トルコの伝統的なコーヒーで無形文化遺産にも登録されている
「トルココーヒー(トルコ語:テュルク・カフヴェスィ)」
本場のトルココーヒーを飲まれた日本人は
「泥水が口の中に入ったようでまずい!」
という感想を持つことが多いです。
そんなトルココーヒーもたった二つのポイントに気を付けるだけでびっくりするぐらいに美味しいコーヒーになるんですよ。
この記事ではトルココーヒーを美味しく楽しむためのコツを紹介しています。
トルココーヒーが美味しいかどうか気になっている方以外にも、トルココーヒーを飲んでまずいと思われた方も是非最後まで読み進めてくださいね。
トルココーヒーを美味しく楽しむコツ
トルココーヒーを美味しく楽しむコツは2つです。
・使用する水は「軟水」を使用すること
・煮出してすぐに飲まない
たったこの2点に気を付けることだけで
「コレ、ホントにトルココーヒーなの?」
と思うような美味しい濃厚なコーヒーに仕上がりますよ。
トルココーヒーに使用する水は「軟水」
トルココーヒーを煮出すときに使用する水は「軟水(なんすい)」を使おう。
軟水でコーヒーを淹れるだけでまろやかな仕上がりになります。
トルココーヒーを口に含んだ時の強烈な尖りを緩和してくれますよ。
本場トルコで使用される水は主に「硬水(こうすい)」です。
硬水でコーヒーを淹れると味の角が立った”尖ったコーヒー”になるんですよ。
日本の水道水は主に軟水で、コーヒーもまろやかな軟水でドリップされることが多いです。
慣れ親しんだ軟水でコーヒーを淹れた方が美味しくなりますよ。
ドリップではなく煮出してコーヒーを抽出するトルココーヒーは、一般的なコーヒーよりも尖った味になります。
そんなトルココーヒーの尖りを、軟水を使うことでまろやかにするとぐっと飲みやすくなりますよ。
煮出してすぐには飲まない
トルココーヒーはコーヒー粉を煮出して抽出します。
抽出したコーヒーをカップに注いだらすぐに飲む人がいるけども、それは避けた方が良いですよ。
トルココーヒーで感じる「泥水を口に含んだような~」というのは、コーヒー内の粉が沈み切ってないからです。
カップに注いだコーヒーは、少し冷めたとしても「2分」ほど静かに待ちましょう。
コーヒー粉がしっかりと沈殿(ちんでん)していないと、口内が粉だらけになりますよ。
トルココーヒーに使用されるコーヒー粉は超極細挽きになっているので、口に含んでも思ったよりはイガイガ感は少ないですと感じるはずです。
ただし、細かいためにコーヒー液と混ざって「泥」のような質感になります。
これが泥水を口に含んだような~という感想に繋がるわけですね。
コーヒーが出来上がっても2分ほど我慢するとコーヒー粉は沈殿します。
美味しくトルココーヒーを楽しむことができますよ。
砂糖を入れないトルココーヒー
トルココーヒーは本場トルコでは砂糖マシマシで甘くして飲むのが一般的です。
トルコでトルココーヒーを注文すると
「砂糖入りか?砂糖なしか?」
を聞かれるようですよ。
それも近年では変わってきたようで、トルコでもブラックで飲まれる方も増えてるようです。
中にはブラックでも飲みやすいトルココーヒーの豆(粉)も売られてるぐらいですよ。
トルコへ旅行された方からお土産でいただいた
「ターキッシュコーヒー」セラムリク TRADITIONAL
高品質なアラビカ種の中煎りに焙煎したコーヒー粉ですが、見た目はまるで浅煎りコーヒー豆のように明るい色合いをしています。
コレ、シナモンの風味がつけられたフレーバーコーヒーなんです。
ブラックで飲んでも飲みにくいなんてことは一切なく、コーヒーというよりも
「シナモンにコーヒーの風味を付け加えたの?」
というようなトルココーヒーですよ。
日本でコーヒーを注文した時の「砂糖やミルクは要りますか?」と同じような感覚で砂糖がいるかどうかを聞かれるのがトルココーヒーです。
砂糖を入れないといけないわけではなく、ブラックでも十分楽しむことができますよ。
トルココーヒーが不味く感じるのは日本とトルコの違い
巷では「まずい」と感想を言う方の多いトルココーヒーですが、
・使用する水
・出来上がってもすぐには飲まない
の2点に気を付けることで濃厚なコーヒーを楽しむことができます。
同じく濃厚なコーヒーで有名なのに、高温で高圧力を加えて抽出する「エスプレッソ」があります。
トルココーヒーはエスプレッソと似たテイストですが、独特のフレーバーが付いていたり砂糖を大量に入れるなど似て非なるもので唯一無二のコーヒーですよ。
私はお土産でいただいたコーヒー粉で初めてトルココーヒーを飲みましたが
「なんだこのコーヒー!?シナモンの味しかしないぞ!!」
と思いました。
普段はペーパードリップかネルドリップのブラックコーヒーしか飲まないので、フレーバーテイストのコーヒーに違和感があったんですよね。
ですが、トルココーヒーについて調べてみると大量の砂糖を入れるのが一般的であることを知ったことで
「コーヒー以外の味付けをする文化」
ということに気付きました。
日本とトルコでの水質の違いももちろんですが、淹れたコーヒーは熱いうちに飲むのが一般的な日本の喫茶店文化とは明らかに異なるコーヒーですよね。
軟水を使ってコーヒー粉の沈殿をしっかりと待てば、決して巷で言われるような
「泥を口に含んだようなコーヒー」
にはならないことがわかりますよ。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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