コーヒー豆の分量であったり挽き目などのレシピで大きく仕上がりを変えるコーヒー。
「お湯を注ぐ回数」を変えることで、コーヒーは一気に表情を変えることをご存知ですか?
調整の難しいレシピを変えることなくがらりと印象は変わりますよ。
この記事ではお湯の注ぐ回数によるコーヒーの違いを徹底紹介しています。
お湯温度や道具を一切変えることなくコーヒーの調整をしたい方は是非最後まで読み進めてくださいね。
コーヒー濃度調整は「注ぐ回数がお手軽過ぎる」
コーヒー濃度はお湯を注ぐ回数が多いほど濃くなり、少ないほど薄くなります。
3分かけてお湯を5度回かに分けて注いだコーヒーと、挽いたコーヒー豆をお湯に3分浸して抽出したコーヒーならば前者の方が濃いコーヒーに仕上がっちゃうんです。
コーヒーは「浸透圧(しんとうあつ)」によって抽出されます。
※浸透圧については別項目で解説しています。
ご存知のとおりコーヒーはレシピを変えれば仕上がりも大きく変わりますよね。
コーヒー豆の挽き目や分量、お湯を注ぐ量など様々な要素があるレシピですが、一つ変えるだけで他の調整も必要になるので
「コーヒーのレシピ調整は難しい。。。」
と感じる方も多いです。
レシピを調整しなくともお湯を注ぐ回数を変えるだけでコーヒーの仕上がりを調整できちゃうのでとっても簡単に濃度調整ができちゃいますよ。
蒸らしのお湯を注いだ後の注湯を
1~2回:軽め
3~5回:標準
6~10回:濃いめ
といった具合に濃度調整することができます。
色も見た目も同じように感じますが、二つ並べて飲み比べてみるとまるで違った仕上がりなのがよくわかりますよ。
以前にカリタウェーブで蒸らし湯量で仕上がりを調整する方法を紹介していますが、原理としては同じです。
濃度が変わると酸味と苦味の感じ方も変わってくるので舌の感じ方にぐっと違いがでます。
コーヒー豆の挽き目も分量もお湯温度も、最終的に注ぐお湯の量も変えずにコーヒーの仕上がりを変えられるのでとってもお手軽ですよ。
浸透圧(しんとうあつ)って何?「サウナでも耳にするけど、、、」
浸透圧(しんとうあつ)についてザックリと紹介すると、
「濃度の異なる2種類の液体を隣り合わせで置いておくと同じ濃度になろうとするよ。」
という物理現象です。
コーヒーにおいて2種類の液体とは、お湯とコーヒー豆内部のエキスのことを指します。
仮に濃度を
・お湯を「0」
・コーヒー豆内部のエキスを「100」
とするならばお互いが触れあうことで
・エキスの溶けだした濃度50のコーヒー
・コーヒー豆内部のエキス50
になるということです。
さらにお湯を注げば残りのエキスまで抽出できるので濃くなっていきます。
この「浸透圧(しんとうあつ)」という言葉ですが、サウナを経験された方なら一度耳にしたことがあるかもしれませんね。
サウナに入ると塩が用意されている場所があります。
塩を体に塗ってサウナに入ることで”汗をよりかくことができる”といった「塩サウナ」が有名ですよね。
これも「浸透圧(しんとうあつ)」の効果で、塩が水分を吸収することで発汗作用を高める効果があるといわれています。
「塩サウナ」については塩サウナの効果を高める正しい入り方で紹介されていました。
コーヒーにも代謝を高めてくれる効果があるとされていますが、サウナでたくさんの汗をかくのも気持ちいいですよね。
コーヒーとサウナには目的は違えど「浸透圧(しんとうあつ)」という共通点があって面白いですね。
どちらも過剰な摂取や体験は避けましょうね。
あると便利で美味しいコーヒードリップには「必須のアレ」
お湯を注ぐ回数で手軽に濃度調整できるコーヒーですが、あると便利な素敵アイテムがあります。
それが「キッチンスケール」です。
今ではバリスタもプロの現場で使用してるぐらいなので、コーヒーを楽しむ上で馴染み深い道具になりましたよね。
コーヒー豆を計量するだけでなく注いだお湯の重さも計測できるので、お湯を注ぐ回数で濃度調整する時にこれ以上なく役立ちます。
それほど高性能なものは不要で、ごくごく一般的なキッチンスケールで十分です。
コーヒー豆のブレンドもするなら0.1g単位で重さを測れるキッチンスケールが正確にブレンドコーヒーが楽しめますよ。
美味しいコーヒーを楽しむ上で必須アイテムとなっているので、まだ持っていない方は是非チェックしましょう。
それでは本日も素敵なコーヒータイムを。
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