2021年1月18日。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
昨年末に購入した幻の珈琲豆「ゲイシャ(ニカラグア産)もほとんどなくなってしまいました。
色々と試行錯誤しながらたどり着いた「自分ならではのレシピ」というのも出来上がりましたが、100g購入したうちのほとんどを消費しましたからね。
残っている分量を計量して、どのようなレシピで淹れるかを考えていきましょう。
残っている「ゲイシャ(ニカラグア産)」を計量するとちょうど2杯分
昨年末に千葉県山武市成東に店舗を構える『珈琲豆の館』さんで購入した「ゲイシャ(ニカラグア産)」のシティロースト100g。
年始に「カリタウェーブ」を用いて抽出した1杯は美味しく淹れられましたが、その後に円錐型ドリッパーで抽出したコーヒーは中々納得のいくものに仕上がりませんでした。
色々と試行錯誤を繰り返しましたので、だいぶ「ゲイシャ(ニカラグア産)」を消費しました。
袋も軽くなっているので、残りの珈琲豆を全て計量してみると
ジャスト「29g」でした。
自分の中で「コレっ!!」と思ったレシピでは、1杯あたり「17gのゲイシャ(ニカラグア産)」を使用します。
そのレシピで2杯は淹れられませんが、なんと年始に「カリタウェーブ」を使用して淹れた1杯は「12gのゲイシャ(ニカラグア産)」を使用します。
両方のレシピを合わせるとちょうど「29g」ですね。
ということで本日は「17gのゲイシャ(ニカラグア産)」と円錐型ドリッパー「KONO名門フィルター(MDN-21)」を使用して美味しいコーヒーを抽出して楽しんでいきます。
17gのゲイシャ(ニカラグア産)を「点滴 × 高速」ドリップ
ゲイシャ(ニカラグア産)は蒸らしを長めにとることでアーシー(自然のような土の味)な味わいを抑えられます。
また、抽出に時間をかけ過ぎるとネガティブな味が強く出る傾向にあるので抽出自体は早めに切り上げた方がクリアに味わうことができます。
そこでポタポタと1滴ずつお湯を垂らしてじっくりと珈琲豆とお湯を馴染ませる「点滴ドリップ」の要領で蒸らしを行い、蒸らし後は丁寧かつ素早くお湯を注いで一気に抽出する「高速ドリップ」を行うことで、とってもバランスに優れて美味しいコーヒーに仕上がります。
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :17g
お湯温度:84度
抽出時間:3分30秒(蒸らし時間なし)
抽出量 :約180cc
※基本レシピですので随時調整しています。
まずは17gの「ゲイシャ(ニカラグア産)」を計量します。
残りの12gは明日使用しましょう。
計量した17gの珈琲豆をゴリゴリと中挽きにします。
シティローストですが手挽きのコーヒーミルでも比較的楽に挽けます。
そしてとっても大事なコーヒードリッパーですが、円錐型ドリッパー「KONO名門フィルター(MDN-21)」を使用していきます。
円錐型ドリッパーを始めて世に出した『珈琲サイフォン株式会社』の「コーノ式」と呼ばれる円錐型ドリッパーはリブ(ペーパーフィルターを浮かせる凹凸)が短いのが特徴的です。
リブが短いためペーパーフィルターの上部はべったりと張り付き、抽出速度がゆっくりめになるのが「コーノ式」の持ち味ですね。
お湯を沸かしてコーヒーポットにお湯を移したら、ペーパーフィルターに「リンス(湯通し)」をします。
ポタポタと1滴ずつお湯を垂らす点滴ドリップ(これもコーノ式)ではペーパーフィルターにリンスをしないのが普通ですが、ゲイシャの持つ豊かな風味に紙の匂いで邪魔をさせないためにしっかりとリンスします。
コーヒーサーバーに落ちた紙の匂いを含んだお湯はカップに移して温めておき、挽いておいた「ゲイシャ(ニカラグア産)」をセットします。
セットされた珈琲豆がリブよりも上にきていますね。
この時に珈琲豆が少なくリブよりも下の位置にきている場合は、せっかくの「コーノ式」の特徴を生かすことができません。
コーヒーポット内のお湯温度が「約84度」になったら点滴を開始していきます。
ポタポタとお湯を1滴ずつ垂らしていき、ドーム(珈琲豆の膨らみ)をじっくりと形成していきます。
だいたい1分30秒~2分ほどポタポタとお湯を垂らしていると円錐型ドリッパーから濃厚なコーヒーがドリップされていきます。
濃厚なコーヒーがドリップされ始めたら、お湯をゆっくりと確実に太くしていき早めにドリップしていきます。
段階的にお湯を太くしていき、点滴開始から「3分30秒」程度で目的のコーヒー抽出量(約180cc)になります。
受け皿に円錐型ドリッパーを外した後もまだまだコーヒーが抽出されていますが、雑味が多分に混じっているためコーヒードリッパー内にお湯がたっぷり残っている内に外してしまいます。
コーヒーサーバーにドリップされた美味しいコーヒーをカップに注いでいきます。
透き通りつつも濃厚なコーヒーが注がれていくと共に、華やかでトロピカルな香りが漂います。
しっかりと再現性のある美味しい「ゲイシャ(ニカラグア産)」
淹れ上がった「ゲイシャ(ニカラグア産)」をさっそく味わっていきましょう。
・・・美味しいですね。
華やかな風味が重層的に重なって深みを醸し出し、たしかな甘味を感じさせるとっても素晴らしいコーヒーです。
ニカラグア産に限らず「ゲイシャ」は、まさしく唯一無二のコーヒーと言えます。
個性の詰まった珈琲豆は、淹れ方ひとつで良いコーヒーにも悪いコーヒーにもなり得ます。
個性が強すぎてバランスを維持するのが難しいんですよね。
前回に探し当てたレシピは、間違いなく「onoDにとっての正解なゲイシャ(ニカラグア産)の淹れ方」でした。
同レシピで淹れても再現性はバッチリです。
素晴らしいコーヒータイムを満喫できます。
コーヒーを楽しむにあたって、
「前は美味しく淹れられたのに、今回はなんだか違う。」
といったことも時々あります。
可能な限り同じ条件でコーヒーを抽出することによって、ある程度の”再現性”は確立することができるものと思います。
いわゆるレシピというものですね。
レシピを確立するための試行錯誤の過程においては様々な失敗もあると思いますが、それらの失敗も糧となります。
誰かに教えてもらったレシピが、本当に「自分にとっての正解」なのかは自分自身にしかわかりません。
自分にとっての正解を模索していくのが「コーヒーの世界」の面白さでもあり、お店ではできない自宅ならではのコーヒーの楽しみ方ですよね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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