コチラの記事ではチタンアルコールストーブを使用しています。
同じくエバニューさんのブルーノートストーブの使用感などを知りたい方は「可愛らしい見た目とは裏腹な癖の塊、上級者向けギアなブルーノートストーブ」を参照してくださいね。
アルコールストーブの燃料として「無水エタノール」を使用すると不完全燃焼して赤く大きな炎が出るので注意。
煤(スス)も出るので容器を汚しやすく、何よりも炎が大きく出るので危ないです。
「D’s CAFE Style」のonoDです。
EVERNEW(エバニュー)のチタンアルコールストーブ(品番:EBY254)を手に入れたので、早速火入れでチタンマグカップに水を入れて温めコーヒーをドリップしました。
とにかく軽いので持ち歩くには最高です。
火入れの燃料には無水エタノールが自宅にあったので使用したところ、大きな赤い炎が出ました。
無水エタノールは水で薄めることで消毒液や除菌液を作ることで幅広く活用することのでき、さらに有害な物質を含んでいない素晴らしいエタノールです。
ただし、燃料として用いると不完全燃焼するので赤く大きな炎が発生します。
アルコールストーブの燃料としては、薬局やホームセンターなどで手に入れることのできる「燃料用アルコール」の方が扱いやすいですね。
ただし、燃料用アルコールに多く含まれる「メチルアルコール」は毒性が極めて強いです。
誤って体内に摂り入れると失明する恐れもあるので重々気を付けてくださいね。
エバニューの日本製チタンアルコールストーブは重さを感じない
CB缶を使用するシングルガスバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを飲むことはあるけども、
「もっと軽量にお湯を沸かせないかな?」
とたどり着いたアルコールストーブという選択肢。
真鍮(ブラス)製のアルコールストーブが多い中、超軽量金属チタン製のアルコールストーブを発見。
それこそが、登山家などに愛用される超軽量チタン製コッヘル(クッカー)を世界で初めて開発した日本のメーカー「EVERNEW(エバニュー)」から出ているチタンアルコールストーブだ!
アルコールストーブの中では高価な部類だけども、楽天のポイントが貯まっていたのでついついぽちっちゃった。
「EVERNEW(エバニュー)」
チタンアルコールストーブ(品番:EBY254)
サイズ:外径7.1(内径3.9)×高さ4.2cm
質量:34g
燃料容量:70ml
Made in Japan
メーカー希望価格:4,400円(税込み)
特徴は何と言っても”その軽さ”。
重さは驚愕の「34g」じゃい!
(メーカー公式)
上段と下段に分かれてたくさんの穴が空いてる。
このたくさんの穴から火が出るんだろうね。
なんか底部分に文字が浮かび上がってるけども、上から覗いてもわからないね。
あ、裏から掘られてるんだね。
注意書きが外周部に彫られて、中心には
「EVERNEW」
「Titanium」
「MADE IN JAPAN」
って彫られてる。
MADE IN JAPANっていう響きが良いね。
ただパっと見、何かの呪文のようにしか見えなかったよ。
内側側面部には注ぐ燃料の目安が記載されてる。
液量オンス表記が1flozと2floz。
これだけだと分からないけども、反対側にはml表記がちゃんとあるよ。
30mlと60ml。
覚えればいいだけだけども、液量オンス表記だけだと不安。
馴染みのあるml表記もあるから安心だね。
一番上の線は容量は書かれてないけど、最大容量70mlを表してるのかな?
しっかしまぁ。。。
軽い!!
手に持ってみても”持っていることを感じさせない重量感”だよ。
触ってみると金属の塊でしっかりとした硬さを感じるけども、まるで羽毛のような軽さ。
チタンってホントに凄いね。
幅広い用途で扱えて安心性の高い無水エタノール
アルコールストーブを購入したからと言って、すぐに火を起こせるわけじゃない。
燃料となる「アルコール」が必要だからね。
今回、私は「燃料用アルコール」を一緒に購入していない。
となると燃料となるものを用意していない。。。
・・・いや、あった。
それがコレ。
「無水エタノール」
消毒液やら除菌エタノールならともかくとして、なんでそんなものが我が家にあるかというと、、、
”無水エタノールを水に薄めて消毒液や除菌エタノールにしているため”
無水エタノールそのままでは揮発性が強すぎて、消毒や除菌する前に蒸発してしまうから適さない。
水を10~20%ほど混ぜて希釈することで、市販の消毒液や除菌アルコール以上に高品質なものが自宅で作れちゃうのが「無水エタノール」だ。
お値段がちょっとお高めなのは”酒税”がかかってるからなんだよね。
酒税って、、、
無水エタノールってお酒なの?
