浅煎り×深煎りでブレンドすると全く新しい仕上がりのコーヒーになってすっごく美味しい!
「D’s CAFE Style」のonoDです。
ブレンドする珈琲豆って固定観念で
「浅煎りは浅煎りの珈琲豆とブレンドするのが定石」
「深煎りは深煎りの珈琲豆とブレンドするのが定石」
といったように、近い焙煎度の珈琲豆同士でブレンドするのが一般的。
浅煎り珈琲豆と深煎り珈琲豆でブレンドすると、珈琲成分の出方の違いや抽出レシピの違いなどからバランスの取れないコーヒーに仕上がりそうで”ブレンドしてはいけないもの”のように感じらます。
ところがどっこい。
実際にブレンドしてみると浅煎りでも深煎りでもない、ましてや中煎りコーヒーとも異なる全く新しいコーヒーに仕上がりますよ。
ただし、ブレンドに使用する珈琲豆の比率を間違えてしまうとバランスに欠けるコーヒーとなりやすいのも事実。
ここでは私が実際に浅煎り珈琲豆と深煎り珈琲豆をブレンドしてみて美味しいと感じたレシピを紹介していきます。
浅煎り珈琲豆と深煎り珈琲豆をブレンドしてバランスの取れたブレンドにするためにも、重さを測れる「スケール」は必須です。
珈琲専門のコーヒースケールまでは必要ないですが、1g単位で計量できるスケールよりも0.1g単位で計量できるスケールの方が良いです。
私も高級なコーヒースケールは所有していませんが、タニタさんのキッチンスケール「KJ-212」は値段も手ごろで精度もあるのでオススメです。
珈琲豆の重さを正確に量って美味しいブレンドコーヒーを楽しむ以外にも、注いだお湯の重さを量ることで毎回同じクオリティのコーヒーを再現しやすいですのでキッチンスケールはあった方がコーヒーをより楽しめますね。
浅煎り×深煎りのブレンドも比率が命
ブレンドされた珈琲豆の名称は様々なものがありますが、
・浅煎りブレンド
・中煎りブレンド
・深煎りブレンド
といったようにほぼほぼ近い焙煎具合の珈琲豆同士をブレンドするのが一般的。
浅煎りコーヒーと深煎りコーヒーではレシピを変えて抽出することが多いため、両極端な焙煎度の珈琲豆をブレンドして抽出するとどっちつかずのコーヒーになるとよく聞きますね。
「だったら試してみようじゃないか!!」
ということで、私が頻繁に利用させていただいている『自家焙煎珈琲豆の館』さんで購入した
「ARARA-18(ブラジル産)」ミディアム~ハイロースト(浅煎り)
「キボーAA(タンザニア産)」イタリアンロースト(深煎り)
をブレンドして味わっちゃいます。
2種類の珈琲豆で両極端な焙煎度なので
「浅煎り:深煎り = 5:5(1:1)」
でブレンドしようかとも思いましたが、私はどちらかというと”深煎り好き”なので少しだけ深煎り寄りの
「浅煎り:深煎り = 4:6(2:3)」
でブレンドします。
浅煎り×深煎りに限った話ではないですが、ブレンドコーヒーは「比率が命」といっても過言ではないのでしっかりと計量してブレンドした方が良いですね。
とりあえず
「12gの珈琲豆から1杯150ccのコーヒーを抽出」
するとして
・ARARA-18(浅煎り):4.8g
・キボーAA(深煎り):7.2g
それぞれ計量して容器に入れました。
真ん中あたりで分かれているのは紙の仕切りで分けておいて、珈琲豆を入れた後に紙の仕切りを外したからです。
(特に意味はないのでやらないで良いです。)
珈琲豆は粉砕すると混ざり合ってブレンドされる
ブレンドした珈琲豆はコーヒーミルで粉砕すると、綺麗に混ざり合います。
わざわざ仕切りで両側に珈琲豆がわかれるように計量したとしても下の写真の通り。
明るい色味の浅煎り珈琲豆と濃い色味の深煎り珈琲豆が混ざり合って”まだら”になっているのがわかります。
手挽きコーヒーミルでの挽き心地は、硬いような柔らかいような何とも言えない挽き心地です。
ホントは電動グラインダーが欲しいのですが、買おう買おうと思っていてもついつい後回しにしちゃってるんです。
購入を検討している電動グラインダー
↓↓↓
コーヒーグラインダーを昔から製造している老舗『FUJI ROYAL(フジ・ローヤル)』さんの「みるっこ」です。
家庭にも置けるコンパクトなサイズながら業務用レベルのパワフルさを兼ね備える電動グラインダーで、買おうとは思っています。
話が逸れたので戻しますが、珈琲豆をブレンド(混ぜる)しても挽くときに勝手に混ざり合います。
1杯ずつ計量してブレンドするならば比率が変わることはまずないので、ブレンド珈琲豆を購入してくるよりも味のブレは少なくなります。
お店で売っているブレンドコーヒーを飲んでみて、
「1回目に淹れた時と2回目に淹れた時では味が違う。。。」
と感じる時があるのは、1袋100g単位で売られている珈琲豆で1杯分の珈琲豆を計量して抽出すると、毎回微妙に珈琲豆の比率が変わるからです。
近い焙煎具合の珈琲豆であればそこまで違和感は感じませんが、浅煎りと深煎りなどの極端に離れた焙煎具合の珈琲豆でブレンドするならば違いが顕著に出るので要注意です。
浅煎り×深煎りは毎回飲む直前に必要分だけブレンドすべきですね!!
