはドリップスピードはめちゃめちゃ遅いんです。
ドリップスピードが遅いと思われがちな「KONO名門フィルター」よりも明らかに遅いですよ。
購入したころはドリップスピード云々なんてまったくわかりませんでした。
当時私が他に所有していたコーヒードリッパーは「Melittaアロマフィルター」だけ。
<MelittaアロマフィルターとT-fal電気ケトル>
世の中にペーパードリップを生み出したMelitta(メリタ)さんのドリッパーは、珈琲豆を蒸らした後に一度に抽出量分のお湯を注ぐ。というちょっと”特殊”な抽出方法をすることが多いのであまり比較にはなりませんでした。
※俗にいう「メリタ式」というやつです。
その後に”世界で初めて生まれた円錐型ドリッパー”である「KONO名門フィルター」を手に入れたのでコーヒーを抽出していると、ふと感じちゃったんですよね。
「あれ?ステンレスドリッパーってドリップスピードかなり遅かったのかな??」
巷では抽出速度が遅いと噂されるKONO名門フィルターでコーヒーを抽出してみると、思ったよりも早めにドリップされちゃうんですよね。
KONO名門フィルターの前にずっと使用していた円錐型ドリッパー、珈琲考具のステンレスドリッパーは実はドリップスピードが群を抜いて遅いドリッパーだったんですよね。
お湯を一気に注いだとしても、抽出速度は一定でかなりゆっくりですよ。
『珈琲考具』ステンレスドリッパーは超低速ドリッパーだったんですよね。
これは余談ですが、ドリップスピードが遅いと思われがちの「KONO名門フィルター」は実のところ、円錐型ドリッパーの中でも速めのドリップスピードを誇っていたりします。
実際に試してみると一目瞭然ですが、超高速ドリッパー「CAFECフラワードリッパー」の開封記事内にて軽く触れていますのでよければそちらを参考にしてみてくださいね。
室内でシングルガスバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れる
室内だけどもアウトドア用のシングルガスバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れてみる。
ついでにアウトドア用のイスとテーブルも出して気分だけは外コーヒー。
当たり前だけども”アウトドア用”なので室内での使用は自己責任だね。
レシピは以下を想定して抽出。
オリジナル深煎りブレンド
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:86度
抽出時間:2分20秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :150cc
蒸らしのお湯を注ぐと濃~いコーヒーが少しだけドリップされる。
円錐型ドリッパーは珈琲豆と同程度のお湯を注いで蒸らすと少しだけドリップされるんだよね。
蒸らしが終わったらコーヒーの抽出をしていくわけだけども、今回は珈琲考具さんで推奨しているお湯の注ぎ方をしてみよう。
中心1点にお湯を注ぎ続ける。
後は目的の抽出時間で目的の抽出量に達するようにお湯を注ぐ勢いを調整する。
・・・そんなことどうやってやるの??⇒慣れ
といった感じでコーヒー抽出が完了したからカップに注いでいただきます。
うん、美味しいね♪
珈琲考具ステンレスドリッパーは超低速ドリッパーだと思うけども、お湯を一気に注げば素早く抽出することも可能だよ。
当然ながら点滴ドリップすればより遅くなるしね。
お湯の注ぎ方を練習すれば、どんな円錐型ドリッパーでもある程度のコントロールは出来るってことだね。
円錐型ドリッパーは使っている内に技術が向上するから何を選んでも大丈夫
コーヒードリッパーの中でも「円錐型ドリッパー」は各社から色々出ていてバリエーションも豊富で種類が多い。
それでも”お湯の注ぎ方”である程度はコントロールできるので、そこまで神経質になって選ぶ必要はないと感じる。
単純に「デザイン」で気に入ったものがあれば、何の疑いもなく手に入れることが一番いい。
個人的に所有する円錐型ドリッパーでは
速「CAFECフラワードリッパー有田焼⇒KONO名門フィルター⇒珈琲考具ステンレスドリッパー」遅
の順番でドリップスピードが変わって最速や最遅を上回ることはできないけども、コーヒーの仕上がりにほとんど差を感じないレベルまではコントロールすることができる。
あくまで道具は道具なので、手に入れた後は技術の問題ってことですね。
”お湯を早く注ぐ”のは誰でもすぐにできるので、”お湯を極力ゆっくり注ぐ”技術を身に付けると円錐型ドリッパーでは幅広くコーヒーを仕上げることが可能になりますよ。
そのため、円錐型ドリッパーは気に入ったものであれば何を購入しても満足できますよ。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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