しっかりと抽出し終えた水出しコーヒーをペーパードリップすることで微粉を取り除いてよりクリアなアイスコーヒーを楽しめる。
その代わり、コーヒーオイルも一緒にペーパーフィルターに吸収される。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
我が家で水出しコーヒーを作ったら必ずやる「儀式」がペーパードリップ。
お茶パックで水出しコーヒーを作ると、結構な量の微粉が混じる。
そのまま飲むと口の中がイガイガするので、手っ取り早く微粉を取り除くならペーパードリップするのが手っ取り早くてコーヒーを淹れてるっぽくなる。
この記事では抽出した水出しコーヒーをペーパードリップすることのメリットとデメリットを紹介します。
水出しコーヒーをペーパードリップするなら、紙の匂いが少ないペーパーフィルターと抽出速度の速いコーヒードリッパーを用意しておくと時間短縮になりますよ。
私はCAFECのアバカフィルターとフラワードリッパーの組み合わせで使っています。
できれば複数個のドリッパーとコーヒーサーバーを用意しておくとより効率的になりますよ。
もちろん、微粉を取り除くだけでコーヒーを抽出するわけではないので、同じコーヒードリッパーを複数個用意する必要はないです。
前日に冷蔵庫で抽出開始した水出しコーヒー
前日に作っておいた水出しコーヒーを冷蔵庫から取り出してペーパードリップする。
珈琲豆(粉)の入ったお茶パックを水に浸けて冷蔵庫に入れてから”20時間ほど経過”してるから十分に抽出されてるだろ。
うん。
色を見る限りは黒々としててしっかりとコーヒーが抽出されてそうだね。
<冷蔵庫に入れる前の水出しコーヒー500ml>
<冷蔵庫に入れる前の水出しコーヒー1.5L>
<冷蔵庫に入れてから4時間経過>
<冷蔵庫に入れてから8時間経過>
冷蔵庫に入れる前は赤っぽく透明感があるけど、4時間も経過以降は正直違いは分からないね。
(冷蔵庫から取り出して並べればわかるかもだけど。)
500mlと1.5Lで2種類用意してるけど、使用してる珈琲豆はどちらも深煎り珈琲豆だけどもブレンドは異なるよ。
詳しくは前回の「Today’s Coffee(2021年8月7日)」の水出しコーヒーの作り方内で紹介してるので参考にしてね。
12時間経過や16時間経過の写真はないの? ⇒ 寝てたzzz
珈琲豆(粉)の入ったお茶パックをピッチャーに入れて水に浸し、冷蔵庫に入れて寝て起きたら出来上がってるのが「水出しコーヒー(コールドブリュー」だ。
冷蔵庫に入れてから20時間ほど経過した水出しコーヒーを取り出してみると、
・・・意外と明るい色してるね。
500mlの方(左)はすんごい黒く見えるけど、コレ、量が少ないから黒く見えてるだけ。
拡大してみるとなんだか濁って見えるね。
1.5Lの方(右)は上部と下部は黒く見えるけど真ん中部分は透明感があるね。
ただし、近づいて見てみると、、、
底にうごめく黒い影。
濁って見えるのも底に溜まってる黒い影も、正体は「微粉」。
珈琲豆を粉砕するときに生じるものすごく細かい粉だけども、お茶パックをすり抜けてコーヒーに混じってる。
お茶パックを取り除いたら飲めるのが水出しコーヒーだけども、このまま飲むと口の中がえらいことになるよ。
ってことで我が家の水出しコーヒーは必ずと言っていいほど、飲み始める前に「ペーパードリップ」をすることにしてる。
微粉を取り除くためにペーパードリップ
以前にも投稿してるけども、水出しコーヒーをペーパードリップするのは微粉を取り除くためが一番の目的で一番のメリット。
温度の低い水でゆっくりとコーヒーを抽出することでクリアなコーヒーが楽しめることこそ「水出しコーヒー」の特徴なのに、微粉で口の中がイガイガしたら台無しだもの。
用意するものも”コーヒーを自宅でドリップされる方”なら大半の人が持っているであろう
・コーヒードリッパー
・ペーパーフィルター
・コーヒーサーバー
があれば事足りる。