難しいところだけども、アルコール度数99.5%のお酒と言っても問題ないかもしれない。。。
一般的にアルコールストーブの燃料として使われるのは、ホームセンターや薬局でも手に入れることのできる「燃料用アルコール」がごくごく一般的。
ただし、頭の片隅にでもとどめておかないと危ないことがある。
多くの燃料用アルコールの主成分である「メチルアルコール(メタノール)」は”劇薬”ということ。
『お酒などに含まれるアルコールはエチルアルコール(エタノール)で体内に入って酸化されるとアセトアルデヒドになりこれは猛毒だが人間にはアセトアルデヒドを分解する能力があるため酢酸になり最終的には二酸化炭素になって体外に出される。一方でメタノールが体内に入って酸化されるとホルムアルデヒド(猛毒)になってさらに分解されて蟻酸(猛毒)になる。つまりはメタノールは猛毒であって体内に入れるのは絶対にやめた方が良い。』
みたいな~化学の話は高校の授業で習った気がするけども、こんなとこまで覚える必要は一切ないと思う。
重要なのは”メタノールが猛毒”ということだ。
アルコール類は揮発性が高いから置いとくだけで気体になるし、誤って大量に吸い込んでしまうとめちゃめちゃ危険だから気を付けてね。
そんな危険なメタノールが一切入っていないのが無水エタノールで、アルコールストーブの燃料として用いることもできる(はず)。
ってことで、購入したばかりの「EVERNEW(エバニュー)チタンアルコールストーブEBY254の燃料として無水エタノールを使用して燃やしてみよう。
ちなみに我が家では、革靴を磨いてワックスで輝かせるときに”無水エタノールを40%ほどに希釈したもの”を用いてワックスを磨いて輝かせるなんて使い方もしてるよ。
ナチュラルな仕上がりで自然と品格が上がる感じがする。
コーヒーもそうだけども、自分で革靴を磨くのは”紳士の嗜み”だ。
アルコールストーブで無水エタノールを使用すると不完全燃焼で大きな炎を上げる
とりあえず、どんな感じになるか無水エタノールを燃料にアルコールストーブに初火入れをしてみよう。
燃料をアルコールストーブに入れる。
何か入れやすい容器からじゃないと入れにくいな。。。
とりあえず「30ml」の目盛りまで無水エタノールを注いでみた。
あとは着火すれば火が付くはず。
着火する道具には「SOTOのスライドガストーチST-480C」を使用するよ。
お盆時期にお墓参りに行って、お線香に火を付けるのにも役立つよ。
CB缶からガスを充填できるから一度購入すればほぼほぼ一生もの。
先もスライドして伸びるから火を遠ざけることができて安心だね。
カチッと着火!!
「ボッ!」という音と共に火が付いた。
うん。無水エタノールでもやっぱり火は付くね。
アルコールストーブは火がついても、安定した炎になる本燃焼までは少し時間を要する。
燃焼穴からもしっかりと火が出て炎になってるね。
本燃焼までスライドガストーチで火を付けてから”だいたい40秒”ってところ。
季節にもよるだろうけども「着火から1分」を目安にしておけば大丈夫だろうね。
しっかしまぁ。。。
ちょっとばかし火が大きすぎないかね?
めっちゃ燃えてる。
しかも、赤い炎が上がってるってことは”不完全燃焼”してるってことだ。
このままクッカーやらなにやらを温めると煤(スス)が付着すると思うよ。
焚き火などで真っ赤な炎が出て、そこで何かを焼くと黒い煤がたくさん付着するよね。
一方で、完全燃焼して青い炎が出るガスバーナーなら煤は付かない。
やっぱり「燃料用アルコール」を使った方が良いのかなぁ。
ちなみに、明かりを消すとロマンチックな感じになるよ。
不完全燃焼で赤い炎もあるけども、炎の揺らぎが美しいよね。
無水エタノール30mlで着火から「6分30秒」で完全消火ってところ。
(室内無風)
聞いた話だと燃料用アルコールなら11分は燃え続けるらしいから、無水エタノールだと火の勢いが強すぎるのと不完全燃焼するので燃料の消費量がものすごく速いんだろうね。
燃やしてる間はアルコールストーブからゴーッっていう音が出て、消火前にキンッキンッと金属的な音が出てるけど、割高な無水エタノールを燃やしてるから”金の燃える音”なんだろう。。。
一度使用したら結構濃いめのチタンブルーになった。
無水エタノールを燃料にしたからかな?