(後ほど紹介しますが、比率が少し変わるだけでまったく別のコーヒーになります。)
浅煎り×深煎りブレンドを抽出するけども深く気にしない
浅煎り×深煎りブレンドを抽出するにあたり、気になるところは抽出レシピ。
今回の抽出レシピは以下の通りです。
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :12g
お湯温度:87度
抽出時間:2分20秒(蒸らし時間30秒含む)
抽出量 :150cc
浅煎りだからお湯温度は高めで抽出時間を短めにしてサッと落とす。
深煎りだからお湯温度は低めで抽出時間を長めにしてじっくりと抽出。
それぞれの流儀があると思いますが、自由に楽しめばいいんです。
美味しい珈琲豆はよっぽどのことをしない限りは美味しく仕上がるので、そこまで気にする必要はないです。
※極端過ぎることをしなければOK
カリタウェーブを使用してバランスよく抽出します。
う~ん。
中煎りの珈琲豆からコーヒーを抽出しているような手応えです。
抽出されたコーヒー液は綺麗で美しいですね。
これは美味しそう。。。
ちなみに抽出後のカリタウェーブ内の珈琲豆は下の写真のような感じ。
事前に湯通し(リンス)をしているので珈琲豆の黒さとウェーブフィルターの白さのコントラストがハッキリしてます。
やっぱりカリタウェーブで抽出すると抽出後まで美しいです。
コーヒーって結局のところ、美味しい珈琲豆を使用して基本を押さえて抽出すれば誰が淹れても美味しく仕上がるんですよね。
ということは”雰囲気”が大事なわけですよ。
自分が気に入った珈琲器具を用いて抽出すると何とも言えない幸福感が味わえますよね。
今のところ私の一番お気に入りのコーヒードリッパーは『Kalita(カリタ)』さんの銅製のカリタウェーブですね。
大きいサイズの185も所有していますが、高級感は155の方が上ですね。
高級感のあるヘアライン加工のされた銅の輝きが所有欲を満たしてくれ、バランスの良いコーヒーを抽出しやすく扱いやすいです。
1~2人用と紹介されてますが、実質1人用みたいなものですがね。
浅煎り×深煎りのコーヒーを味わうと新しいコーヒーの味がする
浅煎り×深煎りを4:6でブレンドしたコーヒーをカップに注いで飲んでみると、、、
美味い!!
浅煎りでも深煎りでもない。
ましてや中間の中煎りでもない全く新しいニュアンスのコーヒー。
深煎りのコクを感じつつも苦味は抑えめ、浅煎り特有のフルーティーで爽やかな風味が後味に突き抜ける1杯。
複雑ですがハッキリとした味わいで面白い!!
感覚としては「ゲイシャコーヒー」に近いかもですね。
それでもゲイシャとは別物で新しいコーヒーといった感じです。
浅煎り×深煎りのブレンド比率を変えるとアジアンテイストになる
浅煎り×深煎りを4:6でブレンドしたコーヒーは新しいコーヒーといった感じでしたが、5:5でブレンドするとアジアンテイストなコーヒーになります。
・ARARA-18(浅煎り):6g
・キボーAA(深煎り):6g
浅煎りと深煎りを同量ずつブレンドして抽出したコーヒーですが、ほんの少し比率を変えただけですね。
これだけでまるで別物のコーヒーを飲んでいる感覚になります。
見た目は全く変わりませんが、エキゾチックなアジアンテイストを味わうことができます。
ブレンドに使用した珈琲豆はブラジルとタンザニアの珈琲豆なのでアジア要素は全くないのですが、同量でブレンドするとアジアンテイストになるから面白いですね。
それだけブレンドの比率は重要ということです。
浅煎りと深煎りの両極端な珈琲豆をブレンドする場合、少しの分量の違いが仕上がりに直結します。
美味しいブレンドを楽しむためにもキッチンスケールを用いて計量することはとっても大切なんですね。
浅煎り×深煎りのブレンドは全然アリ!
浅煎りと深煎りの両極端の珈琲豆でブレンドコーヒーを楽しむのはアリですね。
全く新しいコーヒーを楽しむことができます。
「浅煎りと深煎りの珈琲豆はブレンドしてはいけない」
という固定観念がありますが、試してみればなんてことはありません。
美味しいコーヒーに仕上がりましたよ。
ブレンド比率が少し変わるだけでガラッと別物のコーヒーになるので注意が必要ですが、そういった違いも含めて楽しめそうです。
皆さんも是非試してみてくださいね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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