2020年12月9日。
12月に入ってから寒くなったと思ったら暖かくなったりと忙しいですね。
本日は結構寒いです。
(外気温12.7℃)
「D’s CAFE Style」のonoDです。
寒い季節はアツアツのコーヒーが美味しいですよね。
さらに「濃厚でクリアなコーヒー」がよりいっそう美味しく感じます。
ということで本日は、点滴ドリップ「Abyss」で濃厚でクリアなコーヒーを淹れていきます。
点滴ドリップ「Abyss」でコーヒーを淹れると珈琲豆の良いところだけが凝縮されて抽出されて、なおかつ雑味が一切ないクリアなコーヒーが楽しめるんですよね。
コロンビア「ラ・パルミラ農園」フレンチロースト
本日使用する珈琲豆は『堀口珈琲』さんで取り扱っている
コロンビア「ラ・パルミラ農園」フレンチローストです。
コーヒーオイルの浮き上がった深煎り珈琲豆ですね。
小ぶりな珈琲豆がコロコロしながら良い香りを放っています。
コロンビアは”コーヒーの基本の味”と称されるほどバランスに優れた珈琲豆ですが、堀口珈琲さんで取り扱う「ラ・パルミラ農園」さんのコロンビアはとても複雑で重層的な風味を持っています。
点滴ドリップ「Abyss」でじっくりと濃厚でクリアなコーヒーを抽出
「Abyss」
挽き目 :中挽き
珈琲豆 :14g
お湯温度:86度
抽出時間:4分(蒸らし時間なし)
抽出量 :約150cc
※基本レシピですので随時調整しています。
今ままで「Abyss」では約180ccのコーヒー抽出していたのですが、150ccでとどめておいた方がより美味しく感じたので基本レシピをいじりました。
コーヒーの抽出レシピに完成はありませんので、好きなように淹れて「自分が美味しい」と思える抽出レシピを探すのが「コーヒーの世界の楽しみ方」でもありますね。
寒くなってきたら珈琲器具を事前に温めておくと美味しいコーヒーにありつけますね。
コーヒーサーバーにお湯を注いで、
数秒ほどお湯を回しながら待ち、
コーヒーカップへお湯を移しておいて、コーヒーを注ぐ直前にお湯を捨てれば効率的に珈琲器具を温められますね。
これをやるかやらないかだけでもコーヒーの温度が変化して、仕上がりの味に変化が出て面白いです。
コーヒーに強いこだわりを持つ「純喫茶」などでよくみられる手法です。
挽いた珈琲豆を円錐型ドリッパー「KONO名門フィルター 1~2人用(MDN-21)」にセットするのですが、
点滴ドリップを行う時はコーヒードリッパーにセットした珈琲豆がコーヒードリッパー内側の「リブ(ペーパーフィルターを浮かせる凹凸)」よりも上に位置するぐらいまでは使いましょう。
リブがコーヒードリッパーの上部までせり上がっている円錐型ドリッパーの場合は、かなり慎重にお湯を垂らしていかないと「点滴ドリップならではの濃厚なコーヒー」がしっかりと抽出できなくなってしまうので注意ですね。
もっとも『珈琲サイフォン株式会社』さんの「KONO名門フィルター 1~2人用(MDN-21)」は、そもそも点滴ドリップをする前提にデザインされているので”点滴ドリップ専用”と言っても過言ではありませんね。
ホントは20g以上の珈琲豆で150cc抽出するという「贅沢な珈琲豆の使い方」をしたいところですが、そのあたりは懐事情との相談です。。。
他にも、点滴ドリップをする上で必須のアイテムが
「点滴しやすいコーヒーポット」
ですね。
注ぎ口が細くなっていて1滴ずつポタポタとお湯を垂らせるものが良いですね。
『Kalita(カリタ)』さんの「コーヒー達人・ペリカン」は注ぐ口自体は太くとも、先端がシュッと尖っていて点滴から太いお湯まで変芸自在に注げるのでコーヒーを淹れていて楽しいです。
難点としては持ち手まで一体の「ホーロー製」なのでお湯を入れると持ち手まで熱くなることですね。
(最近熱くなっても気にならなくなってきました。。。)
他にも”細くお湯を注ぐこと”に特化しているコーヒーポットとして『下村企販』さんの珈琲器具ブランド「珈琲考具」の「ツードリップポット Pro」も点滴しやすそうですね。
「珈琲考具」のステンレスドリッパーを所有していますが、金属加工精度に優れ「コーヒー好き」のために細かいところに手が届くような考えられたデザインが素敵です。
コーヒーポットもコンパクトなサイズ感でとっても使い易そうですね。
蒸らしは必要とせずポタポタと1滴ずつお湯を垂らしてお湯を珈琲豆に馴染ませていきます。
コーヒーサーバーの底部にコーヒーが溜まって来たら徐々にお湯を太く注いでいき、目的の抽出量になったらコーヒードリッパーを外します。
細かい泡がたくさん出て雑味が凝縮されていますので、必ずお湯がコーヒードリッパー内に凝っている状態で外します。
外したコーヒードリッパーは避けておきますが
載せておいた受け皿には濃いめのコーヒー液が落ちています。
ここに雑味が凝縮されているので、舐めてみると渋くてえぐいです。
(自己責任ですが勉強になりますよ)
美味しいコーヒーはすべてコーヒーサーバーに集まっていますので、コーヒーカップへ注いでいきます。
黒々と濃厚そうなコーヒーが注がれていきますね。
複雑すぎる風味が全開でもバランスに優れる濃厚でクリアなコーヒー
220ccまで入るコーヒーカップなので150ccだと結構少なく感じますね。
それでも、漂ってくる香りは濃厚なコーヒーそのもので美味しさが凝縮されていることが伝わってきます。
さっそくいただいていきましょう。
・・・濃厚でクリアな「コーヒーの良いところ」が凝縮された1杯です。
バニラのような甘さを感じつつも熟した果実を濃縮したエキスを感じるようなコーヒーで、「ラ・パルミラ農園」さんのコロンビアの特徴である複雑で重層的な風味はさらに強まった感じがします。
点滴ドリップを行うにはコーヒードリッパーやコーヒーポットなど「珈琲器具」を選ぶ必要もありますし、ポタポタと1滴ずつお湯を落とす技術も必要となってきます。
それでもじっくりとお湯が馴染んだ珈琲豆から抽出されるのは「極上のコーヒー」であることは間違いないでしょう。
サッパリとしたコーヒーを楽しむには向きませんが、珈琲豆に閉じ込められた酸味・苦味・コク・風味といった「コーヒーの良いところ」だけを抽出することで濃厚ながらもクリアなコーヒーに仕上がりどっしりと腰を据えて楽しめる1杯になります。
昔ながらの純喫茶でほっと一息つきながらコーヒーを一口味わい、自然とため息が出るようなコーヒーを楽しみたい方には是非オススメしたい淹れ方ですね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
コメント