カッコいいから全然いいけどね♪
さて、これからコーヒーを淹れていくけども、他に燃料がないから無水エタノールを燃やしてお湯を沸かしそう。
チタン製マグカップをアルコールストーブで温めてお湯を沸かしてコーヒードリップ
「EVERNEW(エバニュー)」のチタンアルコールストーブは燃焼穴が上下2段になっていて、なおかつチタン自体の硬度もあって直接ものを載せて温めることができる。
300mlのマグカップを載せるとこんな感じ。
安定感はそこそこなので、風が吹いたりしたら危ないかも。
ところで、「EVERNEW(エバニュー)」のチタンアルコールストーブも「Belmont(ベルモント)」のチタンマグカップもどちらもチタン製だけども、チタンの質感は異なるね。
エバニューが梨地な金属感なチタングレーなのに対し、ベルモントは研磨されたステンレスのような感じ。
\品薄入手困難!/
個人的にはベルモントのチタンマグカップの質感が好きかな。
ベルモントのチタンマグカップも焼き色が付いて綺麗。
ド素人な自分がシングルガスバーナーで炙ってつけた焼き色だから結構ムラになってる。
それでもお気に入りのマグカップ。
さて、ベルモントのチタンマグカップをチタンアルコールストーブで火にかけてお湯を沸かしてみよう。
そんでもって沸かしたお湯はコーヒーポットに移してマグカップにコーヒーをペーパードリップしてみる。
チタン製といえどもダブル構造だと火にはかけられないけども、シングル構造なら直火にかけられるから大丈夫。
テーブルにダメージがいくから厚手のアルミホイルを敷いておく。
準備で珈琲豆を挽いてマグカップに水を注いでくる。
珈琲豆はオリジナル深煎りブレンド12g。
水はテキトーでカップ7~8分目ぐらい(約240ml)。
240mlもお湯が沸かせればコーヒー1杯分は淹れられるね。
使用するコーヒードリッパーは珈琲考具のステンレスドリッパー。
スッケスケでアウトドア感のあるドリッパーで良い感じだね。
ペーパーフィルターはCAFECアバカフィルター。
麻の繊維が入っていて紙の匂いがほぼないのと抜けが良いのでお気に入りのペーパーフィルターだったりする。
もっとも、私が一番よく使うコーヒードリッパーはカリタウェーブなんだけどね。
さて、チタンマグカップを火にかけますか。
30mlの無水エタノールをチタンアルコールストーブに入れて着火!!
アルコールストーブ着火→燃焼穴から火が出るまで待つ→チタンマグカップ載せる
底部が全部火にかけられて側面にまで火が伸びてるね。
ちょっとばかし火力が強いかもしれないけども、アルコールストーブで火力調整は出来ないから放置。
(もしかしたら変な焼き色つくかも。。。)
明かりを消すとやっぱりロマンチック。。。
ってほどでもなくて、ガスバーナーで火にかけてるみたいだね。
火にかけてから4分30秒でお湯が沸いたみたい。
マグカップの縁ギリギリまで水を入れとくと沸いた際に吹きこぼれちゃうから7~8分目ぐらいまでがちょうど良さそう。
火からおろす。
マグカップは当たり前だけどもアツアツだから素手で触っちゃダメだよ。
(柄の長いシェラカップならもしかしたら大丈夫かも。)
アルコールストーブはまだ燃えてるね。
エバニューのチタンアルコールストーブは蓋がないから途中で消火できないから燃やし尽くすため放置。
沸かしたお湯は常温のコーヒーポットに注いで1分放置。
1リットル容量のホーロー製コーヒーポットに240mlほどのお湯を注ぐわけで、1分も経てばコーヒーをドリップするのに適したお湯温度になると思うよ。
そしてコーヒーをドリップ!!
