「どんなコーヒーが自分の好みなのか?」
わからずに診断したりチャートを見る方もいらっしゃるでしょうが、
「自分の目と舌と鼻を信じるべし!」
実際にコーヒー豆を購入して確かめてみるのが一番です。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
診断やチャートでコーヒーの好みを調べて購入してみても「あれ?思ってたのと違う。。。」となることがほとんどです。
それもそのはずで、同じ産地銘柄のコーヒー豆でも焙煎が異なれば全く違う味になるからです。
実際にお店に足を運んで購入して自分の目と舌と鼻で確かめるのが一番ですよ。
この記事ではどのコーヒー豆を選んでいいか分からない方向けに”まずは選ぶべきコーヒー豆”を紹介しています。
他にも、コーヒー豆選びで抑えるべきポイントも紹介しているのでコーヒー豆選びで失敗したくない方は是非最後まで読み進めてくださいね。
初心者がコーヒー豆を選ぶならまずはコレ
コーヒー豆を自宅で挽いて楽しもうと思ったらまず選ぶべきコーヒー豆はコレ。
・エチオピア(浅煎り)
・ブラジル(中煎り)
・タンザニア(深煎り)
・マンデリン(深煎り)
の4種類。
どんなコーヒーが好みかもわからないなら、まずは特徴が異なるコーヒー豆3種類から。
というか「焙煎度」で選んだ方が一番わかりやすいよ。
浅煎り:フルーツ感が強くて酸味があるコーヒー
中煎り:浅煎りと深煎りの中間でほどほどのフルーツ感とのど越しが良い
深煎り:コクが強く深みがある昔ながらのコーヒー
てな感じなんだけど、実際に購入して飲んでみるのが一番わかりやすいよ。
コーヒー豆屋さんによってはその場で試飲(今はやってないところが多いかも。。。)させてくれるところもあるから、お店の方のお話を聞きながら試飲するとよりわかりやすいね。
ぶっちゃけコーヒー初心者は
「産地銘柄はなんでもいいから焙煎度で決める!」
ってのがコーヒーをより楽しめるよ。
例えば、中煎りのブラジルとエチオピアを淹れて並べて飲み比べれば
「どっちの方が自分の好み?」
ってのは判断しやすい。
が、何とかひねり出して
「どっちかっていうとこっちかな?」
程度のあいまいなものだよ。
それよりも、同じ珈琲豆でも中煎りと深煎りで並べて飲み比べた方が
「こっちの方が自分の好み!!」
って判断しやすいよ。
それだけ焙煎度によってコーヒーの味の違いが出るんだよね。
初めに「まず選ぶべきコーヒー豆はコレ」って4種類挙げたけども、産地銘柄は何でもいいよ。
ただし、深煎りだけ2種類のコーヒー豆を挙げたのは
「マンデリンは特殊」
ってこと。
特徴的な風味があるのがインドネシア産のマンデリンで、人によって好き・嫌いが極端に分かれるから挙げたんだよね。
マンデリン、ハマる人には「コーヒーはマンデリン!!!!」って中毒か?って感じぐらいハマるから一度試してみるのがおすすめだよ。
ブレンドコーヒーに少し混ぜるとものすごくバランスよくなるマンデリンだけども、ホントに”コーヒー好き”になったらマンデリンに行きつくから是非チェックしてみてほしい。
産地で判断するコーヒー豆の落とし穴
「コロンビアのコーヒー豆だから美味しい」
「ブラジルのコーヒー豆だから品質が高い」
っていうことでは決してないよ。
コーヒー豆選びに産地で選ぶのは大切だけども、産地だけにとらわれていると良いコーヒー豆に出会えないことも多い。
ちょっと話は変わるけど、東京・吉祥寺、下北沢の自家焙煎珈琲ショップ「LIGHT UP COFFEE」を経営する川野優馬(かわのゆうま)さんのTwitterでの投稿が話題になったよね。
有名どころのコーヒー豆の産地(一部)を気分によって分けたチャートだけども参考になるよ。
<コーヒー初心者でも選べるコーヒー産地のフローチャートつくってみました(@yuma_lightup)から引用>
ホンジュラスやルワンダなど”最近になって頭角を現してきた産地”もチャートにのせてるあたり、LIGHT UP COFFEEさんはサードウェーブコーヒーってことだね。
サードウェーブコーヒーってのはスペシャルティコーヒーに代表されるような、品質管理の行き届いた高品質なコーヒー豆を用いてドリップの早めな「高速ドリッパー」を用いたコーヒーのこと。
いわゆるコーヒースタンド。
コーヒースタンドで出されるコーヒーに使用されてるコーヒー豆は高品質なものが多いよ。
コーヒー豆の産地の有名どころでコーヒーに詳しくなくとも何となく知ってる「ブラジル」ってあるよね。
産地がブラジルで「サントス」って名前のついてるコーヒー豆を見たことある人もいるかもしれない。
このサントスだけども、コーヒー豆の出荷される港の名前なんだんよね。
サントスって名前のついてるコーヒー豆はサントス港から出荷されたコーヒー豆の総称。
