どんなキャンプをするにも必須だけども重さがネックになる水問題。現地調達で川の水を汲んで煮沸して使うのもアリですが、煮沸する手間やタンクやボトルに浄水器がつけられるかどうかの問題がありますよね。
「そんなのCNOC手に入れれば良いだけじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、ウォーターコンテナとしては”ちょっとお高め”なのと”水に匂いがつく”ので敬遠される方も多いですよね。
同じく携帯浄水器の定番のソーヤーが装着できるウォーターコンテナとして安心の日本製「EVERNEW(エバニュー)ウォーターキャリー」がありますが”内部が乾きにくい”というデメリットがあります。
この記事ではそんなウォーターキャリーにひと手間加えてCNOCのようにガバっと口が開くようにカスタムする方法を紹介していますよ。
現地調達で水を確保するにはもってこいですね。
エバニューウォーターキャリーをCNOC化する方法
痒い所に手が届く製品を数多くラインナップする、日本のUL系アウトドアブランド「EVERNEW(エバニュー)」さんのウォーターキャリー。
ウォーターキャリーをCNOCのように
・ガバっと口が開く
ようにカスタムしていきます。
必要なもの
必要なものは2つです。
・ハサミ
・エニーロック
ウォータキャリーはペットボトルよりは柔らかく、ビニール袋よりは硬い材質です。ハサミは切れれば何でもいいですが、水を運ぶ目的ですので綺麗なハサミを使った方が安心ですね。
そしてCNOC化に必要不可欠なエニーロックです。
クラレから発売されている袋留めですが、サイズ展開が豊富で
・ウォータキャリー900ml(幅150mm)
→4号(長さ185mm、有効長150mm)
・ウォーターキャリー1.5L(幅170mm)
→3号(長さ285mm、有効長190mm)
・ウォーターキャリー2L(幅210mm)
→2号(長さ225mm、有効長250mm)
がそれぞれピッタリのサイズ感で使用できますよ。
カットして留めるだけ
ウォーターキャリーをCNOC化するには底をカットしてエニーロックで留めるだけです。
カットする位置は底丸くなっている部分を直線にするようにカットすると綺麗に切れます。
一度留める部分折って折り目をつけておくとエニーロックで留めやすいです。
やや抵抗感があるので留めにくく感じるかもしれませんが、滑りにくく外れないという水が漏れない安心感があります。
安心感の裏返しなのでぐいぐい進めちゃいましょう。
ついでに角を落としましょう。
私ははじめ角を切り落とさずに使用しましたがふとしたときに皮膚をひっかいて切り傷ができました。
結構鋭いので角は切り落とした方が安全ですよ。
ソロキャンプにちょうどいいサイズ感
サイズ感は通常のウォーターキャリーからエニーロックの分だけ横に広がります。
ウォーターキャリー900mlにエニーロック4号の組み合わせで35mmほど横幅が広くなります。携帯する際にはエニーロックごと丸められるので邪魔になりませんね。
重量はウォーターキャリーをカットした分軽くなりますがエニーロック4号が10gあります。
29g→34gと差し引きで5gほど重くなりましたが元々超軽量のウォーターキャリーです。(気にするほどの重量増ではないですね。)
私の経験では秋~春のソロキャンプでは1.5Lほどの水を使います。
1Lは水筒に入れて持参していくことが多いので、ウォーターキャリー900mlで水を現地調達→浄水してちょうどいいぐらいですね。
ファミリーキャンプやグループキャンプでは水は多めに用意して持って行くことが多いですよね。少ない荷物で軽快に動きたいソロキャンプにウォーターキャリーのCNOC化はピッタリのサイズ感ですよ。
乾かしやすく細部に手が届いて清潔に保てる!寒い季節にも最適!