お湯を沸かして火にかけてたベルモントのチタンマグカップにコーヒードリッパーをセットしてドリップ。
コーヒーって注ぐ容器も温めておいた方が美味しいコーヒーが楽しめるけども、お湯を沸かすために火にかけてたマグカップだから熱くなってるはず。
チタンは熱伝導率が悪いから冷めやすいからお湯温度が下がるのを待った1分でちょうどいいぐらいの温度になってるよ。
その横でアルコールストーブの燃料が尽きかけて消えそうだね。
お湯を全部注いでコーヒーは落としきる。
ドリップを待ってる間にアルコールストーブは完全消火。
アウトドアで楽しむならコーヒーは落としきった方が雰囲気に合ってる(気がする)。
うん。淹れ上がったね。
レシピなどはほぼほぼ普段通りだからコーヒーのクオリティはほぼほぼ普段通り。
違うのはチタンマグカップとチタンアルコールストーブでお湯を沸かしたところだから、コーヒーの仕上がりにそこまでの違いはないね。
ちょっと焦げた?無水エタノールで火にかけたチタンマグカップ
コーヒーは美味しく楽しめたけども、ちょっと気になったのはマグカップの変色。
なんか、、、
チタンブルーだったところの一部がこうばしい色身になってる。
う~~~ん。
ま、いっか♪
これも味だよ。
無水エタノールを燃やすと不完全燃焼で煤(スス)が出るのと、火の勢いが強すぎたからだろうね。
やっぱり、アルコールストーブの燃料としては「燃料用アルコール」を用意した方が良さそう。
だけども、劇薬が混じってることを知ったうえで取り扱いには重々気を付けてね。
ちなみにだけども、ベルモントのチタンマグカップ300mlにエバニューのチタンアルコールストーブはスタッキングできないよ。
ギリギリ入らなくて浮く。
このまま着火すればマグカップの取っ手を持って移動させやすいかもしれないね。
逆に、チタンアルコールストーブを裏返しにすると、
やっぱり入りきらない。
ホコリが侵入するのを防げるから、普段はこの状態で保管してても良さそう。
・・・というかこれ「消火蓋と」して機能しそうだね。
まとめ
「EVERNEW(エバニュー)」のチタンアルコールストーブ(品番:EBY254)は直置き出来て火の勢いの強いアルコールストーブです。
そして何よりも軽い。
我が家の実測値では「35.7g」でメーカー公式では「34g」ですが、ほとんど誤差ですし極めて軽量なアルコールストーブなのは間違いないです。
ただし、無水エタノールを燃料にすると不完全燃焼で赤い大きな炎が上がるので注意です。
これはチタンアルコールストーブに限った話ではなく、あらゆるアルコールストーブでも同様です。
無水エタノールを燃料にクッカーやマグカップを熱すると、煤(スス)が付いたり焦げたりします。
「燃料用アルコール」を用意した方が手軽に扱えると思いますが、毒性についてはしっかりと理解したほうが間違いなく良いですね。
チタンアルコールストーブは軽量で持ち歩きしやすいので外でお湯を沸かして手軽にコーヒーを楽しむことのできるアイテムです。
別に火にかけられるマグカップがあれば、お湯を沸かしてコーヒーをドリップするのも1つのマグカップで事足ります。
ただし、私のようにチタン製マグカップを無水エタノールを燃料に火にかけるとちょっとした焦げ付きのようなものが出来る恐れがあるので気を付けてくださいね。
私は色の変色を含めて”味”と考えているのであまり気にしていません。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
コメント
色々高尚な趣味をお持ちのようですね。 ただ気にかかることは、メチルアルコールの毒性を語りますが、無水エタノールの希釈して(消毒、殺菌に使うように)使うには、どの位の割合までが良いのかお教えいただけるとなお良かったで。 私のアルコール・ストーブ(アルスト)は、無名の物で安く手に入れました。 ウッド・ガス・ストーブと格闘中で、木質ペレット、オガライト、薪を使わずにいます。木炭、オガ炭で極力煤の出にくい燃料で楽しめたらと考えています。お湯は、焼酎、ウイスキーのお湯割に、フライパンは、酒の肴を転がすのに使っています。
Kimura Takumiさん
コメントありがとうございます。
無水エタノールを殺菌・消毒として使用するなら「3:1(水)」で希釈するとちょうど良いですよ。
濃すぎるとすぐに蒸発してしまいます。一方で薄すぎると十分な殺菌効果が期待できません。
煤が出ると掃除が面倒ですからね。
楽しみ方は人それぞれですので、自分だけのスタイルにたどり着けるように日比研鑽ですね。