どうゆうことかっていうと、サントス港に集まったコーヒー豆が「サントス」だからブラジルのどこでどんな風に管理されたコーヒー豆かがわからないってことだよ。
例えば、品質管理の行き届いたAっていう農家で収穫されたコーヒー豆と、品質管理に手を抜いてるBっていう農家で収穫されたコーヒー豆があるとしよう。
どちらもサントス港を通して出荷するとして、一度サントス港に集められたコーヒー豆はすべて一緒にされる。
すると、私たちの手元に届くときにはAとBの農家で収穫されたコーヒー豆が「サントス」っていうコーヒー豆として混ざって届くってこと。
とんでもない当たりはずれがあるよね。
できれば高品質で素晴らしいコーヒー豆だけを購入したいよね。
別にサントスのコーヒー豆が悪いってことではなくて、どこの産地でもこんなことは日常的に行われてるのが現実だよ。
だからこそ最近流行りのサードウェーブコーヒー(スペシャルティコーヒー)って農家指定のものが多いんだよね。
そこまで追いかける人は少ないかもしれないけども、コーヒー豆を購入するときにお店の人に聞いてみると良いよ。
「コロンビア」って名前のコーヒー豆で売られていても、
「このコロンビアはアピカって種類のコロンビア産のコーヒー豆で品質管理の行き届いた~~~~」
といった感じで教えてくれるコーヒー豆屋さんのコーヒー豆は相当こだわった超高品質なコーヒー豆が購入できるよ。
産地だけで選ぶと高品質なコーヒー豆に出会えないこともあるから注意してね。
コーヒーの好みを診断チャートはどれも同じ
前項でも「LIGHT UP COFFEE」の川野優馬(かわのゆうま)さんのTwitterで投稿したチャートについて触れたけども、診断チャートはこれだけで良いよ。
調べてみれば様々なコーヒー診断やチャートがあるけども、どれも似たり寄ったりでコーヒー豆の種類に違いがある程度。
結局のところ、自分で実際に購入して試してみるほか自分の好みを知る方法はないんだよね。
「酸味が強いから酸っぱくて飲めない。。。」
「苦いのが苦手だから深煎りが飲めない。。。」
って単純なものじゃないんだよ。コーヒーは。
酸味にも柔らかく爽やかなものもあれば、突き刺すような酸味もある。
苦い初恋の思い出じゃないけども、喉を通るのが厳しい苦さもあれば品のあるお上品な苦味もある。
ようするに、チャートで判断しないで実際に購入して試してみないことには自分の本当の好みのコーヒー豆に出会えないってことだよ。
「苦味のある大人なコーヒー」が好き。という友人がいたが、今の一番のお気に入りはイルガチェフェ(エチオピア産)の中煎りだ。
コレ、苦味はないし晴れた昼下がりにグイグイっといきたいようなコーヒー。
苦味のある大人なコーヒーが好きって言ってたから
「たぶん合わないぞ?」
ってたまたま出したらドはまりしちゃったんだよね。
それぐらいにコーヒーってのは目だけで見た情報(思い込み)ってのは不明確で実際に試してみて初めてわかるってことだね。
コーヒー豆の選び方は味と香りだけじゃない「五感」で感じろ
コーヒーは実際に飲んでみないと分からないからコーヒー豆選びも実際に購入して選んでみないと分からない。
コーヒーの楽しみ方は「五感」を使うんだよね。
五感には「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」があるけども、コーヒー豆を購入してきてコーヒーを楽しむ上では聴覚と触覚は使わないよ。
コーヒー豆を選りすぐるハンドピックをしたり、コーヒー豆を手挽きミルで粉砕する場合は触覚も存分に活用する。
コーヒー豆を焙煎するならパチパチと爆ぜる音を聞くために聴覚も大切だよ。
ただ、焙煎されたコーヒー豆を購入してきて淹れて楽しむならそこまで使わないかな。
最近はコーヒーミルは電動のも多いし凄い安定するしね。
その他の感覚はコーヒーを楽しむ上では活用するよ。
<視覚>
良いコーヒー豆かどうかは見て判断しないといけない。
悪いコーヒー豆(欠点豆)は入ってないかとか、お湯を注いだ時のコーヒー豆の膨らみの確認もそうだね。
<味覚>
いわずもがな。
淹れたコーヒーの味をしっかりと感じ取ろう。
酸味はあるのか?苦味はあるのか?
どんな酸味でどんな苦味なのか?
言い出したらキリがないね。
<嗅覚>
コーヒーを淹れ上がった時の香りを存分に感じ取る。
だけじゃない。
コーヒー豆にお湯を注いだ時に広がる香りやドリップ完了時の香りをしっかりと感じ取ろう。
これらの感覚から自分が感じたことが
「このコーヒーは自分に合う!」
「このコーヒーはちょっと苦味が強かったかな。。。」
そのまま正解なわけだ。
この繰り返しが自分好みのコーヒー豆に出会うことに繋がるんだよね。
どう?
