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キャンプで直火にかけられるステンレスボトルは冬以外は出番なし?気になる使い方とデメリットを紹介!!

Camp

海外のサバイバル系キャンパーさんのYoutube動画でたびたび登場するステンレスボトル。

 

見た目以外に冬以外での必要性はあまりありません。

 

この記事では「ステンレスボトルにはこんな使い方があるよ」を紹介しています。
無骨でカッコいいから使いたい!という声が多いステンレスボトルですが、ただ単に水を運ぶだけならナルゲンボトルの方が軽くて安価でおススメです。

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直火にはかけることはできませんが軽量で中身が確認できます。
目盛りもついているので水やお菓子を入れて持ち運ぶには非常に優れていますよ。

水の運搬や湯たんぽなどこの記事で紹介していることのほとんどはナルゲンボトルでも応用することができます。
それでも直火にかけられる無骨なカッコよさを求める方はぜひこの記事を最後まで読み進めてステンレスボトルを検討してくださいね。

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ステンレスボトルの使い方

キャンプや野営、登山で活用できるステンレスボトルの使い方を紹介します。

単層構造の「シングルウォールステンレスボトル」の使い方になりますので、保温・保冷性能に優れたダブルウォールステンレスボトルでは一部同様の使い方はできません。
注意してくださいね。

基本のおさらいで「そんなの知ってるよ!」というのも多いでしょうが、基本は大切ですよ。ホントに。

水の運搬に「水筒」

ステンレスボトルといってもいわゆる「水筒」です。
水を運ぶ使い方は基本中の基本ですよね。

綺麗に整備されたキャンプ場でのキャンプならいざ知らず、水道が使えないキャンプ場も中にはあります。

「水が使えないって、、、そんなキャンプ場あるの!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
例えば筆者が拠点としている千葉県の君津市にある
『奥米・木村農園キャンプ場』

ほぼ手付かずの山の中に手堀の洞窟があって非常に幻想的なワイルドキャンプが可能なのですが、、、

水道・トイレはありません。というか設備は何もありません。
(キャンプサイトによっては農園さんのものが借りられます。)

山の中に池があったりすぐ横を清流が流れているので水の確保ができないわけではないのですが、浄水や煮沸消毒は必須です。

 

ワイルドなキャンプ場や野営において水の確保は死活問題です。

綺麗な飲料水を持っていける水筒はキャンプに欠かせないアイテムです。

直火にかけてお湯が沸かせる「浪漫(ロマン)」

ステンレスボトルならではの使い方といえば直火にかけられることですよね。
直火にかけて”水筒で直接お湯を沸かす”ことができます。

焚火に直接ステンレスボトルを投げ込む場合は
・蓋を外す
・倒れないように安定させる
・水を多く入れて火にかけない(8割まで)
などの注意点があります。

ステンレスボトルは縦長なものが多いです。
安定しにくく倒れやすくいので、水を入れすぎると沸かしてる間に突沸(とっぷつ)して大変危険です。

お湯を沸かす場合は最大容量の7~8割までにした方が安前ですよ。

 

そもそもクリーンカンティーンのステンレスボトルなどは
「火にかけないでください」
「凍らせないでください」
と説明書に書いてあるぐらいなので、直火にかけるのは本来の使い方から外れています。

金属のつるっとした質感に使い込んでいるうちにキズやすれができたステンレスボトル。
煤が付着しながらも焚き火の中に佇む姿は無骨なカッコよさを感じさせます。

自己責任にはなりますが、ステンレスボトルを購入される方の9割は無骨なカッコよさのために購入しています。(個人調べ)

お湯を沸かしてそのまま注ぐ「ケトル」

直火でお湯を沸かしたらそのままケトルとしてお湯を注ぐことができるのがステンレスボトル。

40oz(1182ml)のステンレスボトルで800~900mlほどのお湯を一度に沸かせます。
カップラーメン+コーヒーでもおつりがくるぐらいの容量です。

ソロキャンプで1泊ならば「水筒兼ケトル」として使用でき、荷物の軽量化にも一役買ってくれますよ。

冬の寒さ対策の定番「湯たんぽ」

熱湯の入ったステンレスボトルを布で覆って直接肌に触れないようにすれば「湯たんぽ」になります。

ステンレスボトルを直火にかけて湯を沸かし、そのまま袋に入れれば湯たんぽになるので寒い冬でも快適に眠ることができますよ。

 

ボトルを覆う布は100均にあるようなソックスでもいいですし、オシャレに楽しむならワインボトルカバーもおすすめです。

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ちなみに、直火にかけずともお湯を入れても湯たんぽとして機能します。
ナルゲンボトルでも十分すぎる暖かさを確保することができますよ。

真冬の飲み水確保に「凍結対策」

寒い季節のキャンプでは朝起きると水が凍っているなんてことはザラにあります。
そんな時にステンレスボトルなら直火にかけて凍った水を溶かすことができます。

朝の飲み水の確保が容易になりますね。

 

