コーヒーをドリップした後の「コーヒー豆のかす」の再利用方法は色々ありますが「ものすごい効果的だった!」「コーヒー豆のかすが出たら絶対にやるべき!」というものは少ないです。
コーヒー豆を再利用するなら「融雪剤」か「染料」としてたまに使うぐらいがちょうどいいです。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
ミルでコーヒー豆を挽いてドリップするコーヒーはとても美味しく優雅な時間を満喫できますが、必ず出るのが「コーヒー豆のかす」です。
コーヒー豆のかすの再利用方法を調べてみると消臭剤や肥料として再利用したりと色々ですが「結局ゴミになるよね?」と感じるものばかりです。
特に、肥料や堆肥として再利用するとカビが生えることもままあるので要注意ですよ。
この記事では私が実際にコーヒー豆のかすを再利用してみて、効果的だったものを紹介しています。
とても限定的な再利用方法の紹介ですが、最後まで読み進めていくと「結局燃えるゴミで良いじゃん!」と感じること間違いなしですので是非読み進めてくださいね。
ちなみに、肥料が必要ならばコーヒー豆のかすを再利用するよりも有機肥料を購入した方が手間も少なく簡単ですよ。
コーヒー豆のかすを融雪剤として再利用
コーヒー豆のかすは雪を融かす「融雪剤」として利用できる。
北海道や東北、北陸などの雪が多い地域にお住いの方からしたら「何言ってんの?」って思われるだろうけども、雪があまり降らない地域でたまに雪が降ったらもう大変。
雪の上を歩くことはおろか、雪かきすらしない人も多い。
特に、東京で大雪なんて降った日には目も当てられないよ。
子どもは見慣れない雪に大はしゃぎだけども、雪に慣れてない大人の苦労たるや。。。
私の住む地域もあまり雪の降る地域ではないけど、大都会ほど珍しいものではない。
さて、そんな私の住む地域でたまに雪が降った時に大活躍するのが「コーヒー豆のかす」なのだ。
積もった雪の上にコーヒー豆のかすをまいておく。
白い雪原の上に黒いコーヒー豆のかすが目立つね。
このまま放置しておくと、あら不思議。
コーヒー豆のかすをまいたところからどんどん雪が融けていく。
『凝固点降下』
っていう現象なんだけども、簡単に言えば
”雪の上にまいたコーヒー豆のかすが太陽の熱を集めて雪を融かしている”
ってことですわ。
コーヒー豆のかすをバラまいとくだけで雪が融けるのが速くなるから、融雪剤なんて常備してない我々にはかなり助かる。
ちなみに、温度が低下して路面上の水分が凍るのを防ぐ「凍結防止剤」としての効果は低いよ。
あくまで雪の上にまいて雪を速く融かすために使用するのが良いね。
(日光が当たれば凍結防止剤としてもある程度活用できるとは思うけど、、、)
注意点として”まきすぎ厳禁”ね。
雪が融けてなくなったあともコーヒー豆のかすは残るからね。
パラパラっとなくだけで十分な効果があるから、何カ月も溜め込んだコーヒー豆のかすを全部バラまくなんてことはしないでね。
コーヒー豆のかすには”植物の育成を阻害する働き”もあるから「除草剤」としても再利用されることもあるぐらいだよ。
雪の上で自分が歩く範囲だけにまくことをおススメするよ。
コーヒー豆は肥料や堆肥として再利用できるのに除草剤としても使えるのは何故?
コーヒー豆のかすは植物の成長を促進させる「肥料や堆肥」として活用できる一方で、植物をダメにする「除草剤」としても使えるのはなんで?
矛盾してない??
コーヒー豆のかすの再利用方法について調べたことのある方なら真逆の使い方に疑問を持ったはず。
有機物であるコーヒー豆のかすは土と混ぜることで発酵を促すことができ、肥料や堆肥として活用することもできる。
だからこそ再利用方法に肥料や堆肥が挙げられることが多いんだよね。
ただし、発酵には大量の”窒素”が必要なんだよね。
発酵させてないコーヒー豆のかすを土に混ぜただけだと”周りの植物は窒素不足となって成長が阻害”されるのさ。
コーヒー豆のかすは発酵させれば「肥料や堆肥」
発酵させなければ「除草剤」
として再利用できるってことだね。
一応コーヒー豆のかすの発酵のさせ方を紹介しとくね。
<用意するもの>
・コーヒー豆のかす:市販の肥料や油カス=1:4
・大きなバケツ
<コーヒー豆のかすを発酵させる工程>
①大きなバケツに市販の肥料や油カスを入れ、コーヒー豆のかすを入れてかき混ぜる。
②毎日必ずかき混ぜる
③コーヒーを飲んでコーヒー豆のかすが新しく出来たら追加しても良い
といった感じ最低1ヶ月ぐらいかき混ぜれば発酵するよ。
「やってられるか!!」って感じだね。
ちなみに、しっかりと発酵しないままコーヒー豆のかすを土にまくと「カビ」が生えるよ。
手間はかかるしうまく発酵しなかったらカビが生えたりと、家庭で肥料や堆肥としてコーヒー豆のかすを再利用するのはおすすめしないね。
コーヒー豆のかすは「染料」として再利用
コーヒー豆のかすと一緒に麻や綿の生地を煮込むと「染料」として利用できるよ。
コーヒー1杯分のコーヒー豆のかす(8~12g)を鍋に入れて、染色したいものと一緒に5~10分ほど煮込むだけでうっすらとコーヒー色になる。