どれもこれもコーヒー豆を購入してきてからじゃないとわからないものでしょ。
つまり、好みのコーヒー豆を選びたいなら自分の足で「コーヒー豆屋さん(自家焙煎珈琲豆屋)」に足を運ばないといけないってことなんだよ。
ネットでも高品質なコーヒー豆を購入できるようになった昨今でも、本当の自分好みのコーヒー豆に出会うなら実際に購入して試してみないことにははじまらないんだよね。
好みのコーヒー豆を選ぶなら「コーヒー豆屋さん」に足を運ぼう
自分好みのコーヒー豆を選ぶなら「コーヒー豆屋さん」に実際に足を運ぼう。
お気に入りのコーヒー豆屋さんがあるのであればそこへ足を運ぶ。
近くにコーヒー豆屋さんがなければ探す。
大切なのは実際に焙煎されたコーヒー豆を目で見て購入すること。
ネットが普及した今のご時世で何言ってんだ?って話だね。
「そんな昔の営業マンみたいな考え方、今の時代に合ってないよ。」
バカ言っちゃいけないよ。
コーヒー豆の良し・足は目で見ないと分からないよ。
私も何度か巷で「美味しい!」と言われるコーヒー豆屋さんでコーヒー豆をネットで購入したけども、、、
「言うほど美味いか??」
ってのが率直な感想。
私の淹れ方があってないのかもしれないけども、推奨されている珈琲器具で推奨されている淹れ方をしてもあまり美味しいと感じなかったので間違いじゃないよ。
簡単な話だよね。
私の好みに合ってないんだよ。
コーヒー豆が、
というよりも
焙煎が。
同じコーヒー豆でも焙煎の仕方で全く表情が異なるのがコーヒーだよ。
焙煎技術によって味や香りが変わるけども、焙煎度合いもお店によってまちまち。
お店Aではフレンチロースト(深煎りで売られてるコーヒー豆が、お店Bではシティロースト(中煎り)程度の焙煎具合とかけっこうざらにある。
それだけお店によってクオリティが全然異なるから、自分好みのコーヒー豆に出会うなら足を運んでお店の人に話を聞きながら購入して実際に試してみないことには出会うことはないよ。
だから実際にお店に足を運ばないとダメなんだよね。
選んじゃダメなコーヒー豆は「豆が揃ってない」
お店に足を運んで陳列されたコーヒー豆をのぞいてみると、良いお店のコーヒー豆は豆が揃っているよ。
逆に、程度の低いお察しのレベルのコーヒー豆は不揃い。
有名なコーヒー豆屋さんで「Kaldi(カルディ)」ってお店があるけども、安い代わりにとにかくコーヒー豆が不揃いだよ。
お値段高めなコーヒー豆だと豆が揃っていて、安く安価なコーヒー豆だと不揃い。
値段的に「100gあたり650円未満」だと不揃いな傾向が強いかな?
(もちろん全部が全部じゃないよ)
「高ければ良い」
「安ければ悪い」
ってことでは決してないんだけども、安いってことはあまり手が掛けられてないってことだよ。
豆が不揃いになるのは、コーヒー豆が生豆で入ってきた後と焙煎した後で「ハンドピック」ができてないから。
ハンドピックは欠点豆を取り除く作業なんだけども、機械ではなく人の目で見てはじいてくんだよね。
この作業を怠ると割れたコーヒー豆や悪いコーヒー豆などの欠点豆が混ざり、コーヒーを淹れた際にバランスを大きく崩してクオリティが下がる。
だからこそ良いコーヒー豆屋さんのコーヒー豆は豆が揃っているんだよね。
それだけ地味で人の手のかかる作業をしてる分、人件費もかかってコーヒー豆の値段も上がるのよ。
といっても100gあたり650円ぐらいよ。
1杯当たり65円分のコーヒー豆。
そこにペーパーフィルター代や水代、お湯に温めるための電気代なんかを考慮しても
「1杯当たり90円ぐらいのコーヒー」
この1杯90円のコーヒーが1杯500円はするコーヒーをはるかに凌駕(りょうが)する美味しさになるわけよ。
高いととるか安いととるかは自由だけども、それぐらいの金額はかけた方が良いよ。
缶コーヒーやコンビニコーヒーよりも安いからね。
私はコーヒー豆を購入するために車で50分はかけて足を運んでるお店がある。
車で50分かけても十分価値のあるお店なのは私の目と舌と鼻がわかってる。
コーヒー豆を購入するのに診断やチャートに囚われてはいけないよ。
参考にはなるかもしれないけども、それが絶対の正解なわけじゃない。
自分好みのコーヒー豆に出会いたいならまずは購入して試してみないことには始まらないんだよね。
巷で美味しいと言われているコーヒー豆をネットで購入しても自分の好みであるとは限らない。
視野を広げて幅広くコーヒーを楽しめるから自分の好みが見つかるんだよ。
そういう意味では
「自分好みのコーヒー豆を見つけたければ足を使え!」
っていう昭和の営業マンみたいな考え方が必要なのかもしれないね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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