朝食の準備に使ったり朝コーヒーができたりと、朝は水がすぐに必要となるケースが多いです。
ナルゲンボトルに入れた水が凍ってしまうと直火にかけることはできません。

湯煎することで解凍することができるのですが、そもそも湯煎する水が欲しい状況なので「卵が先か。鶏が先か。」という状態に陥ってしまいます。

 

直火にかけられるというステンレスボトルの特徴は真冬でこそ真価を発揮します。

ちなみにですが、前日に湯たんぽにしておけば寝袋内で凍ることはないのですぐに飲み水として活用できますよ。
直火にかけられない場合は絶対に覚えておくべき豆知識です。

ここには気を付けて!デメリットや注意点などの落とし穴

ステンレスボトルのデメリットや使用時の注意点として
・火にかけるときはキャップを外す(膨張して危険)
・お湯が沸かすならケトルの方が早い(時短にはならない)
・火にかけた時に持ちにくい(火傷のリスク増)
・水を多く入れてお湯を沸かすと吹きこぼれる(火傷のリスク増)
・水筒としては重いかも?
が挙げられます。

本体はステンレスでも蓋(キャップ)には樹脂が使われているボトルが多いです。
火に当たれば溶けてしまいますよ。

たとえ溶けない素材だったとしても沸かしてる間にボトル内の蒸気で体積が増えて膨張するので大変危険です。
蒸気の逃げ道確保のために蓋は必ず外して使用してくださいね。

 

湯沸かしの速度もクッカーやケトルに比べれば遅く、1.5倍ほどの時間を要します。(もちろんモノによります。)
ステンレスの熱伝導率は悪い上に、火の当たる面積が狭いため効率よく熱しているとは言えません。

 

他にも「水筒兼ケトル」として使用する場合はボトル内のすべての水を一度に沸かすことになります。
余っているクッカーやマグなどに水を移せない場合は使い勝手がとっても悪いです。

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ステンレスボトルは冬に活躍する「お湯を沸かせる水筒ケトル湯たんぽ」

主な使い方を確認してみると水を運ぶ以外の使い方は
・直接火にかけるもの
・沸いたお湯を入れておくこと
が前提の使い方になります。

水が運べて直火にかけられてケトルにもなって湯たんぽにもなる。
見た目のカッコ良さの他にも「朝の凍った水を溶かしたい!」という声が多いと思います。

となるとステンレスボトルが最も活躍する季節は「冬」です。

 

水を運ぶ以外にも「お菓子やお米、食料を入れておく」「ツールを入れて持ち運ぶ」という使い方もありますが、外から中身が確認できないステンレスボトルにはあまり向きません。

暑い夏場は暖かさよりも涼しさが求められ、単純に水を運ぶだけならナルゲンボトルで十分ですし、氷や冷たい飲み物を持ち運びたければダブルウォールステンレスボトルの方が向いています。

 

「焚火に放り込まれたステンレスボトルにロマンを感じる!」
と思わないのであれば機能性に優れた他のボトルを選んだ方が幸せかもしれません。

ちなみに筆者は野営系のキャンプを主にしていて「ロマンを感じる!」タイプなのでステンレスボトルを愛用しています。

ステンレスボトルの他にダブルウォールステンレスボトルもオールシーズン持って行っています。
夏は氷を入れたり冬は暖かい飲み物を入れたり場合によっていろいろと使い分けています。

ボトル2本態勢はオールシーズン臨機応変に対応できますよ。(重量はデメリットですが気にしていません。)

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直火で使えるかも?シングルウォールステンレスボトル

直火にかけるのはメーカー非推奨でもシングルウォールステンレスボトルをいくつか紹介します。

容量や形状などに違いがあるので、あなたのお気に入りステンレスボトル選びの参考にしてくださいね。
また、メーカーの意向としては「直火にかけないでください」としているものも多いので、あくまで自己責任でお願いします。

クリーンカンティーン ワイドマウス/リフレクトボトル

海外ブッシュクラフターの方でも愛用されている方の多いクリーンカンティーンのステンレスボトル。

シングルウォール構造のものは
・ワイドマウス 40oz(1182ml)/64oz(1900ml)
・リフレクトボトル 27oz(800ml)
があります。

大容量の水を携帯するならワイドマウス、直接口をつけて水を飲むならリフレクトボトルがおすすめです。

リフレクトボトルは本体の内側にネジ切りがされているので口をつけても衛生面で優れています。(口をつけた部分がネジでぐるぐると回ることがないため。)
※2023年9月現在リフレクトボトルはAmazonおよび楽天で取り扱いがありません。

ナルゲン ステンレスボトル

クリーンカンティーンのステンレスボトルとほぼ同じですがキャップにループが付いているのが特徴です。

32oz(1.0L)と38oz(1.1L)がありますが、32ozは底にかけてテーパードがかった形状をしています。

いずれも2023年9月現在、他製品に比べて価格が高騰して手に入りににくい状況です。

Nalgene(ナルゲン)バックパッカー32オンス ステンレスボトル

パスファインダー ボトル

アメリカのデイブ・カンタベリー氏が監修したブッシュクラフト・サバイバル・アウトドアギアのブランド「PATHFINDER(パスファインダー)」。
多くのブッシュクラフターの間で愛用されている定番ステンレスボトル(950ml/1900ml)です。