コーヒードリッパーは何でもいいけども、抽出穴が大きくて先端に圧力がかかって抽出を促せる「円錐型ドリッパー」が良いと思う。
水出しコーヒーの量が500ml程度であれば1セットあるだけで十分だけども、複数セット所持してると早い。
試してみるとわかるけども、ペーパーフィルターが微粉で詰まって水出しコーヒーが濾されるのに時間がかかるんだよね。
(これがデメリットでもある。)
ものは試しってことで500mlの水出しコーヒーを濾していきましょ。
まずはピッチャーの中の「珈琲粉入りお茶パック」を取り出す。
抽出を終えてるから取り出せばいいだけだけど、絞ると濃厚で美味しいコーヒーが出るから忘れずに。
絞ると微粉もふんだんに出るけどね。
(これから濾すので問題ない)
お茶パックを取り出したらさっそくペーパーフィルターをセットしたドリッパーに水出しコーヒーを注いでいく。
2つのコーヒードリッパーを使って効率よくやってくよ。
濁っていた水出しコーヒーから美しい水出しコーヒーがドリップされていく。。。
溢れないように何度かに注ぎ分けいくよ。
最後まで注ぐと、黒い粉(微粉)が一気に流れ込んでるのがわかるね。
水出しコーヒーのペーパードリップも後半になるとペーパーフィルターが微粉でびっしりし、ドリップスピードもかなりゆっくりになる。
ペーパーフィルターが微粉で詰まってポタポタとしかドリップされていかなくなるよ。
コーヒードリッパー内にまだ水出しコーヒーが残ってるのにポタポタとしかドリップされていないのがよくわかるね。
1セットだけで全部濾すとなると時間がかかるから、やっぱり複数セット用意しておいた方が効率的だよ。
水出しコーヒーのペーパードリップ(微粉を濾す)を終えたら、洗ったピッチャーに戻していく。
ものすごく澄んだ美しいコーヒーが注がれていくね。
ペーパードリップし終えたペーパーフィルターを覗いてみると、
微粉がビッチリで黒くなってる。
それだけ水出しコーヒーに微粉がまじっていたってことだね。
これでクリアな水出しコーヒーが楽しめるよ。
やっぱり水出しコーヒーをペーパードリップする一番のメリットは”微粉を取り除けること”だね。
水出しコーヒーをペーパードリップするとコーヒーオイルがなくなる
微粉が取り除けてよりクリアで飲みやすい水出しコーヒーが楽しめる「水出しコーヒーのペーパードリップ(濾し)」だけども、デメリットがないわけじゃない。
・片付けるものが多くなる
・時間がかかる
・コーヒーオイルがなくなる
あたりは個人的に思い浮かぶところ。
使用したペーパーフィルターは捨てるし、コーヒードリッパーやコーヒーサーバーを洗う必要も出てくる。
片付けがおおくなるってことだね。
500mlの方をペーパードリップしてる時にもちょっとだけ触れたけども、水出しコーヒーが濾し終えるまでには時間がかかる。
ペーパーフィルターに微粉が詰まってドリップが遅くなる後半は特にね。
これらのデメリットは手間が増えるっていうものでしかないけども、1つだけコーヒーの仕上がりに影響を及ぼすものがある。
それが「コーヒーオイルがなくなる」ってこと。
抽出し終えた水出しコーヒーには、コーヒーオイルが染み出してる。
で、ペーパードリップするとペーパーフィルターにコーヒーオイルが吸収される。
微粉が濾されて綺麗になるのは良いんだけども、コーヒーオイルも濾されるんだよね。
<1.5Lの方からお茶パックを取り出す前>
お茶パックの口は完全に閉じてるわけじゃないから、粉砕した珈琲豆も混ざることもあるんだけど、一緒にコーヒーオイルも出てるんだよね。
<1.5Lの方からお茶パックを取り出した後>
上の写真では濁っててわかりにくいから実際にペーパードリップ(濾す)しながら見ていこう。
水出しコーヒーを濾すだけだからコーヒードリッパーとコーヒーサーバーは洗いなおして使う必要はないけど、微妙に残っていた水出しコーヒーは軽く水で洗い流した。
もちろんペーパーフィルターは新しいものを使ってね。
1.5Lの水出しコーヒー投下!!
