書道半紙でコーヒーをドリップすることはできません。
コーヒー豆の入った半紙にお湯を注ぐと紙が溶けて底が抜けてしまいます。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
コーヒー専用のペーパーフィルターの代用で、書道半紙が使えないかと試してみたらコーヒーのドリップはできませんでした。
書道で使う半紙って新年を迎えたら数枚使うだけで余りがちですよね。
コーヒーフィルターに代用出来たら余りがちな書道半紙を活用できると思ったのですが。。。
ちなみに、どうしても日本らしい紙でコーヒーをドリップしたいならば書道で使う半紙ではなく土佐和紙で作られた「コーヒー専用のペーパーフィルター」もありますよ。
コーヒーをドリップするのに十分な強度のある土佐和紙で作られた「ウェーブドリッパー専用」のペーパーフィルターです。
和風な雰囲気で高級感を楽しめるペーパーフィルターですので、上品な一時を楽しみたいときにおすすめですよ。
100均で手軽に入手できる「書道半紙」
コーヒー専用のペーパーフィルターの代わりを探しに100均へ。
コーヒー専用品を使うのが一番幸せなのはわかってるんだけども
「もしかしたら、、、」
っていう思いも無きにしも非ずで探してみた。
定番のキッチンペーパーは紙っぽい感じが強くて苦味が強調されるし喉にひっかかるようなコーヒーになるし、茶こしはコーヒー専用のステンレスドリッパーと遜色ないけど好みじゃない。
コーヒーがドリップ出来ないわけじゃないけども専用品には遠く及ぼない。
『代用品はしょせん代用品だよね。』
ってのが私の中で結論づけられていた。
100均で購入してきた代用品で最後を数のがコレ。
「書道半紙」
基本的にコーヒーで使われるペーパーフィルターは紙。
それなら書道で使う半紙でもできるんじゃね?
っていう安易な考えで書初めするわけでもないに買ってきちゃったよ。
小学生ぐらいのお子さんが冬休みの提出物として持ってくから購入する家も多い半紙。
1~2枚でテキトーに課題を仕上げたら残りは大量に余る半紙だけども、最近では80枚入りで100均でも売ってるんだね。
(セリアで購入してきたよ)
余談だけども私、中学生に上がるまで書道を習ってたんだよね。
大人になると墨汁で半紙に文字を書く機会は減るし、半紙に触るのも久しぶり。。。
なんだか懐かしさを感じるよ。
ドリッパーに書道半紙をセット
書道半紙でコーヒーをドリップするのには「コーヒー専用ドリッパー」を使用するよ。
使用するドリッパーはかの有名な「HARIO V60」を使っていくよ。
とりあえず円錐型ドリッパーでやってみようってだけで、それ以外に特に理由はない。
半紙にはツルツルの表面と、ちょっとザラッとした裏面がある。
墨汁で文字を書くのはツルツルの面なんだけど、コーヒーをドリップする場合にはどっちの面にコーヒー豆を入れるのかもポイントだね。
ご存知のとおり、コーヒー専用のペーパーフィルターもモノによっては内側と外側で仕上げが異なってる。
例えば、今回使用するV60ドリッパーでお馴染みの「HARIO(ハリオ)」さんのペーパーフィルター(製造は三洋産業さん)はコーヒー豆と接する内側はツルツル、ドリッパーと接する外側はザラザラとしたエンボス加工になってるよね。
他にも、国内ペーパーフィルターの大半をOEM生産している三洋産業さんが独自展開するコーヒーブランド「CAFEC(カフェック)」のアバカフィルターは内側も外側もザラザラのエンボス加工になってる。
エンボス加工がある面を内側にしたペーパーフィルターはコーヒー豆と接する表面積が増えるから目詰まりを起こしにくくドリップスピードが速くなる。
とりあえず、ハリオさんのペーパーフィルター同様にコーヒー豆と接する内側がツルツルした面になるように半紙をV60ドリッパーにセットしてみよう。
ドリッパーへのセット方法はテキトーで、ほどほどに半紙が壁に張り付くようにセットしただけだよ。
ここにコーヒー豆投入!