950mlの方はセットになっているカップと組み合わせてスタッキングして持ち運ぶことができます。

パスファインダー カンティーン

ソラマメ型の飯盒のような形の水筒(1150ml)です。
主に軍隊などで採用されているもので、ブッシュクラフターにも人気です。

ちなみにパスファインダーのカンティーンとステンレスボトル(950ml/1900ml)の蓋は共通です。

Amazonで売ってる直火で使えるステンレスボトル

直火にかけて雑に使いたいからそんなに高いものは、、、
という方におススメなのがAmazonで購入できる「直火で使えるステンレスボトル」。

500ml/750ml/1000mlの3種類がラインナップされていて沸かすお湯の量に合わせて選べるサイズ展開。(容量ギリギリまで入れると吹きこぼれるので注意。)

商品名に直火で使えるって大々的にうたっているので、おもいっきり直火にかけて楽しめます。

OUTBEAR【直火で使えるステンレスボトル】 焚火 湯たんぽ 焚き火 ボトルハンガー付(食品衛生法許可取得済)750ml

日東 ステンレスボトル

医療現場での使用が主となる日東のステンレスボトル。

0.2L/0.5L/1L/2L
のスキットルサイズから大容量まで幅広くラインナップされています。

清潔感がなによりも重要視される医療品を保存するため、高品質なステンレスを使用した極めて密閉度の高いボトルになります。

アウトドアで使用するのが気が引けるぐらいに美しいです。(そもそもアウトドア向けの商品ではありません。)

日東 ステンレスボトル 1L PS-10 (1L) (SUS304) ( PS10 ) 日東金属工業(株)

DUG スキットル

ステンレス製でシングルウォールで飲み物を携帯できるもの、、、
と考えた時に思い浮かべる人もいるかもしれない「スキットル(ヒップフラスク)」。

本来はアルコール度数の高いお酒を持ち運ぶものですが、
・形状的に不安定
・容量が少ない
・口が小さいのでお湯を注いだりすのが危険
という点であまりおススメはしません。

ちなみに、筆者はキャンプでお酒はあまり嗜まないのですが「アルコールストーブ用の燃料」を入れて携帯しています。

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ステンレスボトル水筒の代わりに「スキットル」じゃダメなの?

単層構造でワイルド味にあふれて無骨に使いたいのシングルウォール構造のステンレス製の水筒。
アウトドアでお酒を嗜む方なら「スキットル(ヒップフラスク)」を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

本来はウィスキーなどのアルコール度数の高いお酒を入れて持ち運び、おもむろに取り出してくいっと傾けて飲む容器です。
内部が洗いにくいので醸造酒など洗い残しが変質する可能性のあるお酒には向いていません。

そんなスキットルに水を入れて直火にかけて湯沸かしすることはできるのかどうか気になるところですよね。

結論としては「やめた方が良い!」です。

 

まず第一に「口が小さいので水を入れにくい」です。
スキットルには漏斗(じょうご)を使って液体をこばさないように入れるのが一般的ですが、水を入れるためにいちいち漏斗を使うのも面倒です。

液漏れしないようにパッキンがついてるものもありますし、小さい蓋をなくさないように一体型になっているものもあります。

 

さらに「容量自体が小さい」のでキャンプで使うのに必要な水の運搬には向きません。
大きいスキットルでも10oz(300ml)ほどなのでマグカップ1杯分の水しか持ち運びできません。

 

ここまでなら大火力ではなく熾火でじっくりと火にかけるならイケそうな気もしなくはないです。
しかしここからが重要なのですよ。

火にかける際に「形状的に不安定」になりやすく安全に沸騰させることが難しい。
これがスキットルを直火にかけない方が良い最大の理由です。

ヒップフラスクという別名からわかるようにお尻のポケットにすっきりと収まるような形状をしています。
最近は丸形のスキットルもありますがいずれも立てた時の安定性は乏しいです。
(平らなところに立てるには不便はありませんよ。)

風が吹いたり熾火をいじろうとして誤って触ったり、、、
何が起こるか分からないアウトドアシーンで安定性に欠けるものを直火にかけるのはやめた方が良いです。

 

薪や石で固定できても口が小さいのも沸騰する際に「一気に吹きこぼれる危険性」も十分あります。

 

水を入れていて凍ってしまい、どうしても溶かす必要があるなら「湯煎(ゆせん)」にしましょう。

 

筆者は変則的な使い方として
「アルコール燃料を持ち運ぶ」
という目的でカッコ良く液漏れしない入れ物としてスキットルを使っています。

ものすごくカッコいいのですが、絶対に口にはできないので注意が必要です。
(アルコール燃料や固形燃料に使われているメチルエタノールは劇薬です。)

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