もっと濃くしたいなら何度か繰り返すとどんどん濃い色になっていくよ。
最高に極上なコーヒータイムを楽しめる「ネルドリップコーヒー」では、使い初めのネルフィルター(ネル布)をコーヒー豆のかすで煮込んでから使う。
これはネルフィルターについてる糊(のり)や汚れを落とすのと同時に、コーヒー豆との馴染みをよくするためだったりんだけども、、、
まっさらな新品ネルフィルターをコーヒー豆のかすで煮込めばこの通り。
うっすらとコーヒー色になっている。
さらにネルドリップコーヒーを淹れて楽しんでいるとこの通り。
色が濃くなりコーヒー色が染みついてる。
(200杯ほど淹れたネルフィルター)
コーヒー豆のかすで煮込んだのは初めの1回だけで、あとはコーヒーを淹れて楽しんでただけだけどもすっかりコーヒー色だね。
一度コーヒー豆のかすで染色したものはちょっとやそっとでは色落ちすることはないよ。
お湯で20分煮込んでも色落ちは一切なし。
アウトドアシーンで活躍する麻袋をコーヒー豆のかすで染色すると”使い古したヴィンテージ感ある麻袋”になるからおススメだね。
ちなみに、ネルフィルターはドリップされにくくなったら替える必要があって大体100杯ほど淹れたら寿命と言われている。
私は使い方が良いのか300杯は淹れてもドリップされにくくなることがないんだけども、ネルフィルターを替える際には必ずコーヒー豆のかすで煮込んでいる。
ネルフィルターを替える時期にはコーヒー1杯分のコーヒー豆のかすを再利用できるね。
「融雪剤」と「染料」としてだけ利用してあとは燃えるゴミ
コーヒー豆のかすは限定的な使用用途に絞って残りは「燃えるごみ」として処分するのが楽。
調べてみればやれ消臭剤だ肥料だ堆肥だ靴磨きだと様々な使用用途が出てくるけど、結局燃えるゴミで出してしまうのが一番。
大手コーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」や「ドトールコーヒー」ではコーヒー豆のかすを”環境に配慮した施策の一環”で加工して牛の餌や堆肥として再利用したり、海外の研究機関で水の浄化にコーヒー豆のかすを利用する研究や燃料として再利用する研究も進んでいたりはする。
が、大企業であって一般的な家庭でのコーヒー豆のかすの再利用は難しいよ。
「融雪剤」や「染料」などの、たま~~~に使うだけ再利用して残りはすべて燃えるゴミが精神的にも楽だよ。
古いコーヒー豆や賞味期限切れのコーヒー豆でも再利用する
コーヒー豆の再利用には古いコーヒー豆や賞味期限の切れたコーヒー豆でも問題なし。
だってコーヒーを身体の中に摂り入れるわけじゃないからね。
コーヒー豆が古くなるとオイルが酸化するんだけども、融雪剤や除草剤としてまいたり染料として使用するには平気だよ。
コーヒー豆はフルーツ(果物)で生鮮食品。
挽いたそばからみるみる酸化(劣化)していくし、挽いてなくても劣化していく。
真夏に深煎り珈琲豆を台所にでも出しておけば、オイルが浮き出てぎゅんぎゅん酸化してくよ。
時には「石鹸」や「トリートメント」などにも使われたり「スキンケア用品」にも再利用できるコーヒー豆だけども、肌につけたりする使い方には古いコーヒー豆や賞味期限切れのコーヒー豆は使いたくないね。精神衛生的に。
※口に入れるよりは圧倒的に少ないとはいえ、肌からも体内に少し吸収されます。
口に入れたり肌につけたりする再利用方法以外なら古いコーヒー豆や賞味期限切れのコーヒー豆をガンガン再利用しよう。
それでも残るコーヒー豆のかすは焼却処分で。
ちなみに、当たり前だけども賞味期限切れのコーヒー豆は身体に摂り入れないでね。
コーヒー豆の賞味期限って業者が決めて良いことになってるから賞味期限が切れてなくとも購入してから2ヵ月も経った珈琲豆は使用しない方が良いよ。
参考:珈琲工房サントス|珈琲豆の賞味期限|コーヒー粉で未開封でも飲めるの?
https://santos-coffee.net/onayami/coffee-expiration-date.html
コーヒー豆のかすは限定的に再利用するか燃えるゴミがベスト
美味しいコーヒーを楽しんだ後に出てくるコーヒー豆のかすは「融雪剤」や「染料」などの”限定的な再利用”だけにとどめ、残りは燃えるごみとして処分するのがオススメです。
代表的な「消臭剤」としての再利用も良いですが取り換えたる手間もありますし、季節によってはカビが生えることもあります。
特に「肥料や堆肥」として再利用することを考えるとかなりの労力が必要となります。
肥料としてコーヒー豆のかすを発酵させる労力を考えるなら有機肥料を買った方が絶対に良いですよ。
発酵が不十分だとすぐにカビが生えてきますからね。
「スキンケア」や「靴磨きのワックス」などコーヒー豆のかすの再利用方法は探せばたくさん出てきます。
その中でも自分に合った再利用方法だけにして、残りはゴミとして処分するのが負担も少なくより美味しくコーヒーを楽しめるものです。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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