当たり前だけども、容量的に1回には注ぎきれない。
様子を見ながら継ぎ足してくよ。
うん。こっちの方が微粉の量が多いみたいだね!
こりゃもうちょっと時間がかかるわ~。
・・・ここでふと疑問に思ったんだけども、1.5Lの水出しコーヒーを濾すわけだから500mlのコーヒーサーバー2つじゃ足りなくない?
ってことで、もうワンセット追加。
<CAFECフラワードリッパー有田焼>
同じコーヒーセットは所有してないけども、ペーパーフィルターは同じ。
目的が微粉を濾すことだからコーヒードリッパーは何でもいいけども、ペーパーフィルターは同じものを使用した方が同じクオリティのコーヒーに仕上がるよ。
ペーパーフィルターの目の大きさ(通しやすさ)はメーカーによってまちまちで、CAFECのアバカフィルターは紙の匂いがほとんどしないからお気に入り。
というか日本で販売されてるペーパーフィルターのほとんどをOEM生産している三洋産業さんが独自ブランドで展開する「CAFEC」の商品はいずれも素晴らしいです。
話は戻して、既に使用していたコーヒーセットのアバカフィルターも新しいものに取り換える。
微粉が多くて目が詰まり、全然ドリップが進まない。
新しいものに取り換えればまたドリップスピード(濾す速さ)が元通りだよ。
コーヒードリッパーとコーヒーサーバーを3セット使用してトリプルドリップ。
先に注ぎ始めてたコーヒーセットはほぼほぼ500mlの綺麗な水出しコーヒーの抽出完了。
残りは後からセットしたフラワードリッパーに頑張ってもらう。
これで1.5L分全部が微粉を取り覗いた美しい水出しコーヒーが楽しめるね。
さて、フラワードリッパーに注いだ水出しコーヒーを覗いてみると、
ヌラヌラと妖しく輝くコーヒーオイル。白っぽくコーヒー表面に浮かんでるのがそう。
コーヒーオイルがふんだんに混じっている水出しコーヒーだけども、ペーパーフィルターを通すとコーヒーオイルも濾される。
ペーパードリップをすると重厚感はちょっと減るから重いコーヒーが好みな方にはオススメしない。
もっとも、水出しコーヒーなどのアイスコーヒーに重さを求めるのはちょっと違う気もするから気いしなくても良いかもね。
そういう意味では水出しコーヒーのペーパードリップで”コーヒーオイルがなくなる”ってのはデメリットではないかもしれないね。
1.5L濾し終えた後のペーパーフィルターを覗くと
微粉で真っ黒。
水出しコーヒーの量が多い分、微粉の量も多かったみたいだね。
なにはともあれ、1.5Lの水出しコーヒーを濾し終えたからよく洗ったピッチャーに戻してく。
すっごい綺麗な水出しコーヒーになったね。
スッキリとして微粉も混じってないからイガイガ感もない。
かなり飲みやすい水出しコーヒーになったよ。
あとは冷蔵庫に戻して必要な時に必要な分飲めばOK。
といっても、水出しコーヒーの美味しさって「2日ぐらい」が最高でその後は落ちていくから早めに消費した方が良いけどね。
まとめ
抽出し終えた水出しコーヒーを「ペーパードリップ」すると
・微粉が取り除ける
・綺麗でスッキリとしたコーヒーになる
といったメリットがあります。
一方で、必要となるものが多くなる分
・片付けるものが多くなる
・時間がかかる
といった手間もかかり
・コーヒーオイルがなくなる
といったデメリットがあります。
とはいえ、水出しコーヒーなどのアイスコーヒーに重厚感を求める方は少ないと思われますので、コーヒーオイルがなくなったとしてもそこまでデメリットには感じないでしょう。
それよりも口の中に微粉が残る不快感がなくなることを考えればメリットの方がはるかに大きいと思います。
暑い日には冷たいコーヒーが欲しくなりますが、手軽に作り置きできる水出しコーヒーをよりクリアにスッキリと飲みたい方には
「抽出後の水出しコーヒーをペーパードリップ」
するというちょっとしたひと手間をかけることをおススメしますよ。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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