ウォーターキャリーの”最大の不満点”は「使用後の水分が全く乾かないよ!!」というものですよね。
一度でも水を入れればペットボトル型の蓋を空けていても内部の水滴が中々乾ききりません。
ウォーターキャリーCNOC化の一番のメリットは大きい口ができることです。
エニーロックで留めた口は手がすっぽりと奥まで入るぐらいに大きいです。
吊るしておくだけでどんどん乾いていきますし、布巾で内部の水滴をふき取ることもできます。
飲み水を確保するならウォーターキャリー自体の清潔感も保ちたいですよね。
他にも、寒い季節など冷たい川の水に触れたくない時にも広い口があるので一気に水を汲むことができます。
些細なことですが、水を一気に汲むことができるのはかなり嬉しいポイントですよ。
水漏れも安心?丈夫で圧力にも強い!
ウォーターキャリーをカットしてエニーロックで留める方法はメーカー推奨の使い方ではありません。(当たり前ですよね。)
気になるのは耐久力ですが、私が全体重(177cm、61kg)を乗せても水漏れは一切ありませんでした。
私はキャンプ場に到着してから設営した後で水を汲みにいくようにしています。
水の入った状態でぱんぱんのバックパックに詰めるような使い方はしていませんが、尖ったものと当たるような使い方をしない限りは破れる心配はなさそうです。(あくまで個人的な感想ですが。)
CNOCがぶよぶよの素材感に対してウォーターキャリーはやや硬さを感じます。どちらが優れているというわけではないですが耐久力に関しては問題なさそうですね。
ソーヤー浄水器もバッチリ装着!
ウォーターキャリーとCNOCの口には携帯浄水器の定番「Sawyer(ソーヤー)」がピッタリと装着することができます。
川の水や井戸水を直接飲めるようになるので「無骨なキャンプをしたい!」という方には必須アイテムですね。(防災用品としても大活躍です。)
ソーヤーの性能については様々なサイトで紹介されていますよね。
川の水を直接飲んでお腹を壊す原因のバクテリアや微生物を99.9999%除去するカタログスペックですので安心です。(お茶など水自体に着した色は取り除けませんよ。)
濡れたウォーターキャリーやソーヤーで他の荷物を濡らさないようにジップロックも併せて携帯可能です。
浄水キットがひとまとめで携帯できる上にコンパクトにまとまります。
山奥へキャンプしたりいざというときの防災用としても最適ですね。
唯一のデメリット!容量が少なくなるから気を付けて!!
いいこと尽くしなウォーターキャリーのCNOC化ですが、デメリットももちろんあります。
それが「容量が少なくなること」です。
ウォーターキャリーをカットする際に底のマチ部分をバッサリと切り離すので水の入る容量が減ります。
900mlのウォーターキャリーCNOC化で
900ml→550ml
になりました。
また、当然ながらメーカーの推奨する使い方とは異なりますので耐久力などの保証はされません。
ソロキャンプであれば気にするほどではないですが「大量の水を確保していたい!」という方にはあまり向いていませんね。
あくまで現地で飲み水を確保するといったサバイバル的な使い方が合っているように思います。
私は水筒に水1Lを入れて持参し、足りない分や「コーヒー」を淹れるための飲み水を追加確保するために使用していますよ。
ウォーターバッグとの違いは?
エバニューにはウォーターキャリーの他にも「ウォーターバッグ」がラインナップされていて、こちらは”エニーロックが付属された大容量モデル”になります。
初めからエニーロックが付いているならウォーターバッグで良いじゃん!と聞こえてきそうですが、ウォーターキャリーとウォーターバッグでは決定的に違う点があるんですよね。
それが”口の位置”です。
どちらもペットボトルの蓋と互換性のある口があるのですが、ウォーターキャリーが垂直に口があるのに対してウォーターバッグは斜めに口がついている横にエニーロックがついています。
麻ひもやロープで木に吊るした際にウォーターキャリーなら口が真下に位置します。
ソーヤーの浄水器と組み合わせて重力による自動浄水が可能となりますよ。
一方ウォーターバッグは口とエニーロックの位置から何かに吊るして使うのは難しいです。
強いて言えば木に巻き付けることになるのですが、使い勝手が悪いですよね。
ウォーターバッグは綺麗な水だけを運搬するのに向いているようですね。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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