使用するコーヒー豆は深煎りのコロンビア・マンデリン・タンザニアを7:2:1でブレンドしたオリジナルブレンドで、電動コーヒーグラインダー「みるっこDX」のダイヤル10番(一番粗挽き)に設定してあるよ。
後はお湯を注いで蒸らしてコーヒーをドリップしていくんだけども、肝心のお湯温度は低めの80度でドリップしていく。
理由は半紙の耐久力が心配だから。
書道半紙を円錐型ドリッパーでドリップすると底が抜ける
先に結論を書いておくよ。
『円錐型ドリッパーに半紙をセットしてコーヒーはドリップ出来ない』
コーヒー豆にまんべんなくお湯を注いで30秒ほど待ってコーヒーをドリップする準備をする「蒸らし」は大丈夫。
なんとか半紙は耐えてくれる。
しかしいざコーヒーのドリップをしていこうとお湯を注いでみると、、、
・・・。
綺麗に底が抜けたね。
円錐型のペーパーフィルターはコーヒー豆をセットしてお湯を注ぐと、コーヒー豆とお湯の重さで圧力が先端部に集約する構造になってる。
もともと耐久力の弱い書道半紙だから、コーヒーをドリップするには低めのお湯温度(80度)でも耐えることができずに底が抜けちゃう。
常温の墨汁を筆につけて半紙のツルツルの表面に文字をすべらせても、数秒同じところで筆を止めれば墨汁が染み込み過ぎて穴が空く。
ましてやお湯を注いでいくわけだからそりゃ耐えられずに底が抜けるよね。
書道半紙を扇形型ドリッパーでドリップすると底が溶ける
円錐型ドリッパーだと先端部に圧力がかかって破れてしまう。
ならば「扇形ドリッパー」で再チャレンジ!!
扇形ドリッパーなら底に小さめの穴が空いてるだけで円錐型ドリッパーよりも圧力はかからない(はず)。
使用するのはカリタさんの3つ穴ドリッパー。
気になる結果は、、、
惨敗!!
上からの写真だとわかりにくいけど、半紙を持ち上げてみると破れてるのがよくわかるね。
蒸らしまでは耐えてくれるけど、ドリップのためにお湯を注ぐとモコモコとコーヒー豆が膨らんで「パスっ!」っていう音とともにコーヒー豆がいきなりしぼむ。
半紙に穴が空いてコーヒー豆が底から抜けて行ってるね。
円錐型ドリッパーが先端部から抜けたのに対して、扇形ドリッパーでは底が溶けたって感じだったよ。
やっぱり書道の半紙は濡れに対する耐久力がそこまで高くないからか破れちゃうんだね。
半紙でコーヒーをドリップするには耐久力不足だから土佐和紙のペーパーフィルターで
半紙の表面と裏面を変えてみたりドリッパーを変えてみたりと試してみたけど、結果はすべて「蒸らしを終えてドリップを開始すると底が抜ける」だったよ。
『半紙でコーヒーをドリップすることはできない』
書道半紙でコーヒーをドリップするには耐久力が足りずに破れるか溶ける。
半紙が溶けてコーヒー豆も落ちて混じったコーヒーは流石に飲みたいとは思わないね。
見た目ももちろんだけども、紙が溶け込んで混じってるから飲むのはおすすめしないよ。
今回は100均で購入した半紙だけども、半紙は書道などのように墨汁をにじませて使うことを目的にしてる。
墨を浸透させやすくにじみを活かした表現をするためにそもそもが”もろく”なっているんだよね。
書道半紙と同じような質感で「和紙」っていうのがあるよね。
半紙に比べてしっかりとした質感が特徴の和紙だけども、その中でも高知県の「土佐和紙」は薄く作ることができるって言われてる。
和紙の中でも耐久力が高いってことだね。
そんな土佐和紙で作られたコーヒー専用のペーパーフィルターってのがあるよ。
ブランディングコーヒーさんから「楽天」経由で購入できるから手軽だね。
(お値段はそれなりだけど高級和紙だからね)
ただ、
「ウェーブドリッパー持ってない。。。」
って人も中に入るはず。
そんな方に朗報だけども、土佐和紙の円錐型ペーパーフィルターも現在Makuake内でプロジェクトが進行中だよ。
(「天然繊維で出来たコーヒーフィルター」2022年12月現在)
他にも、高知県にあるコーヒー焙煎屋さん「HARUNO COFFEE」のホームページ内から土佐半紙で出来た円錐型ペーパーフィルターが購入できたりする。
(Makuakeでプロジェクト展開されている方と同じ職人さんが作ってるよ)
半紙でコーヒーをドリップするのは耐久力がなくて底が抜けるか溶ける。
重ねて使用してもコーヒーをドリップすることは出来ないよ。
キッチンペーパーやキッチンタオルは仕上がりは別として一応飲めるコーヒーは出来上がった。
半紙は美味しい・不味い以前にコーヒーを仕上げることができなかったね。
ものすごくコーヒー豆を無駄にした気もしないでもないけど、まぁこれも勉強だね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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